【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

リンの秘事

「アッシュ。両方共すでに戦闘は終了したのだな?」「はい。」
「そうか、それなら、建国祭を中止するほどの事でもないでしょう。マヤ。いいよね?」「うん。僕もそれでいいと思うよ。」「ミル。いい?」「了解。でも、冴木アンジョロ加藤ジャスティンを待たせるのも悪いだろうから、僕だけでも言って話を聞こうか?」「ううん。それは、僕も一緒に行く。アルマールも確認したい事があるだろうからね。」「そうか、冴木アンジョロが主犯格だよね。」「そうだね。」「解った、リン。僕は、アルマールに聞きに言ってくる。」「うん。任せる。アッシュ。そういう事で、悪いけど、マガラ神殿に行って、死なない程度で躾をしておいてくれると助かる。もし、薬でラリっていたら、薬抜きからやっておいてね。」「かしこまりました。」
決勝が終わってから再度集まって話をする事になった。これで残り4人。これからが本当の勝負なのだろう。流された感じがある6名を捕えて、今まで疑いだった事がこれではっきりとするだろう。本気になってかかってこないとつまらない。それに、本気になった所で僕達への直接の戦闘が停戦協定でできなくなっている。今、奴らが全面攻勢に出てくれれば、僕たちは奴らの非を攻めながら、捕縛する事ができる。
リンがそんな事を考えながら、観戦していると、ローザスとハーレイが隣に来た「リン君。何か有ったの?」「あぁありがとう。大したことじゃないよ。パーティアックに居る奴らが、ナウエルン公国と前線基地を攻めてきて、撃退したところだよ。アッシュは、今捕虜にした奴らの所に首検分に行ったよ。」「え?そうなの?まぁ大事だと思うけど、まぁ君がいいのなら問題ないかな。」「なぁリン。それよりも、この”模擬戦”は、どこまでの本気なのだ?」「どうだろう?アデレードなんか聞いている?」
後ろで、エミール達と何かを話していたアデレードが横まで来て「”本気”じゃよ。一部は、だけどね。放出系の魔法を禁止しているし、相手への精神的な魔法も禁止している。武器は全員が同じ物を使用して急所や致命的な箇所への攻撃以外は許可している。」「だって?ハーレイ。それが何か?物足りない?」「馬鹿言うな。ファンが先程青い顔して俺の所に来た『あれは不味い。カルーネの武器をもたせたら、一人で、王国中の守備隊が勝てない』とな。」「なんだ、嫁さん自慢かよ。」「違う。おまえ。解っていっているのだろう?」「あぁ大丈夫。テルメン王家に牙を向けなければ使わないし、リン=フリークス以外に指示を出す事は出来ない。僕の意思を無視して、他国に侵略する事はない。」「・・・ま、おまえが言うのならそうだろうが、表で披露する時には、注意が必要だな。ローザス。おまえも考えろよ」「そういうのは、ミヤナック宰相に任せるよ。僕はフレットと一緒に今を楽しむからね。」
ローザスは、完全に鑑賞モードになっている。フレットも何も言わないで横に座っている。
「ハーレイ。表で披露する時には、力を出さないように言っているし、表の競技会で優勝した奴らと同じ位になるように言っているから大丈夫だよ。」「そうなのか?」「ね。アデレード。そうだよね」「はい。あまり弱いと、冒険者がそれなら自分たちでも行けると思い込んでしまうのも問題なので、テルメン王家の近衛兵としての役割を持っている事にして、最高の冒険者8人で挑んでなんとか引き分けになるような感じにしてもらっています。」「え?そうなの?」「うん。そうだね。」「ミヤナック宰相。あまり気にしてもしょうがないと思うよ。」「陛下。そう言われましても・・・。近衛であるファンが、瞬殺されると言っているのですよ」「だからだよ。ハーレイ。君忘れていないかい?」「なにを?」「あれは、リン=フリークスの眷属の戦いで、リン=フリークス本人ではないのだよ。」「は?だから・・・あっそうだった。」「ね。気にしても無駄でしょ。リン=フリークスとミル嬢・・・と、そうだね。アデレードとルナ嬢辺りがもうどうにでもなれって思った時点で、僕達は全滅になるのだからね。」「・・・。」
「ローザス。そんな面倒な事はしないよ。襲われたら100倍に位にして返すけど、僕は基本、平和主義者だからね。」「平和主義者ね。まぁいい。ハーレイ。だから気にしなくてもいいよ。眷属の一名だけなら、もしかしたら、国中の守備隊を集めればなんとかなるかもしれないけど、そこまでだから、考えるだけ無駄だよ。」「解った。ローザス。テルメン王家の件に関しては、全部おまえに決済を回すからな。そのつもりでいろよな。」「アル。私も手伝うから、リン君達と喧嘩しないようにしていきましょう」「そうだな。フレットがいれば大丈夫だろうな」
決勝も終わり。表彰を行った。優勝者には武具の他に、近衛兵として表に参内する機会を与える事になった。表に一部屋持つ事になるので、常にヒト型になる必要がある。実際には、タシアナの魔道具で姿形を偽れる物があるので、それで見た目を変える事ができるのだが、まだ鑑定で見破られてしまう事もあるので調整はまあ必要な状態の魔道具だ。
場所を、謁見の間に移動して、マヤが閉会の宣言を行った。その後で、執務室に移動した。そこには、ミルとアルマールが待っていた。
「リン君。本当なの?」「あぁアッシュの報告が本当ならね。今から行くけど、アルマールも来る?」「うん。」「ミルは、来るよね。」「もちろん。」
3人でマガラ神殿に移動した。ちなみに妻達は、暫く裏でニンフ達と語らっている事にしている。
「リン様」「アッシュか、奴らは?」「はい。冴木アンジョロ加藤ジャスティンは、それぞれ新しく作られた監獄の中に入れてあります。」「そうか、躾は出来たのか?」「加藤ジャスティンの方は、もう従順だと思いますが、冴木アンジョロは、もう少し必要かと思われます。」「わかった、後はやる。そうだ、アッシュ。冴木アンジョロの部屋に、橋本からの手紙を戻してやってくれ。それと、加藤ジャスティンの方も、手紙を置いておいてくれ。加藤ジャスティンの方には、似たような内容で3通の手紙と金貨数枚と一緒に見つかるようにしておいてくれ」「解りました。他には、どういたしましょうか?」「そうだな。両名の部屋から”煙草”が大量に見つかるようにしておいてくれ。」「直ちに取り掛かります。」「うん。二人の”薬”抜きは出来ているのだな?」「はい。滞りなく。」
アッシュが数名の眷属を連れて待機部屋から出ていった。新たに新設した監獄は、待機部屋から繋がるようになっている。
「アルマール。まずは、加藤から始めるけど、気分が悪くなったら言えよ。」「うん。わかっている。」「ミル。頼むね。」「うん。任せて」
リンは、加藤の入っている監獄に脚を踏み入れた。「ヴィヅット・ジャスティンだな」「おまえはだれ?」「まだ自分の立場が解っていないのか?」「あなたは誰ですか?」「いいな。そんな漢字にしていたら、仲間に合わせてやれるからな。俺は、リン=フリークス。お前たちの敵だよ。な、加藤恵一。」「な?おまえ、やっぱり、神崎なのか?」「おまえ?まだ解っていないようだな。俺は、この世界で国王になった。すでに各国の王とも面識を持った。これから、外遊して各国で演説する。この意味が解らないほどの馬鹿なのか?あぁアゾレムが国王になったとしても、北方連合国ノーザン・コンドミニアム以外には、対応しないでくれと頼んである。それに、立花が万が一勝てたとして、俺と茂手木を殺したとして、あと一人はどうするのだろうな。加藤。おまえを選ぶかもな。裏切り者のおまえを・・・な。」「裏切り者?俺がか?」「そうだ。おまえが、立花達を裏切って、俺に冴木や橋本や三塚や川島や森中を殺害させたのだからな。」「な・・・おまえ、殺したのか?」「さぁな。おまえが知る必要はないだろう。後十数年、ここで暮らしてもらえば、白い部屋で真相が解るのだからな。」「なっ。出せよ。神崎。イヤ、神崎様。俺は、死にたくない。助けてくれよ。なっ何をすればいいんだ。許してくれよ。」「はぁ?何言っている?死にたくない?助けてくれ?だったら、かかってこいや。」
その瞬間、加藤が魔法を放ったが、リンには届かない。リンは、そのまま加藤のもとまで歩いて、「下手くそ。こうやるのだよ。」
そう言って、灰魔法と黒魔法で作った氷を加藤の脚に刺した。「いてぇぇぇなんだよ。おまえ、魔法使えなかったはずだろう?」「何年前の話をしているのだ?修練していれば、スキルはいくらでも取得できるのだぞ。まぁおまえには、もうそんな事関係ないだろうけどな。」「なっ」「選ばせてやる。俺が知りたい事を全部話すか、ここで死ぬか?」「話す。話す。なんでも話す。立花達のステータスでもなんでも知っている事はなんでも話す。」「ステータス。そんな物すでに調べがついている。ほらこれだろう?」
リンは、時空の袋タイムシフトポーチから一枚の紙を取り出した。そこには、更新されているステータスが書かれている。
「俺が、知りたいのは、そんな事じゃない。」「なにを話せば・・・。」
「そんなにかしこまるなよ。いつもみたいに、”うすのろ”と呼んでくれればいいよ。僕は許すけど、僕の後ろに控えている者達が許すかは別だけどね。あぁそうだ。さっきのスープはうまかったか?僕は食食べたくなかったが、おまえ様に作らせた物だからな?」「スープ?」「あぁそこに食器があるから食べたのだろうな。川島の骨で出汁を取って、冴木の腿の肉を叩いて柔らかくした物を入れて、森中の眼球を溶かし込んだスープだからな。うまかっただろう?」「なっ・・・。」
加藤はこみ上げてきた物を全部リバースしてしまった。
「汚いな。眷属が言うには結構手間をかけたのだぞ。すこしでも、おまえに美味しく食べてもらおうと思ったな。あぁ黒パンには、橋本の血液を練り込んでいるって言っていたな。」
「神崎。貴様。」「なんだよ。加藤!俺の弟を殺しておいて、自分だけが被害者づらか?」「なっなんのことだよ。」「あぁいい。すでに、橋本や森中からの話は聞けているからな。おまえが、俺の弟の悠を殺したのだろう?冴木も最後には、おまえに命令されて仕方がなかったって言っていたぞ」「なっ違う。俺じゃない。」「大丈夫だよ。今更、その事をとやかく言わない。罰も与えられないしな。だから、俺のわがままでおまえを拷問するだけだ。」「辞めてくれ。本当に、俺じゃない。」「じゃ誰なんだ?」「山崎と西沢だ。細田も加わっている。俺と冴木と川島は見張りをやっていただけだ。本当だ。信じてくれ。」「信じるも何も、その冴木と川島が、おまえに命令されたって言っているのだけどな。あぁそうだ、千葉美久を覚えているだろう?彼女をイジメていたのも、おまえが原因なのだろう?」「違う。違う。違う。両方とも俺は関係ない。千葉をイジメていたのは、川島が千葉に惚れていて、いじめるのを助ければ、自分の噂も消えるし、千葉を好き勝手できると思って・・・。俺と冴木は誘われただけだ。」「ほぉそうなのか?」「あぁ断じて俺じゃない。川島だ。それに、立花のグループに誘ったのも、冴木だ。俺は、それについて行っただけだ。」「そりゃぁ災難だったな。川島や立花や冴木が原因だったのかもしれないけど、今、俺の目の前に居るのはおまえだからな。加藤。」「辞めて下さい。本当に、なんでもします。お願いです。」「大丈夫。殺さない程度だからな。ほら・・・。」「ぎゃ!」
リンは一閃で加藤の腕を切り落として、腕が空中に飛んでいる最中に燃やした。転げ回る加藤を見て「見苦しい。俺の弟の悠は苦しいって言いながら死んだのだぞ。腕の一本くらい安いものだろう。それに、ほら!」
治癒魔法で、腕を復活させる。
「なっ」「痛みもなくなるだろう。これで、俺の気が済むまで腕でも脚でも切り落とせるな。自分の腕や脚を食べても、栄養が取れるのかやってみてもいいかもしれないな。」「や・・・やめてくれ。」
それから、リンは眷属に指示を出して、加藤が気絶するまで繰り返した。冴木にも同様の事を行った。
そして、すでに捕えていた。川島が入っている監獄に入った。「さて、川島。言いたい事はあるか?」「何のことでしょう。」「そうか、川島。千葉美久もこの世界に来ているのは知っているよな?」「・・・あぁ白い部屋に居たのは知っている。」「そうか、彼女。今度、結婚するぞ。この世界の商人の男だ。」「なっ!本当なのか?」「そんな事で嘘ついてどうする。」「それに彼女。こっちの世界に残ってもいいかもと思い出しているみたいだぞ。お前たちのせいで楽しい思い出なんて一つもなかっただろうからな。」「そんな事・・・。」
リンは、川島の胸ぐらを掴んで「あぁ”そんな事ない"なんて、イジメていたほうが言うセリフじゃないよな。川島!さっきの加藤や冴木を見ただろう。おまえも、売られたのだよ。奴らにな。」「・・・。」「このままいけば、俺の勝ちが確定だろうな。楽しみだよな。誰が死ぬのか?」「・・・。」「そうか、死ぬのは自分でいいと思っているのか?それはいい心がけだな。立候補するのなら早めにしてくれよな。」「違う。神崎。許してくれよ。俺は、おまえの弟を殺していないし。確かに、千葉の事をイジメていたのは認めるけど、好きな女の子をいじめるなんて男なら解るだろう。な、許してくれよ。」
リンは、控室の方に向き直って「だってよ。千葉さん。どうする?許してあげるの?」
すぐに返事が返ってきた。「凛君。気持ち悪いから、口きけなくして」「わかった。」
リンは、川島の口を塞いでから喉を潰した。
「好きだから、イジメた。気持ち悪い。それに、自分で手をくださずに助けるフリしていた。もっと気持ち悪い。凛君。殺すのは今の凛君なら簡単でしょう。和葉。後何年ある?」「あと?12年位?」「凛君。川島と冴木と加藤は、終身刑でお願い。拷問は、凛君に任せる。」「わかった。良かったな。川島。一生ここで楽に暮らせるぞ。拷問も気が向いた時にしてやるから飽きる事もないだろうな。そうだ、料理はお互いの脚や腕を食べていろよ。料理はしてやるから、定期的に食材の提供を頼むな。」
それだけ言い残して、リンは控室に戻った。「アルマール。あれで良かったのか?」「うん。十分だよ。原因が解ればそれだけで・・・ね。それに、今は、優しい旦那さんが居るから平気だよ。」「はいはい。惚気は後でゆっくり、イリメリ・・・はダメだ。ルナもダメだ。あ!フレットやカルーネとしてくれよ。」「はい。はい。リン君の奥方には余計な事を言わなければいいのだよね。」「・・・まぁそうだけど、でもいいよ。アルマールの好きにしてくれて・・・。」「わかった。わかった。」
「あっリン。ごめん。僕。アッシュに頼まれていた事が有った。先に戻るね。アルマールごめん。今度ゆっくり話聞かせてね。もちろん、全部だよ。」「解った。解った。」
ミルは、部屋から出ていった。
「あぁぁわざとらしかった?」「だな。それで、アルマールは、何か相談があるの?」「ううん。そういうわけじゃない。ミルやルナとかに頼まれてね。リン君が何か悩んでいるようだったから話を聞いて欲しいって言われただけだよ。」「あぁ悩んでいるってほどじゃないのだけど・・・ね。」「ほら、言ってみてよ。ここは、私しかいないから安心だよ」「そうだな。最近な、ミル達が序列云々っていい出して、考えてみるとそうだよなって思って、このままでいいのかなとかな。」「あぁやっぱりね。リン君。一つ勘違いしているよ」「勘違い?」「そう、この状況を望んだのは、リン君じゃなくて、彼女たちだよ。」「・・・。」「それに、彼女達は、序列はすでに決まっているって思っているよ。後は、リン君がそれに気がつくかどうかだけだよ」「??」「ほら、やっぱりね。」「・・・。」「リン君も分かっているのでしょ。でも認めてしまうと、全部崩れるとおもっていない。それこそ、彼女たちを甘く見ないでほしいな。」「あぁごめん。」「うん。いいよ。それでどうなの?」「うん。僕は、ミルが一番好き。一番大切に思っているのは、間違いなくミトナル。和葉だよ。でも、他の子の事が嫌いとかじゃない。好きだし、大切に思っている。でも、上手く言えないけど、家族とかそれに近い。和葉だけは違う。タシアナも、里穂もそれに近いけど、やっぱり、一番は和葉だ。」「うん。見ていれば、それは解る。裏建国祭でミルが常にリン君の隣に居たのも、瞳や真由や千明が言い出した事だよ。いい加減。二人がしっかりくっつかないと、自分たちまで回ってこないってね。」「なんだよそれ・・・。でも・・・。あぁそうだよね。」「うん。わかっていればいいよ。それに、もう先に進むのでしょ。だから、私を呼んだのだよね?」「あぁ丁度良かったよ。アルマールにお願いが有った。」「うん。拝聴しましょう。」
リンは、アルマールに8個の同じデザインで石が違う指輪を注文した。石は、マヤ。サリーカ。ルナ。フェム。イリメリ。タシアナ。アデレード。そして、ミル。の誕生石だそして、男性物の指輪を注文した。自分の指輪には、自分の誕生石だけではなく、全員の誕生石が裏側になるように注文して、ミルの誕生石だけ表側に付けるように頼んだ。エミール達の指輪も注文した。それ以外は、腕輪を作ってもらう事にした。指輪は成人してから渡す事にした。
アルマールには、先日採掘してきた宝石を渡して、余ったらウノテさんにあげて欲しいと伝えた「おおいよ。」「ん?その時には、アルマールの持参金だって言っておいて、それでも多ければ、二人の子供が出来たときの祝い金で、それでも多ければ、子供の出産祝いにでもしてくれていいよ」「リン君。さっきの仕返し?」「何のこと。僕は、純粋に二人の事を祝福しているのだよ。邪推ってものだよ。」「はいはい。ありがたく頂戴するね。作成費用は別にもらうからね。」「勿論。モルトに請求してくれればいいよ。」「了解。贅沢にするからね。国王がする指輪だからね。素材にもこだわるからね。」「デザインや素材は任せるよ。僕が口出ししてもいいものができそうにないからね。」「うん。任されました。素材は、どうする?裏ギルドに注文する?」「う~ん。そうすると、ミルにバレるだろうからな。ウノテさん経由でモルトに言ってきて、僕の手持ちから出すよ。足りなかったら、誰かに取りに行かせるよ。」「わかった。取り敢えず、ミスリルとオリハルコンを頂戴。あと、あるなら、アダマス鉱とかあればいいかな。」「どのくらい?」「指輪だからね。そんなに要らないよ。」「これで十分?」
リンは、時空の袋タイムシフトポーチから、それぞれ、10キロ位の鉱石を渡した。
「なっ・・・十分だよ。余るよ。」「そう、それなら・・・」「はい。はい。旦那に言っておくよ。」「うん。お願い。ウノテさんなら無闇に市場に出さないだろうし、なんだったら、アルマールが試作した物を流してもいいよ。それなら、迷宮ダンジョン産ってごまかせるからね。」「あっそれなら練習で何個か作るね。旦那に流して貰えば、生活費にもなる。」

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