【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

幕間 オレアード神殿攻略

ナパイアは驚くほどあっさりと踏破する事が出来た。話を聞けば、ナパイアは一人で過ごすのが嫌で25階までしか作っていなかったんだと言う。元々は、25階をクリアしたら、今度は下に下がっていき、1階の高さまでさがったら、今度は、地下に潜っていく事になっていたんだと言う。合計階層は100層だったのだが、前半部分を折り重ねる事で、125階層相当にしていたんだ。攻略されない事には、加護を与えるわけには行かないし、あまり簡単すぎるとすぐに代替わりして面倒な事になってしまう。そこで、25階にはそこそこ強い魔物が出てくるようにしたんだと言う。でも、入り口をわかりにくくしてしまった為に、ここ200年近く挑戦者が誰も居なかったんだと言う。それで入り口が相手、破竹の勢いで25階まで攻略されて、魔法陣の発動も出来た。それで来たのが、マヤだったから少しがっかりしていた所に、ミルが契約する事になった。無事ミルと契約をして、これからは、ナパイアがミルと一緒に居る事になった。
その感じのミルとナパイアだが、ナパイヤは、猫型一番楽だと言うことで、羽が生えた猫の姿でマヤと話して時折、ミルに抱っこされている。そして、やはり、長命になるために、ニンフの加護が必要になってくると言う事が解った。一晩経って、ミルが自分でも認識出来るくらいにステータスが上がったんだと言う。そして、種族も変わった事がマヤに寄って判明した。これで、ミルがリンと同じ人外の存在になった事になる。
名前:ミトナル=セラミレラ(11)真命:ミトナル=マノーラジョブ:魔法剣士体力:1,040(+730)魔力:1,130(+910)腕力:510(+170)敏捷性:440(+1,310)魅力:100古代魔法:時空魔法(1)、結界魔法(1)、召喚魔法(1)古代魔法:精霊魔法(1)、魔霊魔法(1)、操霊魔法(1)魔法:青(4)・赤(4)・黄(2)・灰(3)・黒(3)・(隠蔽)白(2)・(隠蔽)紫(9+1)スキル:(隠蔽)隠蔽、(隠蔽)魔法の吸収、(隠蔽)剣技の吸収スキル:短剣武技、長剣武技、弓武技、盾武技、大剣武技、戦斧武技、長槍武技ユニークスキル:(隠蔽)鑑定エクストラスキル:精霊探索エレメンタルサーチエクストラスキル:神殿管理(1)管理:ナパイア神殿管理:マガラ神殿
「ミル。おめでとう。人外の領域に入っていますね。」「僕?・・・あぁ本当だ。古代魔法が増えているし、紫魔法がリミットブレイクしている。精霊探索エレメンタルサーチとかって、リンが時々使っているやつだよね?」「そうだね。これでほかの神殿の探索がかなり楽に出来るな。」「うん。僕。時空魔法も使えるから、リンの所にすぐに戻れる!」「「あぁぁ!!」」「大丈夫だよ。帰る時は皆一緒だよ。僕だけ帰っても、リンを心配させるだけだからな。」
「ねぇマヤ。次はどうするの?」「オレアード神殿が近いからそっちに向うよ」「僕も一緒に行っていいんだよね?」「勿論だよ。」「ミル。これからよろしくね。」「うん。こちらこそ、ナパイア。よろしくね。」
二人目のニンフが加わった。ヒト型にもなれると言う事だが、マヤの様に憑依しているわけではないので、ヒト型を維持する必要があるので疲れるんだと言う。ミルの周りは猫だらけになっている。幸せそうだからいいんだろうけど...。「ねぇミル。」「なぁに?」「ミルだけじゃないんだけど、みんな従魔を従えているし、かなり強いつながりを持っているよね?」「うん。私達の旦那さんの眷属を護衛や連絡係で付けてもらっているんだよ。」「へぇそう?」「なんで?どうしたの?」「ねぇ君達?名前は?」「アースグリムともうします。ナパイア様」「我は、ガルガといいます」「私は、クロッセンといいます。」「ケーニヒスです。」「みんなネームドなんだね。確かに、リン=フリークスの眷属なんだね。ねぇ君達?僕のミルの眷属にならない?」「「「「!!」」」」「ナパイア。でも、そうすると、リンとのつながりが切れない?」「大丈夫だよ。ミル。リン=フリークスとのつながりを残して、ミルの眷属するだけだからね。どうせ、リン=フリークスには沢山の眷属が居るんでしょ?30体位が抜けても、ステータスにも影響無いだろうし、そもそも、一度付いたステータスは外しても抜けないよ。」「え”そうなの?」「うん。何代か前の人間が試していたよ。」「リン。みたいな人が居たんだね」「あ・・それでどうする?」「我達は、リン様から。ミル様をお守りせよと言われております。」「ミル様が良ければ、我達は、ミル様の眷属になりたく思います。」「だって、ミルどうする?」「うん。お願い。そうする事で僕が強くなって、リンの隣に立てるのなら、何だってする。」「ナパイア様。お願いします。我達をミル様の眷属にしてください。」「それじぁミルと繋がりがある。アースグリム。ガルガ。クロッセン。ケーニヒス。ミトナル=セラミレラ・アカマースに忠誠を誓いない。」「「「「はっ我等は、ミトナル=セラミレラ・アカマースに忠誠を誓います」」」」
ナパイアを中心に、魔法陣が広がって、ミルと従魔達を包み込んだ。そして、光が収束したときに「終わったよ。」「これでいいの?」「うん。大丈夫だよ。ステータス確認してみて」「ミル。ちょっと見るよ?」「うん。いいよ。」
確かに、ミルのステータスに眷属として、アースグリム。ガルガ。クロッセン。ケーニヒス。が、表示されている。それに、スキル:詠唱破棄スキル:籠手武技ユニークスキル:肉体強化、嗅覚強化、絶対記憶が追加された。
ミルの検証が終わって、神殿を暫く攻略不可能な状態にする事にした。ミルの従魔達を置いていけなくなった事もあり。25階のボスを強くして、且つ滑り台の設置を辞めた。これで、25階到達で終わりになる。
神殿から出て、次の目的に向う。「ミル?」「何?」「君達って常識はずれなの?」「ん?僕達は正常だよ。」「そんなわけないよね?グリフォンに平気に跨って移動するヒト族は十分異常だと思うけど・・・。」「それは、リンに言って、帰ったら合わせるからね。」「解った。」
ミルとナパイアが何か話をしている。他でもなれた感じで会話をしたり、従魔と話をしてる。私も、モルオルト達に確認したら、私の眷属に是非なりたいと言う事だ。それがすごく嬉しかった。皆も同じようだった。
「ねぇマヤ。次はどこなの?」「ん?オレアード神殿で、このまま南下した森林の中にある神殿。神殿らしい神殿だよ。上層部は、昔何かの儀式に使っていたみたいな感じだったよ」「へぇ今度は、冒険らしい冒険になるのかな?」「どうだろうね。ニンフ自体が寂しがり屋が多いみたいだから、もしかして、ナパイアと同じ感じかもしれないよ。」「そう言えば、マガラ神殿も簡単に踏破できたってリンが言っていたよね。」「そ。」「まぁ行ってみれば解るよ。」「そうだね。今日も途中で休むの?」「うん。そのつもりだよ。」
それから、暫く南下した所で、一旦降りて食事にした。「ねぇ気になった居たんだけど...マヤ?」「ん。ルナさんは何が気になっているのですか?」「えぇ~と。私達、ヴィビィ達で空飛んでいるよね。それもかなりの編隊だよね?」「うんそうだね」「バレたりしない?」「ばれるとは?」「ここって他所の国だよね。不法入国とかにならないかなって気になっていたんだよ」「ルナ様」「ヴィビィ。何?」「我等は、種族特性で、認識阻害を持っております。」「認識阻害?」「はい。今発動します」「あぁ解った。そこに居るのに、居ないと思うんだね。」「はい。そうです。我の背にいらっしゃる時は、ルナ様もその影響範囲内になります。」「へぇそうなんだ。それじゃバレないんだね。」「はい。魔法的な、精霊探索エレメンタルサーチとかで見られたらバレますが....」「あぁそれは大丈夫でしょう。」「はい」「ルナ。安心した?」「うん。」
「それじゃ後少しだけ進んでおこう。」「おぉ!」
グリフォンにまたがり南下する。暗くなってから、森林に降りて休む事にした。ナパイアが、お風呂に異常に興奮していた。そして、猫の姿のまま。ミルのお腹の上で丸くなって寝るようだ。
明日の昼前には神殿に到着すると言う事なので、次は誰にするのか決めておくことになった。
「マヤ。次のオレアード神殿ってどういうニンフなの?」「ナパイアの方が詳しいかな?」「オレアードは、山の精で、灰魔法のニンフだよ。トカゲ型の気持ち悪い奴!」「気持ち悪いって、羽が生えた猫が言うセリフ?」「僕のナパイアは可愛いし天使だからいいの!」「ダメだ。。。」「灰魔法だと、ショートボウと相性がいいからな。」「私は、灰魔法あるから、ルナの方がいいんじゃない?」「私?」「そ。」「あぁぁぁサリーカ。トカゲ苦手なんでしょ!」「違うよ。本当だよ。」「うん。いいよ。私、トカゲ大丈夫だからね。」「ルナ。本当に、私トカゲ大丈夫だからね。本当だよ」「はい。はい。解った。解った」
オレアード神殿は、すんなりとルナに決定した。
翌朝。皆が起きて軽く食事を取り出発した、昼前とマヤが言っていたが、飛び立って1時間もしないで、神殿に付いた。確かに、もう何十年。いやそれ以上ヒトの手が入った形跡がない。恐る恐る中に入ると。そこは、マガラ神殿の教会の様になっていた。ミルが得たばかりの精霊探索エレメンタルサーチを行うと、祭壇の裏側に更に下部に降りる階段がある事が解った。階段がある部屋への入口がなく、教会の中を探しまくってしまった。教壇の裏側にボタンがあるのを発見して、それを押下すると、階段部屋のへ道が現れた。
部屋に入ると、一つの魔法陣が浮かび上がって、ドアがしまった。自動ドアにでもなっているのだろうか?きっとリンが見たら再現したがるのだろう。
階段を降りると一つの部屋が有った。扉も一つ。扉を開けて奥の部屋にはいる。コボルトが一匹だけ居る部屋だ。ミルがサクッと倒す。奥に、下に降りる階段がある同じように、一つだけ扉がある部屋だ、扉を開けて中に入ると、ゴブリンが二匹。ミルとタシアナが倒す。奥に、下に降りる階段がある
次の回も作りは同じ、コボルトが3匹
この神殿は、同じ作りになっているようだ。階段を降りると一つの部屋があり、その奥に魔物が居る部屋になっている。次は、ゴブリン4匹次は、ゴブリン5匹次は、オーク2匹ゴブリン4匹次は、オーガ2匹オーク2匹ゴブリン3匹次は、オーガ2匹オーク6匹次は、オーク9匹次は、トロール2匹オーガ4匹ゴブリン4匹
天井の高さから、多分100層全部これだとは思いたくないが、残念な匂いがする。魔物部屋の広さも徐々に広がっている。
「ねぇ僕。すごく嫌な予感がするけど言っていい?」「ミル。言わないで、みんな解っていると思うから...」「でも次に行くよ」
次は、ミノタウルス1匹オーク5匹ゴブリン5匹
この階層から、魔物のレベルが固定された。レベル10になっている。
次は、ミノタウルス2匹オーガ5匹オーク5匹次は、ミノタウルス1匹トロール2匹オーガ5匹オーク5匹次は、ミノタウルス2匹トロール2匹オーガ5匹オーク5匹
20階層まで、この魔物の組み合わせで、ミノタウルスとトロールのどちらかが一匹増えていく。ここ、多分、時空の袋タイムシフトポーチリンバージョンがなければ、解体だけで一日が終わってしまう。私達は、倒した魔物を袋に詰め込むだけで解体が終わる上に荷物にもならないからサクサク進めているがそうじゃなければ時間ばかり取られて、戻らなければならないなってしまうだろう。
次は、21階層だやはり部屋の作りは同じになっている。魔物の数は、21匹のはずレベルは11にあがっている。ここからは、10階層上がる毎にレベルが1上がるルールの様だ。ここまで来て引き返すのも無駄だから、21階層目の攻略を開始する。
リザードマン10/ゴブリン5/コボルト5
私が、リザードマンの注意を引いている最中に、サリーカとルナがショートボウでゴブリンとコボルトを減らす。ミルが突っ込んでゴブリン/コボルトを倒していく。タシアナとフェムが私の背後から迫ってくる、リザードマンを効率良く倒していく。まだここまで、アデレードは攻撃に参加していない。魔力を温存しているためだ。マヤも基本戦いを俯瞰している。
次の階は、リザードマン10/ゴブリン6/コボルト5
同じように倒していく。30階層に到達した。多分リザード10/ゴブリン10/コボルト10
倒せない的ではなかったが疲れないわけではない。倒した所で、休憩を取る事にした。
「ここ作った奴。底意地が悪いね。僕達じゃなきゃとっくに帰っているよ。」「そうじゃな。サリーカ。今ので、魔核はどうなっておる?」「465個。大きさにばらつきがあるけど、ひと財産だね」「他にも素材類が大量にあるんじゃろ。」「うん。」「十二単じゃないんだから、単純作業になって疲れてくるよ」「それを狙っているんでしょ。」「どうする?」「どうするとは?」「どこまで今日進む?」「半分は進んでおかない?」「そうだね。50階層を目標にしよう。」
31階層に足を踏み入れた
レベル12。魔物の数は31匹。今回は、ミノタウルス1/トロール10/オーガ10/オーク10
「大型の魔物が増えてきているようじゃな」「そうだね。この辺りから魔法を使うか?」「ひと当たりしてから決めよう。まだ持つようなら、魔法は温存でただ、アデレードも弓で参戦して」「解った」
ミノタウルスをミルが引き受けて、オークを弓でサリーカとルナとアデレードが撃っていく。私は全体を引きつけながらタシアナとフェムが狩っていく。まだ魔物側は魔法を使ってこないようだ。これなら力押しでもなんとかなる。31階層を突破して32階層に、ミノタウルス2/トロール10/オーガ10/オーク10ミノタウルスが増えていくルールの様だ。まだ従魔も出さないで対処していく。苦戦することはないが時間がかかり始める。
40階層を踏破した。41階層目の踏破を行う。
レベル13。魔物の数は41。リザードマン5/ミノタウルス6/トロール10/オーガ10/オーク10
「ここは、リザードマンとミノタウルスが増えていくみたいね」「僕。眷属を使う?」「ううん。アデレード。魔法を使える?」「了解じゃ」「この階から、アデレード。サリーカ。ルナ。の順番で魔法を放って、撃ち漏らしをミル担当。後は今までと同じ。」「らじゃ!」
アデレードが魔法展開中に、アデレードを護衛する。魔法が炸裂してから、ミルが突っ込んでいって、瀕死の魔物から倒していく。同時に、サリーカとルナから矢が降り注ぐ。私は皆を守る盾となって防ぐ。
49階層を突破した。次を突破したら今日は休むつもりで、50階層に足を踏み入れた。そこは、今までと違う世界が広がっていた。横幅はそんなに広くなく、20mも程度で奥行きは解らない。高さは、グリフォンの背に乗って確認して見たが、多分10階層分を併せ持つ高さになっている。
「ねぇイリメリ。」「なにフェム。今までのルールで10階層分?50~59階層分だとすると、レベル14の魔物がえぇ~と」「545匹」「そうそう、そうなるよね?」「ミルかルナ。精霊検知エレメンタルファンドで調べられる?」「今やっている。」「同じく」「どう?」「うん。概ね有っているよ。僕は498匹って出た」「私は、520匹って出た」「マヤ抜いて、一人77匹?眷属使って突破しちゃわない?」「眷属を使うのなら、半々に別れて、半分は強行突破して、残りで素材回収をしていくっていうのは?」「そうだね。レベル14位ならまだ余裕があるでしょう。」
方針は決まった。一気に走り抜ける事にした。幅が狭いので、魔物側も大兵力を展開できない。こっちは、前方にのみ展開できる魔法や武技を発動して力押しをしていく。従魔達も久しぶりの活躍の場でそれぞれの特著を活かした戦い方をしている。どのくらい戦っていたのだろう。200匹位までは数えていたのだが、それから後はわからなくなってしまった。まだ後方には、マヤとナパイアが居る戦力的には余裕がある。それに、ミルもまだ全力を出していない。チート過ぎるだろうとは思ったが、今はそれがありがたい。
「終わり!」
その言葉と同時に、トロールが片膝を付いて前方にゆっくりと倒れ込んできた。545体の魔物を倒した。
仮に次を60階層だとして、同じ作りになっているのか、確認をするために、降りる。前室は今までと同じだ。
「ねぇ行かない?疲れていないと言えば違うけど、このまま踏破しちゃいたい。」タシアナの意見だ。「僕もそれがいいと思う。これは、完全に心を折る作戦に思える」ミルの意見だ「無理は良くないよ。一旦休んでからでもいいと思うよ」ルナの意見だ「小休憩を挟んで行かない。魔力はまだ大丈夫だけど矢を少し出しておきたい」サリーカの意見だ「テンションがあがってきているから行っちゃおう」フェムの意見だ「小休憩は賛成だが、長く休んでしまうと立ち上がるのが大変そうじゃな。イリメリ。どうする?」アデレードの意見あ。
休んでもいいと思っていたが、皆の意見も解る。次は、レベル15の魔物が645匹。行けない数ではない。「うん。2時間ほど休んで、補充と補給をしてから60階層の攻略を行いましょう。」「おぉぉ!!」
家を展開した。2時間経ってから再度皆の意見を聞くことになった。そのときに、一人でも休みを主張したら、休む事も決定した。食事をしたり飲み物とったり、軽く汗を流してリフレッシュしたり、仮眠をとったりして過ごした。
2時間後。皆先に進む事を選んだ。
やってくれる。高さがさっきの階の4倍ようするに60~99階層が一つになっている。魔物の数が今までのルールだとレベル15/16/17/18の魔物が3,180匹となる。部屋の幅も狭くなっている。20m有ったが15m程度になっている。
「やってくれるな。」「ちょっとムカついてきた。」「でも、これで終わりなんでしょ。全力で相手してやるよ。」
そう、今までは部屋に入ってきても戻ることができたが、この部屋は入った瞬間に戻る扉が閉じたのだ。「3,180匹。美味しく食べさせてもらおう。」「皆全力で武技や魔法を使って、ただ白魔法を使えると、ルナとミルと従魔達は魔力を温存。行くわよ!」
全員で一丸となって突っ込んでいく。今度も前方にだけ広がる魔法で魔物を倒し、弱った所に弓矢攻撃。それでトドメを前衛が刺していく。従魔はその中をそれこそ縦横無尽に駆け巡り倒していく。ワクとロルフとマヤに魔物の回収を依頼した。笑いながら了承してくれた。
正直数は辛かったが、レベル的には弱いものいじめしているのと変わらない。ここに来るまでに私達のレベルもかなりあがっている。
マヤが「3,180匹回収終了」「終わった」
そこに扉が出現した。中から、「どうぞ入ってください。アルセイドにナパイア。それにヒト族の方々」
どうやら私達はオレアード神殿の攻略に成功したようだ。
扉を開けて中に入る。そこには、一匹の白くキレイなそして青い目をしたドラゴンが居た。
「久しぶりですね。アルセイド。貴女が来るとは・・・。ナパイアまで一緒に」「久しぶりって初めましてなんだけどね。オレアード。アルセイドではなく、マヤって呼んで。」「わかったは、マヤ。」「そちらは、ナパイアの加護を受けているのかしら?」「あっはい。ミルといいます。」「ねぇナパイア。私は、誰に加護を与えればいい?やっと、遊びに出られるのね。」「・・・・。そうだね。」
ルナが一歩前に出る。「オレアード様。私、ルアリーナ・フォン・ミヤナックが、御身の加護を受けたく思います。」「そんな堅苦しくならないで、私の事はオレアードでいいからね。ルアリーナ。」「はい。それでは、私はルナとお呼びください。」「硬い。」「はい...」「うん。いいわ。ルナ。貴女に加護を与えます。」「ありがとう。」「もう、アルセイドやナパイアから話を聞いていると思うけど、私の加護を得ると貴女は、悠久の時間を過ごす事になるわよ。最初はいいかもしれないけど、辛いことの方が多くなるわよ。」「大丈夫です。私は、皆と一緒に生きる道を選びます。誰が居なくても、居なくなっても、リンさえそばにいれば、私がリンの側に居られるためならなんだって構いません。」「羨ましいわね。マヤ。ナパイヤ。貴女達の加護者も同じなの?」「えぇそうよ」「そう、それなら楽しく過ごせそうね。」「そうだよ」
『我。山を司るニンフ。オレアードなり。汝、ルアリーナ・フォン・ミヤナックの守護者とならん』『僕は、ルアリーナ・フォン・ミヤナック。オレアードの加護をお受けいたします。』
こうして戦い続けたオレアード神殿の攻略に成功した。倒した魔物の数4,950体。同数の魔核。そして、大量の本当に大量の魔物の素材。
大きかった、オレアードの体躯が手のひらに載るくらいのサイズになって、ルナの頭の上にちょこんと乗った
「はぁ疲れた。久しぶりのお客さんだから気合い入れて大きくなっていたんだけど、やっぱり、このサイズの方が楽!」

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