クラス転移で仲間外れ?僕だけ◯◯◯!

TNKt_k

40話 協力関係

僕の質問か……。
一番大切ことを聞かないといけない。

「僕の質問は、貴方が僕達に対して敵対する意思があるかどうかです。今、貴方が僕にした話しは僕達を都合良くコントロールするならすべき話ではないと思います。僕は貴女を計りきれないのです。」

「そうですね。まず答えを言うなら敵対する気はないです。とはいえ、それだけでは信用出来ないでしょう。まずは私の事を話しましょうか。
私は元々[高位鑑定]を持っていませんでした。私は勇者様方を召喚するために我が王家に代々[召喚魔法]の資料を読み漁っていたときに[鑑定]を何度も使ったのでスキルが進化して[高位鑑定]になりました。それが一ヶ月前のことです。
そして[遮蔽]を使用してステータス変えてメイドとしてさまざまな活動をしている部隊があることを知ったのです。
私も王族として政治にも携わりますし、国の為に彼女達の様な存在が必要なのも理解はしています。とはいえそれを国王であるお父様が王族である私にも一切教えてないことに疑問を持ちました。お父様は私が[高位鑑定]を手に入れたと聞いて国王直属情報隠密部隊の存在について国内の様々な情報を知るための部隊だと言いました。その言葉に嘘は無いと私も思ったのですが、他にも私に隠している事があるのではないかと思ったのです。」

「なるほど、エミリア王女はつい最近、国王直属情報隠密部隊の存在を知ったというわけですか。それでこの国について疑問を持ったと……。」

「はい。それで色々調べてみたのですが、メイド達の一部は隣国に多く行っている事がわかりました。そして、逆に魔王がいる魔族の領域には彼女達は派遣されていないですし、それどころかまともに魔族と交戦した記録が残ってないのです。」

「それはつまり、エミリア王女は僕達を召喚した理由は魔王を倒すためのではなく、隣国との戦争の為に召喚したと考えているということですか?」

「その可能性があるとは思っています。隣国に魔王との戦争の間に襲われないようにと国王直属情報隠密部隊を派遣している可能性もありますから。」

「そうですね。まだ確実なことは言えないと言うことですか…… 。」

「私はこの国を守る王族として、お父様が無用な戦争を起こそうとしているなら止める責任があると思っています。この国は今は飢饉なんかも無くて平和そのもののです。それを壊す様なことはしたくないのです。
それに勇者様方を騙して戦争の道具にするわけにもいきませんから。
ですから、私はなるべく勇者様方の身を案じています。お父様は何か隠し事をして企んでいるのは分かっていますからそれを阻止するために協力して欲しいのです。」

「分かりました。僕達の為にもなりますからね。それでは僕達が強くなるまではこの状態のまま情報を集めていくってことでいいですか?」

「はい。何かあったら私に教えて下さい。」

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