帰ろうか。

瀬那

「ねぇ。」

「なに?どうせまたよくわからないこと言い始めるんでしょ?」

「人ってなんだろね。」

「やっぱり。」

「人型なら人なの?」

「心の有無じゃない?」

「じゃあ、お団子が心持ってたら人なの?」

「なぜお団子なの?もっとほかにあったでしょ。」

「例えば?」

「アンドロイドとか。」

「あれ、ただのAIじゃん。」

「妙なところでドライだな。人とは何か、みたいな哲学ばっか話してるくせに。」

「話、脱線した?」

「むしろこれが普通。この二人だったら。」

「そうだっけ?」

「そうよ?」

「ウッソー。シンジランナーイ。」

「棒読み乙。」

「えへへ///」

「褒めてない。照れんな。」

「褒めてよ。もっと。」

「じゃあ、褒められそうなとこ、作って。」

「いっぱいあるんだけどなぁ。…で、なんの話だっけ?」

「人とは何か。」

「じゃあ、なんなの?」

「こうして話してる、自分たち。」

「なるほど。」

「家、ついたよ。」

「ほんとだ。バイバイ。」

「じゃあね。」

「あっ鳥だ!」

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