【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

街と神殿

屋敷に帰ると、イリメリとフェムとタシアナとルナがぐったりとして遊技場のソファに座っている。従者としてついて行った者も疲れ切っている。
「リン。今まで良くやってきたね。」「あぁぁ名付け?」「うん。疲れるでしょ?」「すごくね。」「どのくらい終わったの?」「オカム、今日で何体?」「えぇと.....1,890体です」「そうなんだ。1/5位は終わったの?」「いえ・・・・先に数を数えたのですが、125,783体だと解りました。まだ、明日には増えるようです。」「.....そうか、僕も手伝おうか?」「ううん。いい。明日からはもう少しペースが挙げられると思うからね。」「そうか....」
「イリメリあのね。」「ん?ミルどうしたの?」「うん。今日、白虎街道からロックハンドに行って、ベアーブックによってから、ロングケープに行ってきたんだよ。」「うん。学校施設を作っていたんだよね?」「そう、そのときに魔物の部族が残っていて、話しかけたら、是非眷属にって流れになって、マノーラ神殿に移動を開始していて、明後日頃には着くと思うんだよね。」「へぇもういいわよ。それで、どのくらいの数なの?」「うん・・・・ぜんぶで、1,910体ゴブリンやコボルトが主体でベアウルフってワーウルフの幼体も混じっていた。」「1,910?」「うん。」「それ本当?」「多分、エミールも数えたから間違いないと思う」「そう・・・・今日の作業が全部なくなってお釣りが来るんだね。」「ゴメン・・。」「いいよ。しょうがない事だろうからね。でも、これで終わり・・・じゃない可能性が高いわけね。」「うん。後、3箇所あるからね。」
「そうか、リン。今日の夜のお風呂は早く終わらせてくれる?」「うん。いいよ。僕も疲れたし、また明日、学園街に行って今度は、神殿の調整をするから、早めに寝ようとは思っているからね。」「アデレードも何かある?」「あぁ妾は、一つだけじゃ。近々、兄様とハーレイがトリーア王家を代表して視察に来ると言っておったぞ。」「視察って遊びに来るわけじゃないんだろう?」「あぁ宰相の投資に関しての報告があるようだ。」「解った、モルトに調整してもらって、僕は暫くは、神殿の調整に出かけるだけしか用事がないから大丈夫だよ。」「了解じゃ。」
「他に何も無ければ、今日はお風呂に入ってさっさと寝よう。」「うん。」
それから、食事を取ってお風呂に入って身体を温めて、布団に入った。
◆◇◆◇◆◇◆◇
今日は、一度試して見たかった事を実験する。ミルとエミールとウィンザーを連れて、マノーラ神殿の管理層に転移した。
そう、マノーラ神殿の管理層で、子供の神殿の建物を建てたり、神殿内部の調整が出来るのかを試したかった。神殿内部の構造を変えられるのはすぐに解ったが、構造物に関しては現地でやらないとダメなようだ。遠隔操作でできれば楽だったのになっと思っていた。
「どうした。エミール?」「いえ、レールの敷設や石壁の設置と見張り塔の設置だけでしたら、私達でも出来ると思いますが、指示いただければ、眷属と一緒に作業を進めます。」「そうか....う~ん。頼める?」「はい!!」「ミルとウィンザーもいい?」「もちろん。その為に居るからね。」
それなら、玄武街道は、アップルグッド・ロングフィールド・クラウドホースまで同じように敷設を眷属に指示してある。後は、外周に沿っての石壁と監視塔の設置をお願いする。建物に関しては、後で行って作ってしまうつもりだからそれ以外の施設をお願いした。この3つは、ウィンザーにお願いした。心配だったので、ロングケープや眷属も呼び出してついて行ってもらった。
次に、青龍街道からは、サイレントヒル・ストーンリバー・パレスケープにレールを敷設する。この3つのうち一つは教会らしい施設を多く建てる事になる。ストーンリバーには教会関係者達の住居も用意出来るように区画整理をお願いした。昨日のロックハンドを見本にして、レールを敷設して区画整理をしていく。サイレントヒルとパレスケープも、ロックハンドと同じようにレールを敷設するが、こちらは住宅地のみとなる。ギルドと銭湯施設は作る事になる。ここは、エミールにお願いした。
朱雀街道からは、ビッグスロープ・ブルーフォレスト・フレグランスリバーにも同じようにレールを敷設していく。ここは、ミルにお願いしたが、一つだけビッグスロープに関しては、エルフリーデ達が調整をしているので、先に、レールの敷設や地上部分の調整を行っていいのかを確認してから始めて欲しいと伝えた。ブルーフォレストとフレグランスリバーも同じように住宅街になるように区画整理をするように言ってある。もし、ビッグスロープに関しても区画整理をしていいのなら、同じようにする。
それぞれに、設営をお願いして、僕は、管理層に残って、学園街の神殿の調整をしていく。調整と言ってももう考えてある。学園街の神殿は、マノーラ神殿と同じように、一層目に、管理層を持ってきて、転移でしか行けないようにした。塔からの階段を降りると、第二層に行くようになる。第二層は、よくあるダンジョンになっているが、魔物は出現しない。広さは、400m四方位のちょっと広めのグランド程度の大きさになっている。第三層/第四層も同じ作りになって居るが最弱の魔物が出現する。第五層はただ広い部屋になっていて、次の各階に飛べる転移門トランスポートが設置されている。一気に、地下50階を目指しても良いと言う事にしておく。第5層以降は、階数が振られていて、広さも影響範囲ギリギリの大きさになっている半径20kmの円状に構築されている。6~10:迷宮(地下1-5階):魔物レベル1~411~15:草原(地下6階):魔物レベル1~416~20:森林(地下7階):魔物レベル1~421~25:沼地/水地(地下8階):魔物レベル1~426~30:迷宮(地下9-14階):魔物レベル3~531~35:草原(地下15階):魔物レベル3~536~40:森林(地下16階):魔物レベル3~541~45:沼地/水地(地下17階):魔物レベル3~546~50:迷宮(地下18-23階):魔物レベル4~651~55:草原(地下24階):魔物レベル4~656~60:森林(地下25階):魔物レベル4~661~65:沼地/水地(地下26階):魔物レベル4~666~70:迷宮(地下27-32階):魔物レベル5~771~75:草原(地下33階):魔物レベル5~776~80:森林(地下34階):魔物レベル5~781~85:沼地/水地(地下35階):魔物レベル5~786~99:迷宮(地下36-49階):魔物レベル6~10100:ボス部屋(地下50階):魔物レベル11
学園街の神殿は全部これで統一した。駆け出しの冒険者は、この3つの神殿の100層突破が一人前の証となるようにギルドで誘導する。
玄武街道から向かった先のロングフィールド/アップルグッド/クラウドホースは、中級から上級冒険者用の神殿に仕上げる。神殿の6層以降は同じ作りにした。違うのは、2層に次の各階に飛べる転移門トランスポートが設置している。3~5層は、冒険者達に貸し出す小さな倉庫にした。倉庫はパーティに貸し出す事にする。全ての倉庫に、時空魔法がかけられていて、中は時間が止まる仕組みになっている。パーティにしか開閉できない仕組みが組み込まれている。広さは階層で違って、3層は3x3の9平米/4層は4x4の16平米/5層は5x5の25平米で、それぞれ500室/250室/150室作ってある。一つのパーティで何室も契約してもいいが、それぞれの利用料は月額で銀貨3/6/12枚にした。
さてレベルの調整何だけどな『アデレード。今ちょっといい?』『なんじゃ?』『うん。今、神殿の魔物の調整をしているんだけど、中級位の冒険者で倒せる魔物ってレベル50位でいい?』『・・・・巫山戯ているのか?』『えっもっと高くても大丈夫なの?』『おぬしを殴りたいと思ったのは久しぶりじゃレベル50なんて言ったら英雄クラスの人物と軍が出て来るレベルじゃよ』『そうなんだ.....』『なんか、悪い予感がするが・・・』『ううん。初級者レベルの最後をレベル11にしちゃったけど大丈夫かな?』『一人って制限はないんじゃよな?』『うん。パーティでも可だよ』『それなら大丈夫だと思うぞ。まぁ半分位はそこで躓きそうじゃがな。』『そうなんだぁ・・・・。それじゃ中級と上級をどうしようか?』『そうだな。中級も上級もパーティで望んでいいんだよな?』『うん。人数制限は付けていないよ?』『それなら、中級でレベル31がボスにして、上級のボスは51とかにすればいいとおもうぞ』『ありがとう。レベル51とか大丈夫なの?』『いや、ダメだろうな。でも上級以上はないんじゃろ?』『うん。一般公開はそこが最後だよ』『それならいいんじゃないのか?』『わかった、ありがとう。』
やっぱり、アデレードに聞いて正解だった。上級では、眷属が単独で苦労するレベル150を考えていたんだけど、50も違えば辛かっただろうからね。中級は、6から始まって、6-15/11-20/16-25/21-30/26-30/31上級は、21から始まって、21-30/26-35/31-40/36-45/46-50/51
ロングフィールドとクラウドホースは中級にして、アップルグッドを上級にした。
地上部分の準備はまだ終わりそうにないので、神殿の調整を先に行う事にした。
青龍街道から行ける、サイレントヒル/ストーンリバー/パレスケープの3つの神殿はマノーラ神殿や配下の神殿に集まる人間たちの胃袋を満たす場所になってもらう。サイレントヒルは、階層の作りは今までと同じにしたが魔素は一切発生させない。迷宮を外して一つの階層にして、全ての階層を入り口から出たら、大きめの湖か海か沼が川がある状態にした。深さは階層の深さに依存する様だが、浅くもない。そこに、神殿管理のレベルが上がったことで使えるようになっている機能を使ってみる事にした『資源生物ポット』だ。説明を読むと、”魔物ではない生物を発生させる事が出来る。配置した地形に合う生物が出現する。F1ではなく子孫を残す。”と書かれている。ようするに、海や湖や沼や川に住んでいる生き物が産まれてくると言う事だろう。そう理解して、全ての階に適当においておく事にする。同じ物で『昆虫ポット』『鳥ポット』『その他の生物ポット』と設置するのにそれなりの魔力を使うが、そんな事関係ないって位に魔力があるので、気にしないで適当に配置していく。これで漁師の狩場が出来ればいいと思っている。もし、これでうまくいくようなら、マノーラ神殿でにも配置しておけば、眷属の狩場が出来るかも知れない。10万以上の胃袋を賄うにはそれなりのリスクが存在するけど、設置時にコストがかかるだけの物なら気にしないで設置する事が出来る。その後の維持も神殿全体の魔素で賄う事になるようだ。足りない分は、他の神殿から融通する事が出来るようだ。収支計画を取らなければならないが、初級3つ中級2つと上級1つの神殿でかなりの魔素を稼ぎ出している上に、眷属が狩りを始めればすぐに黒字運営になっていくだろう。今は、魔核を使って補う部分もあるが、それも名付けされた眷属が働き出せば収支的にはかなり楽が出来るようになる。
パレスケープも、サイレントヒルと同じように作った。違うのは、サイレントヒルは水生生物がメインだったが、パレスケープは獣がメインになる。その為に、草原や森林が多くなり、そこに小さな川や湖があると言った感じになっている。ストーンリバーは、階層の作りは同じになるが、全部の階層を草原階層にして、綺麗に区画整理を行った。ロックハンドの地上でやったように中心点から8方向にレールを展開して外周を一周廻るようにレールが引かれている。それを全ての階層で作成した。転移門トランスポートは中央に設置されている。レールに沿って街道と水路が設置してある。水路には水が流れるようになっている。18階×1,200k㎡の農場地帯が生成可能になる。人が増えるまでは、輸入に頼ることになるが、サラナとウーレンに来て貰って、眷属たちを使って農業を行ってもいい。マノーラ神殿の中でも同じ事が出来るだろうから、それで農業を行っても良い。一番数がおおいゴブリンや次に多くなっているオークに農業を担当させてもいい、リザードマンなどは元々魚を主食にしているから、漁業に従事させてもいい。マノーラ神殿に10万都市が構築出来るのは大きなアドバンテージになる。
残る神殿は、2つになった。ブルーフォレストとフレグランスリバーだ。先に、ブルーフォレストに着手する。ここでも一つ試してみたかった事を確認して見る。神殿管理のレベルが9+1になったときに出てきた物だが、『鉱石』『魔鋼』と言うものがあるそれぞれに『石炭』『鉄鉱』『銅鉱』『銀鉱』『金鉱』と選択肢がある。これができれば、かなりの楽が出来ると思って、何度か設置をしているが拒絶されて設置が出来なかった。川や湖と違って何か条件があるのかもしれない。説明には何も書かれていなかったから鑑定までしていなかったが、鑑定してみる事で、詳細な説明が出る事がわかったので、鑑定をかけてみた。
『鉱石』”30層分の高さが必要。一つの鉱石の設置には、広さ100×100が必要になる。同じ場所には再度出現するのは1年必要になる。”高さが足りなかったのか....そりゃぁ無理だ。今まで、10層をまとめるのが最大だったからな。それに、30層まとめると3階分しか階層が作れないのも痛い。まぁそれだけのコストに見合う物なんだろうな。『魔鋼』”30層分の高さが必要。一つの鉱石の設置には、広さ100×100が必要になる。同じ場所には再度出現するのは1年必要になる。それぞれで魔鋼になるための魔素濃度がある。石炭:20/鉄:40/銅:80/銀:120/金:200”高さの上に魔素濃度か...こりゃぁ大変だな。
ブローフォレストで試してみる。同じように1層部分に管理層を移動して、2~3層をまとめて一つの層にして移動用の部屋を作成した。そこから、30層の階を3つ(4-33/34-63/64-93)作って、残りを草原(94-95)/森林(95-99)/迷宮(100)に設定した。最初の2つは魔素を発生させないようにして、全ての鉱石を均等に配置した。3つ目の層は魔素を200にして配置をした。このまましておくと、魔素濃度が濃くなりすぎるので、魔物ポットを置いて、レベル200の魔物が出現するようにした。確実に眷属や僕達にしか行けな場所になってしまった。残った3階分もレベル51-150までの魔物が出現する様にした。
フレグランスリバーは、植物系の素材を採取出来る場所として構築する。魔素を必要としない物は、魔素のレベルが低い物は他の神殿に配置を行って、フレグランスリバーに関しては、魔素濃度が濃い物を中心に配置していく事にした。何度も作ってきている階層構成にして、魔素濃度と魔物レベルを調整していく。最大レベルが200の素材もあるので、30-200の間で振り分けていく。全ての階層に、川と湖と森林と草原と沼地を配置した。それぞれの場所で素材となる植物なりが育つ事になるが、魔素に合わせた魔物も出現する事になる。伝説級の素材にはなるが採取できる見込みがあるのなら作っておいた方がいいだろう。
神殿に関して、一通りの調整が終わった。ミルが転移して戻ってきた「リン。ただいま」「うん。どうだった?」「エルフリーデ達は神殿内部の調整だけをしていて、上は考えていなくて、任せるから調整して欲しいって話だったから、レールだけ敷設の指示を出してきたよ。」「ありがとう。エミールとウィンザーは?」「まだみたい。」「そうか・・・」
「リン。エミールが戻ってきたみたいだよ。」「リン様。ただいま戻りました。」「おつかれ。何か問題あった?」「いえ、特にはありませんでした。」「特に?」「はい。今まで隠れていたゴブリンの部族と接触して、マノーラ神殿に行くように言っただけです。」「そう・・・なんだ、どのくらい?」「40~50名位「それならよかっ」の部族が10です。」「あぁイリメリ達大丈夫かな?」「リン。明日から、僕とウィンザーも名付けに廻るよ。」「そうしてくれるかな?」「あとは、僕とエミールとトリスタンで各神殿を回るからね」「うん。」「今日は、ウィンザーが戻ってきたら、玄武街道の先にある3つの神殿の建物を作っちゃうよ」「了解。」
暫く、二人に状況を聞いていると、ウィンザーが戻ってきた「リン様。」「ウィンザーお帰り。どうだった?」「問題ありませんでした。」「そうか、魔物の部族は居なかったの?」「・・・・・。いえ・・・」「あぁ居たんだね。しょうがないよ。全域を見てくれたんだろうから、これで最後なんだろうね。」「だと思います。」「数は?」「30前後の部族が15ほどです。リザードマンや水辺に住む物が多くなっています。」「へぇそうなんだ。水辺が多かったの?」「沼や川が有りました」「そうなんだ。それらはどうした?」「そのままにしてあります。建物の指示などがありませんでしたから・・・」「あぁいいよ、そのつもりはなかったから、そのままの方が嬉しかったよ」
ウィンザーも来たことだし、ロングフィールドとアップルグッドとクラウドホースの建物を建てに行こう。この三つはギルド関係の施設になると思っている。アップルグッドの中心点に他の2つよりも大きめの塔を建てる。塔の脇に教会と宿屋を作る。ギルそ施設は、塔の中に設置するようにする。塔の裏側には、大きめの銭湯施設を作る。
冒険者関連の3つの神殿の影響範囲内で最弱の魔物が出るように調整して、後は資源ポットを配置していく。試しに、鉱石関係の物を配置したら、小高い山が出来上がった。ロングフィールドでは、森林や草原をメインに川や湖を配置した。クラウドホースでは、少し離れた所に鉱石関連の資源が採取できる小高い丘が配置される事にした。あとは、昆虫や獣やその他の生物とやらのポットを配置していく。素材ツアーも出来るだろう。ロングフィールドとクラウドホースの中心の塔にはギルドの他に簡易宿泊施設も用意してある。1時間位戻れば、アップルグッドの宿屋やギルド街に戻れるのだから、無理にここで休む必要はないだろうと言う事で簡易施設にだけにした。
サイレントヒルとストーンリバーとパレスケープにも、同じように中央に塔を設置した。塔の内部にギルドを置いて、神殿への入り口になっている。ストーンリバーは、教会施設が立ち並ぶことになるので、ニグラで見た大きさの教会施設を大量に作っていく。大量と言っても、あまり作って使われないと困るので、中央に大きさだけを3倍にした教会を3つ作って、後は小さいサイズの教会を10個づつ近くに配置した。後は、少し離れた所に銭湯を一つづつ配置した。その周りに、宿屋になりそうな建物を20個づつ系60個作成した。その周りに住宅が出来るだろうけど、それは職人が来て貰って立てればいいと思っている。4つの区画のうち3つが教会関係になっているので、残りの一区画は職人と商人が使うような店舗兼住宅になるような建物を建てておく。
サイレントヒルとパレスケープは、住宅だけになる予定なので、適当な位置に銭湯だけ作っていく。片方の神殿に10個の銭湯を作成する事にした中央に大きめの銭湯を二個作成して、後は、等間隔になるように8個を配置した。フレグランスリバーとビッグスロープとブルーフォレストは、中心に塔を建てて、教会と銭湯を建てるだけにしておく。
オイゲンと話す事ができているんだけどな。「ミル。オイゲンかエルフリーデがどこに居るのかわかる?」「管理層にさっきまではいたよ。」「了解。行ってみるよ」
「オイゲン。居るか?」「なんだ、今度はリンか?」「あぁ少し話しておきたかった事があってな。」「ん?」「ちょうど良かった、エルフリーデも居るんだね。」「あっはい。」
「それでなんだよ。話って」「あぁこのビッグスロープ何だけどな」「おぉなんかやりたい事ができたのか?」「違う違う。今、エルフリーデがこの神殿を作っているだろ?」「あぁ俺も手伝っているぞ。」「解っているよ。そこで、この神殿からの資源や素材なんかは、お前の家で全部引き取って欲しいと思ったな」
「え?よろしいのですか?」「うん。それを伝えに来たんだよ」「ギルドやマノーラ家では買い取らないのですか?」「うん。もし、エストタール家で買取ができないのなら、買い取るけどね。どうする?」「そうですね。必要な物とそうでない物がありますし...どうしましょうか?」「なぁリン。全部ギルドで買い取ってから、エルが必要な物を優先的に卸してもらう事は出来るか?」「いいよ。ここのギルドで買い取った物は、エルフリーデに一度見てもらってから、他に転売するか売りに出すかするよ。」「ありがとうございます。」「リン。それだけなのか?」「あぁ最初に決めておかないと揉めるのは嫌だからね。」「そうだな。」「このビッグスロープに関しては、もう全部任せるよ。」「いいのか?」「あぁ屋敷をこっちに作ってもいいからな。」「おっぉぉ」「必要なら作ってやってもいいけど、確か、誰かが”建築魔法”を使えるようになっていたよね?」「あぁ俺とコリンズが使える。」「それなら、屋敷を自分達で作ってみるのもいいぞ。」「そうだな。そうしてみるわ」「エスト街の屋敷となら転移門トランスポートを設置出来るだろうから、両方を行き来しながら作ってみると感じがわかるとおもうぞ」「そうなんだな。エストの屋敷を見本にこっちに作ってみるかな。エルどう思う?」「はい。いいと思います。私達も、オイゲン様が作った屋敷に住みたいと思います。」「・・・・まぁいいや。それじゃ後は頼んだよ。エルフリーデ。」「あっはい。わかりました」「おい。リン。なんで、エルに言うんだよ。俺に言えばいいだろう?」「あぁ?お前よりも頼りになる人間が居るんだから、そっちに言うのは当然だろ?お前よりは、エルフリーデが必要な事位だれの目にも明らかだからな。」「そりゃぁそうだけど、な!」「しょうがないだろう、オイゲンが頼りにならないのは本当何だからな」「それはお前も同じだろう?」「そうだよ。だから、僕は何もしないで、任せているんじゃないか。」「・・・おい。リン。」「ん?」「むなしくならないか?」「そうだな。やめよう。」「あぁやめよう。」「あぁそうだ。オイゲンに別件でお願いが有ったんだった。」「なんだよ」「お前の料理の知識を、イリメリやフェム達に教えて欲しい。」「ねぇ僕は?リン。」「ミルも覚える?」「ダメなの?」「いやいいけど、料理出来る?」「できないから覚える。」「だって事だけど、オイゲン頼めるか?主に、地球での料理を教えてほしい。」「あぁいいけど、食材はともかく調味料が絶対的に少ないぞ」「わかっている。今いろいろ調べて作らせている。その辺りから開発に関わってくれると嬉しい。」「了解だ。お前には返しきれない恩があるし、そのくらいはするぞ、俺も懐かしい味の再現はしたいからな」「あぁ助かる。」「今度、どういった事をやるのかみんなで話し合って決めよう」「わかった。」「そのときに連絡する」
オイゲン達との話しもできて、方向も定まった。
ミルとエミールとウィンザーを連れて、屋敷に戻った。

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