クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

TNKt_k

103話 発動失敗?

ワープの光に包まれる。
光が弱まり隙間から見える景色、そこは空の上だった。
光が完全に消滅すると僕らの体は重力を思い出したかのように下に落下する。

「うおぉぉぉぉぉ!?」

一体なにが?
メリスタにワープするはずじゃ?
取り敢えず今は考える時間がない。
地面からの高さは40mは有りそうかな。
下はどうやら水があるようだ。
まずは僕よりレベルの低いニキスとラズリを守らなくては!
下が水面なら、僕はレベルが高いから、多分死にはしないだろうがあの二匹は死にかねない。

「ラズリ・ニキス二人とも僕の[アイテムボックス]へ。」

「ムギギギギィ~」【りょ、りょ、了解です!!マ、マスタ~。】

よし。これで二人は大丈夫だ。
あとはリリアさんを出来るだけ守るように受け身をとるか。
!地面が来るぞ。

パァシャン!!

「カハァ!」

結構深くて良かった。お陰で怪我一つ負わなかった。
レベル様々だな。
周りを見ると近くに陸地があるようだ。
取り敢えず陸へ行こう。

「ふぅ。さっきのヒールポーションのお陰でリリアさんの背中の傷はなんとか血が止まってて良かった。僅かでも細胞が活性化したお陰だろう。もし血がまだ止まってなかったら水のせいで出血多量で死んでたかもしれない。」

とは言え、すぐに治療が必要な大怪我だ。
早く医学の心得を持った人間の元に連れていきたいが…………………………ここはどこだ?

辺りを見回すが木や砂浜が見えるのみでとてもじゃないが、人が住むようなところには見えない。
そもそもメリスタのダンジョン都市はかなり内陸にあったはず。
さっき空中から水面に落下した際に、水を少し飲み込んでしまった。たがその時水は確か、塩辛かった。
つまり、ここは海である可能性が極めて高い。
ということは、僕は帰還の札の使用条件を満たしていなかったということか?
何故………………。

ザワザワ


何か生き物の気配を感じた。
直ぐ様、リリアさんを抱えて、身を隠すことの出来る林の中に入る。
[アイテムボックス]内に有ったゴブリンの静外套の存在を思い出した。
ここは木々に囲まれている。
ここならコイツの効果も十分発揮できる筈だ。
[隠密術]とゴブリンの静外套の力でなんとか隠れれるか?



あれはオーガか?
だがダンジョンで見たものよりも体がでかいような?
デカイ丸太を片手で担いでいる。かなりの筋力値だろう。
鑑定をしてみよう。



種族:ジェネラルオーガ
年齢:42才
性別: 
職業:ジェネラルオーガ

level.57

HP:8900/8900
MP:690/690 

筋力値:2360
耐久値:2557
魔力値:787
魔耐値:983
敏捷値:1493

職業スキル
咆哮・怪力・改心の一撃・力溜め・痛覚減少・環境ダメージ減少・衝撃減少

スキル
棒術レベル9・打突・破砕・HP自動回復強化レベル5



レベル57!?
リリアさんと同じ位のレベルだって!
魔物の強さは最低でも同レベル帯の冒険者2人分の強さを持つって本で見た。
つまりコイツの強さはセリア二人分以上ってことだろう?
技術面はともかく単純ステータスで相手にならない!
リリアさんが怪我をしている今は戦う時間もない。絶対にバレる訳にはいかない。


ドサッ…………ドサッ………ドサッ……………………………

足音が近付いてくる。
僕の近くで音が止まった。
静かに顔を上げると前にはジェネラルオーガの顔がある。
オーガと目が合っている…………心臓の音が大きくなっていて緊張に耐えきれない。
………………オーガは数秒間こっちを見ると興味を失ったように森の奥に消えてった。 

正直死んだと思った。
ダンジョンの魔物なら確実に戦闘になっていたはずだ。
これが普通の魔物とダンジョンの魔物との違い………………か………。
これをしっかり理解してないといずれ大きな失敗をしてしまうかもしれない。

取り敢えず助かって良かった。

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