音楽がない異世界で音楽を

Ayaru.T

No.1____私にとって音楽は






                私は白石 早希 (しらいし さき)。


         今、私は高校受験に受かったばかりで、

               春からは、第一志望だった高校、

      青來女学園高校(せいらいじょがくえん)に

                    行くことが決まってて、、、

                  とっても幸せ、幸せなはず。

      だけど私の気分はとてつもなく沈んでる。

   どうしてか、なんてそんなの一一一一一一・・・










「さきー!!もう!!はやくおきな!!!」

ん、んん。。まだねむい。まだねたい、、




「今日卒業式やろ!!!おきな!!はよ!!」


                    あぁそっか今日が……

            え????今日が卒業式!?!?

「えぇーーーーーー!?!?!?!?!?」


バタバタ…

「もっとはやく起こしてよお母さん!!!」

「起こしたわよ、あんたが起きなかっただけで。」

なんてそんな文句言いつつ家を飛び出して、

ギリギリで学校についた。

はぁ、もう朝から最悪だ…

 



卒業式が終わって、今私は小学校からの友達の

上川 芽依 (かみかわ めい)とふたりで帰っている。

「さきは青來に行くんだっけ?」

「うん、まぁ看護学科あるからね、親に決められちゃって。うちの家系、みんな医療系だし。」

「ふーん。さきはそれで良かったの?」

「え?なんで??」

「軽音ないじゃん。」

「……よくご存知で。」

話していると家に着いたので、芽依とバイバイして、一目散に自室へ行った。

…そう、青來には軽音楽部がない。

だから私の気分は沈んでる。

中学も軽音部なんてなかった。

だからこそ高校は…!って思ってたのに。

なのに。

まさか高校でも無いなんて。




私は音楽が好きだ。

音楽しか私を理解できない。

音楽がないなら生きていたくない。

そんな事、思うくらい音楽が好きな私。

親は音楽なんて聴かない、

音楽を好きな私を理解しようだなんて思ってない。

それどころか私が将来看護師になること以外には興味を示さない。

友達は全部表付き合い。

…あの子だって。

ねえ、芽依。

私、芽依が私の悪口言ってたの知ってるよ。

どの子もみんなそんな感じ。

私は周りが韓国ブームだからといって韓国に興味があるわけじゃない。

某アイドルグループのジ○ニーズだって興味ない。

A○Bだって乃○坂だって興味ない。

ドラマだって俳優だって興味ない、見てない。

私が興味あるのは、SHISHAM○とか、My ○air is Badとか、そんなバンド、軽音。

だから話についていけない私は、嫌われる

みんなのストレスの捌け口は私への悪口に変わる

だから私を理解してくれる、私と同じように音楽が好きな人に高校では絶対に……

はぁ。。。今日もベッドの上でため息をこぼす。







今回はまだ転移しません、次回、ですかね。



ちなみに作者も音楽大好きです。
早希と一緒ですね。

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