クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

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99話 思い

リリアさんは真剣な瞳で言われた言葉に僕は戸惑った。

「囮ってどうゆうことですか?」

「どうもこうもなく、そのままの意味です………。私が彼等に見付かって撹乱させるので、その間に………正面から逃走してください。」

それはリリアさんを見捨てるってことじゃないか!
なんでそんなことを?

「なんでですか!?頑張って作戦を考えて一緒に逃げましょうよ!リリアさんらしく無いですよ?」

「もしですよ………もし、私も一緒にこの城から………逃げれたとしましょう………。私の傷の深刻さから言って、もしこの街から出て………次の町に逃げるなら………途中で確実に力尽きるでしょう。」

リリアさんが逃げるだけの体力が無いなら、逃げるだけの体力を回復させれば良いだけだ!

「じゃあ、この街に留まって傷を治しましょう!」

「それは………………、このクラスの怪我だと治すには………高位の聖魔法等を使っても、何日間も掛かるはずです………。
そして、私が背中に大怪我を負っているのは………、彼等も知っていることです。この城に私達が居ないことを知れば直ぐ様、街にいる高位の聖魔法の使い手や高額魔道具屋等を………………巡るはず、そうなれば終わりです。」

うっ!
だが、何か他にも手はある筈だ……。

「それでも…………!!どこの町にでも後ろめたいことをやっている人は居る筈ですよね!だったらその人達の力を借りれませんか?」

「そうですね……。裏に詳しい人にお金で協力してもらう手も………有ったかも知れません。ですが………、この街は国王の手中です。残念なことに…………この街にはそういう人は居ないです。」

たしかに…………、娘ですら簡単に殺そうとするような、あの国王なら城下町に自分の力の届かないような人間が居ることはなんとしても許さないだろうな。
これは完全に手詰まりだ……。

「もう大丈夫です………。美月様と出会ってからの一ヶ月は子供の頃に戻った気分で楽しかったです。冒険者をやってても、メイドをやってても、偽りの自分を被ってましたが…………美月様と居る時だけは、本当の自分を出せそうでした。まだ隠してることを話せて無いのが心残りですが…………。
ありがとうございました。美月様のお陰で最後に楽しい人生を歩むことができました。」

リリアさんは笑顔でそう告げると振り絞った力が抜けてしまったのか再び気絶してしまった。

「ふざないでくださいよ!!自分ばっかり好き勝手言って!!」

僕だってリリアさん、貴方のお陰でこの世界に来てから冷静で居られたんですよ?
訓練に参加できず、自分だけ置いていかれる中、貴方が特訓してくれたお陰でここまで来れた。
僕がリリアさんをからかっても、恥ずかしがりながら笑い合ってくれた。
そして…………ダンジョンから帰った初日は落ち込んでた僕を慰めてくれた。
感謝したいのは、こっちですよ!
そっちばっかり言って死ぬなんて許さないです!
僕の言葉・気持ち………必ず伝えます!

「そのためには、まだ諦める訳にはいかない!」

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コメント

  • ノベルバユーザー208148

    いや、どう考えてもストレス溜まるでしょこんなん

    0
  • ノベルバユーザー137512

    こういう展開書けるのマジでセンスの塊だと思う

    3
  • ノベルバユーザー232154

    誤字確認願います。

    1
  • 4696cafe

    230884
    あなたが短気なだけではないですか?

    10
  • ノベルバユーザー230884

    ストレス展開続け過ぎ

    3
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