【旧】チート能力を持った高校生の生き残りをかけた長く短い七日間

北きつね

ギルドの拡張(眷属たちの処遇)

「マヤァァァ。マヤ。マヤ。マヤ」
「リン。ただいま。」「うんうん。おかえり。おかえり。マヤ」「リン。痛いよ。もうどこにもいかないから離してよ」
マヤが戻ってきた。周りを見ると、眷属が跪いているのが見える。
カエサルが「アルセイド様。我、リン様の眷属にして、カエサルと名を頂いております。」「あぁカエサル。アグラオ。ボレアス。デジャ。レイア。レウス。ワク。皆、ありがとう。私のリンが壊れそうな所を支えてくれて、汝らに”アルセイド”が加護を与える。受け取るがいい。」「「「「「「「はっ我らは、リン様の眷属にて、アルセイド様の下僕。ありがたく頂戴致します。」」」」」」」
展開についていけなくなる。入り口から、ギルドメンバーも出てくる。先頭を走ってくるのは、ロルフだ「アルセイド様!!!!」「あぁロルフ。いろいろありがとう。」「いえ、ご主人様はアルセイド様がおっしゃっている通りの人でした。僕は、これからもご主人様と一緒にいたいです。」「もちろんですよ。ロルフ。これからは、私も一緒にいられるから、リンをしっかり見ていましょう」「はい。」
「皆に厳命する。我は、マヤ=フレークス・テルメン。これよりは、マヤと呼ぶように!」「はっマヤ様。我ら一同より一層、リン様とマヤ様のお役に立ちたく思います。」
「リン。これでいいよね?マノーラ神から、リンやミル・イリメリたちの事は聞いたよ。立花とかっていう奴を叩き潰すんでしょ?」「は?」「リン達は、地球とか言う世界の日本って場所で育った仲間なんでしょ。それで同じように立花とか言う奴等と争っているんでしょ。私が復活したからにはもう大丈夫だよ。絶対に勝とうね。」「??マノーラ神から聞いた?地球の事も立花達のことも?それじゃひとみや和葉のことも?」「うん。だから、私も仲間にしてよ!!」「そのあたりは、ゆっくり今度話をしよう。理解が追いつかない。でも、マヤ。おかえり!!」「うん。パパとママは....でも、リンがいれば私はいい。」「ゴメン。いろいろ間に合わなかったよ。」「ううん。でも、パパとママの敵を私にも取らせてくれるんでしょ。」「あぁマヤ。」「うん」
マヤを抱きしめた。何度も何度も目から流れ落ちる物が頬を伝っている事も解る。
ギルドメンバーも側に来ている。フェムが「ねぇ二人の世界に入っていないで...よ。マヤちゃんおかえり。で良いのかな?私の事解る?」「うん。フェム。これから、私もギルドの事頑張るからよろしくね。」
皆がそれぞれの言い方で、マヤの事を受け入れてくれた。
「それで、マヤ。アルセイドになってしまったんじゃなかったのか?ドラウとかはそんな感じで言っていたぞ。過去の記憶とか残っているのか?」「うん。説明は難しいけど、アルセイドとしての意識はしっかりあるよ。でも、私はマヤなの。マヤ=フリークスで間違いないよ。あっそうだ、マノーラ神から、リンがきっと質問するって言われていたんだ。そのときには、『リン達がパシリカを受けた時に、日本での事を思い出したのと同じ』と言えばわかりやすいって言われていたんだった。」「そうか、まだ釈然としないけど、マヤはマヤだよな。」「うん。それでいいよ。新しいスキルが着いたと思ってくれればいいよ!」「さっき眷属達にやっていた、加護を与えるって事?」「条件は有るんだけど、アルセイドって言うよりも、ニンフの加護を受けた魔物は、今後魔核が生成されなくなって、自我を失う事がないんだよ。そして、上位種への変化が行われる。」「へぇまた強くなるんだね。」「そう、それによってリンへの祝福も増えるんだよ。」「??」「だって、リンの眷属だからね。スキルが増えればリンが使える物なら習得出来るだろうし、基本ステータスが上がれば、リンのステータス補正も入るからね」「あっ」
「あのぉお二人さん。私達も居るんだけどね。」「あっゴメン。」
「ロルフ。居る?」「はい。マヤ様」「マガラ神殿は、リンが管理人になったんだよね?」「はい。所有権が移譲されています。」「うんうん」
「リン。中央広場の中央に移動して欲しいな。」「あぁ」「皆も着いてきて、一度にやったほうが楽だからね。君達はここで待機ね。」眷属は、教会の中に残して、ギルドメンバとマヤと僕は、神殿の中央に移動した。「うん。ここが、マガラ神殿だって事は、リンから聞いていると思うけど、ここが何かはわからないんだよね?」「えぇリンに言われて、マヤちゃんの最後だって言われた場所だから、お花を手向けに来ただけだからね。」「へぇイリメリは、いつからリンの事を呼び捨てにしているのかな?詳しい話を後で聞かせてね。」「・・・・」「その話は置いておくとして、この神殿は、マガラ渓谷の真下に作られて、私のアルセイドの神殿なんだよ」「!!」「魔素を取り込んで施設が動くようになっているんだよ。古代魔法が頻繁に使われていた頃には、人で賑わっていたんだけどね。だんだん人が来なくなってもう数千年人が来ない状態になっていたんだよ。ここはまだ魔素を取り込んで動く装置とかが多いから、魔物で満たされる事はなかったけど、そうじゃなかったら、魔物の巣窟になっていたんだよ。大陸に有る魔物が多く存在する場所は、こういった神殿が最奥部に存在しているんだよ」「!!」「それでね。この神殿を有効活用出来るようにしないと、また魔素が溜まって、マガラ渓谷や近隣に今よりも強い魔物が出てしまうんだよ」「ちょっと待って、マヤ。それはおかしくないか?この状態で数千年保っていたんだろう?それなら、急に魔素の消費が変わる事はないんじゃないのか?」「あぁゴメン。それはそうなんだけどね。リンが所有者になってしまったから、魔素の消費がリセットされてしまったんだよ」「あっ!!!」「そう!それで、リン達にお願いがあるんだよね」「!!」「大丈夫。そんなに難しい事はないよ。失敗しても、アゾレム領内が魔物で一杯になる程度だからね!」「どうしたらいいの。マヤちゃん?」「うん。中央に集まって、【権限移譲ルートハック】。はい終わり!」「!!」「皆に、この施設の副管理人になってもらっただけだよ」「!!」「マヤ!」「マヤちゃん。その副管理人って何?」「イリメリ。自分のステータスを見て、最後に『管理:マガラ神殿』と出ているよね?」「うん。」「それがあると、この施設のないならどこでも良いんだけど、一番作りやすいのが待機所....あぁ教会を背にして右手一番奥の建物ね。あそこに、転移門トランスポートを作成する事が出来る様になるの!」「!!!!」「マヤ。それって、管理部にある転移門トランスポートと違うのか?」「あそこは、リンが一緒じゃないと使えない仕組みなんだよ。リンか私が一緒じゃないととんでもない所に飛ばされるんだよ。」「!!!!」「話を戻して、転移門トランスポートを設置した場所同士でドアから入るように転移出来るようになるんだよ。」「!!!」「それって何個でも作れるの?」「う~ん。わかんない。でも、場所の上限が決まっているから、そんなに多くは作れないとおもうよ。」「リン。これってすごい事って分かっている?」「あっあぁぁ今、それよりも、ギルド本部と魔物の里に配置した転移門トランスポートが心配になっている。魔物の里は滅多事にはならないとおもうが、ギルド本部の方は....」「あっアクア辺りが勝手に入りそう。」「そ。すぐに撤去してくる。」「リン。管理から停止しておけば大丈夫だよ。」「あぁありがとう。」「さて、それでね。この神殿に人を沢山呼び込んで、来た人や魔物達に、施設を使わせて欲しいの。」「マヤちゃん。さらっと話を勧めるなぁ」「そうでもしないと話進まないでしょ。フェム。リンは話が盛大に横道にそれるから、注意してねってマノーラ神に言われているんだよ。」「マヤちゃん。人を呼び込むってどういう事?」「昔は、教会に人を呼んでいたんだけどね。ニンフ信仰が有ったからね。それで人を呼んで、施設を使ってもらって、魔素を消費していたんだよ。」「ん~。ようするに、転移門トランスポートを配置して、人をこの施設に誘導して、魔素を消費するような事をやらせればいいんだね。」「正解!サリーカは理解が早くて助かる。リンとは大違いだね。」「おい。マヤ。」「「「リンは黙ってて。」」」「リンは、転移門トランスポートを止めて」留めはタシアナだ。
僕とミルを除く9人で話をする事にしたらしい。僕は、ロルフや眷属たちの所に戻った。眷属たちは、待機状態になっていた。そして皆驚くべき進化をしていた。全員が人形になっていたのだ。ワクだけは、透明な身体のままなので、余計に神秘性を持った状態になっている。話を聞くと、皆それぞれが進化をして、人化出来るようになったと言う。これもニンフの庇護下に入った事への加護なんだと言う。獣人やエルフやドワーフやホビットなどの亜人と言われる一族は元々魔物の一種であったものがニンフの庇護下に入って加護を受けた者が数世代続いて、亜人種と確定したのだと言う。困った事もある。人化する時に服を着ていないのだ。男性陣は置いておくとして、女性陣も居る目のやり場に困る自体になってしまった。ひとまず(見ていたいと言う欲求がないと言えば嘘になるが)、眷属たちには人化を解いてもらった。ミルにアルマールとイリメリを呼んできてもらった。そして、眷属の事を説明して人化してもらった。何故か、二人に白い目で見られたが、僕が一番問とするスキル【スルー】を発動して見事にかわした。ここには何もないので、ギルド本部に戻った時に、全員分の服を揃えてくれる事になった。アルマールとイリメリが戻っていった。僕はまだ話しに加われないようなので、書庫に移動して書籍の取込を行う事にした。まだ全体の1/3程度しか終わっていない。知識が増えて困ることはないだろうから、いいだろうと思ってやる事にした。眷属とミルに手伝ってもらって作業を続けていた。残り1/3程度になった頃に、マヤが僕を呼びに来た。話がまとまったようだ
イリメリが代表して説明してくれるようだ。この神殿は、保養所的な役割を持っていて、教会と呼んでいる建物は上部に小部屋が多くなり宿泊できるようになっている。そして、やはりスパの様な建物はスパで間違いないようだ。日本の様に男女で別れている事はなく使われていたようだ。この辺りは、今後考えていくとの事だ。その横のフードコートの様な場所は、元々はショッピングモールの様な物だったようだ。その為に、小分けにされた商店が並んでいる。そして、書庫は図書館になっていて当時は重要な資料というよりも、ニンフ信仰の事や大陸の成り立ちの様な物を説明する資料が置かれていたようだ。神殿施設は自由に使って良いことになっているが、いくつかの意見を総合して、書庫に関しては、中の書類は全部持ち出して、倉庫にしてしまおうと言う意見が大きくなったが、マヤがリンの管理権限を使えば施設の組み換えは出来るはずだと言い出して、それの確認を行ってから考える事になった。びっくりしたのが、ここが最下層ではなく、最下層は管理室がある所が最下層と言う位置づけになるとの事だ。今は同一階層になっているために気が付きにくいが、本当は迷宮ダンジョンなどで守って、管理室までたどり着いた者が居たら、管理人が交代するような運営をするようだ。迷宮ダンジョンを作って鍛錬をしたり、素材が出たりしたら人が集まるのではないだろうか?迷宮ダンジョンを配置するのは魔素の消費からもいいらしいが、配置した魔物が倒されて魔素になってしまったりしたら、あまり意味がなくなってしまうらしい。収支のバランスが難しいようだ。迷宮ダンジョンは下にばかりではなく上にも伸ばせるらしいので、転移門トランスポートを使わないでマガラ渓谷からの侵入出来るようにしても良いだろう。シナリオ的に、僕らがここを見つけて開放したと言う事にしてもよいと思っている。
また、転移門トランスポートに関しては作り方は簡単だが、機能を含めて問題が出そうだった。まず赤い扉と青い扉の中の転移門トランスポートと違って、”誰でも使う事が出来る”のが問題になってしまう。例えば、敵対する組織の近くにこっそり転移門トランスポートを設置して、いきなり大群を送り込むなんて事も出来てしまう。またそう思われてしまうのも問題になってしまう。一気に全大陸の敵対組織になってしまう。そこで、転移門トランスポートを作る数を制限されている事にした。次に、特定の魔道具を持っていないと転移門トランスポートをくぐれないように出来ないようにして、そのパスポートを持っていないと使えないようにする。理論は古代魔法の組み合わせで作れるだろうとマヤが言い出して、ドラウ辺りなら何か知っているだろうと言う事だったので、タシアナが中心になって作ってみる事にした、魔道具制作部門を作ってから大量生産に踏み切ると言う事になった。フードコートはそのままフードコートの様な使い方をしようと言う事になったと言う。店を出したい人を募集して店を出してもらってもいいと考えている。料理店だけではなく商店でもいいと言う話しにしてテナント料を取るという考えだ。そして、教会の上部は高級宿屋的な立ち位置まで持っていけばいい。転移門トランスポートを設置する部屋に簡易宿泊施設を作れば、そこでも寝泊まり出来るようになる。そして、アロイとメルナにそれぞれ転移門トランスポートを設置するだけで、商売として成立してしまうだろうと言う事だ。安全に素早くマガラ渓谷が抜けられるだけでなく、宿泊施設やスパの利用などで保養所としての利用価値も出てくる。そして大事な事として、このマガラ神殿を僕の持ち物としてトリーア王国に認めさせる必要がある。ようするに領地として認定させる必要が出てくるだろうと言う話だ。そうしないと、マガラ神殿の所有権をアゾレム家辺りがよこせと言い出すのは間違いないと言う見解で一致している。
もう一つ大事な事は、魔素の充填が始まっているが、問題になるのは1年位先になるんじゃないかと言う事だ。それも管理から見れば解るとのことだ。情報の所に、魔素充填とあって、それが100を超え始めたらやばいとの事だ。イリメリがわかりやすく説明してくれた事だと、魔素って考えるから難しくなるけど、電気だと考えて、今まで管理人がいない状態だったので、電気は垂れ流されていた状態が、管理人が決まって、充填が始まっている。この状態にしておいたら満タンになったら溢れてしまう。満タンにならないようにするためには、どうしたらいいのか、電気を使う事になる。この施設の物で電気を使っていれば、あふれる事はない。需要と供給のバランスを見ながらになるが、スパを使ったり、フードコートを使ったりすれば、それで電気が使われる。電気が足りなくなったら?と言う質問には、マヤが明確に答えた。魔核を入れればいい。魔核を買ってもいいし、魔物を狩ってもいい。もし、必要になれば、僕の管理から迷宮ダンジョンを作れば魔物が自然と産まれてその魔物を狩れば魔核が手に入ると言う便利な機能まで備わっている。
施設を使う事は決まったが、大きい事や人手不足である事には違いはない。まだ1年と考えるか、もう1年と考えるかだけど、動き始めないとならない事には違いはない。
まず、僕が出来る事と言えば気が重いが、貴族になるしかないようだ。
さてどうしようか.....。アッシュに言って人手の確保は必須だけど、まずは魔道具や武器・防具を作れる職人だな。
転移門トランスポート通行証パスポートは、ギルドカードとして発行した方が良いのではないかと言う事になった。その時に、ラノベ属性が強いフェムが、商人ギルド・職人ギルド・冒険者と分けて作りたいと言い出した。これは、フェムとイリメリに一任丸投げした。
アッシュの所には、僕の名代として、ミルとサリーカが行く事になった。両者とも鑑定を持っているので、奴隷達のスキルを確認しながら契約をしてくると言う事だった。新しく購入する奴隷はミルとサリーカにっと言ったが、二人からそこは僕が契約者にならないとダメだと言う事だ。ルナは、急いでミヤナック家に帰ってハーレイとローザスの予定を抑えてくれる事になった。併せて、フレットの実家及び教会関係者にも筋を通しに行く事になった。フェムはギルド本部に戻って、ギルド職員達にマヤが生きていたと説明して、今後の説明をお願いした。併せて、ギルドの関係者休憩所に転移門トランスポートを作ってもらう事になった。そして、アルマールとカルーネとタシアナにはギルド本部で素材の整理やギルド本部の両隣の空き地の利用方法を考えてもらう事になった。
イリメリには、ギルド本部で連絡係をお願いした。
眷属からお願いがあると話があった。「リン様。マヤ様。一度里におこしいただけないでしょうか?」「別に良いけどなんで?」「里のものに、マヤ様が戻られた事を報告したく思っております。」「僕は良いけど、マヤはどうする?」「私も問題ないよ。」「うん。それなら、転移門トランスポートを作ってしまおう。」
だだっ広い待機所に移動した。う~ん。ここに門が出来ても心躍らないんだよな。フェムに相談するか?「フェム。居る?」「なに?」「あぁここって殺風景だろ、転移門トランスポートだけを作り続けてもかっこよくないと思わない。もっとなんか神秘的に出来ないかっと思ってね。」「リン。」「何?マヤ」「だから、管理から施設の内容を変えられるよ。」「ん?」「内装も?」「うん。出来るはずだよ。」管理を確認すると、内装だけじゃなくて内部の構造も変更出来るようだ。危ない罠の設置や魔物出現ポイントとかまである。「フェム。どういうのがいいとおもう?」「そうだね。なんとなくだけど、空港のセキュリティみたいな感じで良くない?」「ん?」「一箇所ゲートがあってそこで、ギルドカードを認証させる。そうすると、その人が進めるゲートが開いて、先に進む。そこには待合室があって、休憩したり出来るようになっているのね、その後、本物の転移門トランスポートに入っていくって感じでどう?」「大きな馬車とかは?」「それこそ飛行機みたいに別の窓口を用意しておいて、そっから通って貰ったら?」「そうだな。貴族でも貧民でも歩いてゲートをくぐるって事はいいな。まずはそれで作ってみて、暫く運営してギルドメンバーの意見を聞こう。最初は、限られた人数で試して見るんだろう?」「うん。今、それを話していた所なの。最初から大人数だとこっちも大変だから、まずは限られた人数で施設を使って貰って意見を聞こうって事になったんだよ。」「了解。人選とかは任せるな。」「了解だよ。」「うん。それじゃ空港のセキュリティみたいな感じにしてみるな。あくまで仮だからな。デザインとか文句言うなよ。文句言った奴に後でやらせるからな。」「はいはい。お願いしますね。」
管理を見ながらやってみる事にしたが”細か!!”「マヤ。もう少し楽に出来ないのか?こんな事やっていたら、何日たってもできないよ」「リンは念話使えるよね?」「あぁ」「それなら、管理に念話するみたいにしてみると、イメージが伝わって勝手にやってくれるとおもうよ。」「なに!」早速念話でイメージを伝えた。あまり地球的な感じではなく、こっちの世界でもありそうな雰囲気にした。自分ではよく出来たとおもう。そして、イメージの上書きを行ったら、変化は一瞬だった。殺風景だった部屋が真ん中にゲートが出来、両端に大きなゲートが出来る様な感じになって、反対側には小さな部屋にわかれた部分がある。その中に転移門トランスポートを設置する事になるのだろう。意外といいかも!!そう思って、一つに転移門トランスポートをギルド本部に繋いだ。つなぎ方は、転移の魔法と同じだった。僕は一人で出来るが、通常は二人で行うと言う話だった。一人が設置場所に移動して、もう一人も同じように設置場所に移動して神殿側の人間から、もう一人に話しかけるようにすれば転移門トランスポートが設置されると言う事だった。一番奥に魔物の里つ転移門トランスポートを設置した。そして、管理からこの転移門トランスポートだけは独立して居るようにした。
転移門トランスポートをくぐって、里に移動した。眷属とマヤとの移動だったが、スムーズに移動できた。
マヤは安定で僕の腕にしがみついている。それは、アルセイドに覚醒した後も変わらない。眷属たちは僕の後に従うように建物から出た。そこには、魔物たちが一斉に跪いている姿が目に飛び込んできた。ドラウが「リン様。アルセイド様。我ら89名。お二方に忠誠を誓います。」「ドラウの言葉は解った。今度、我の事は、アルセイドよ呼ぶことを許さない。我は、マヤ=フリークス。以後、マヤと呼称せよ」「はっ。マヤ様」「リン。後は、魔物たちの名付けをお願いね!」「はぁ?89名分も名前を考えるのか?」「うん。そうすれば、リンのステータスも上がるし、この子達も喜ぶ。そして、私も加護を与えられる。」「あぁ解ったよ。マヤの頼みだからな了解した。まずは、真命持ちはそのまま上書きすればいいだろう?まずは、それからやるからな。」「「お願いいたします」」
意外と真命持ちが居たのが幸いだった。それから、約半日かけて、89名全員の名付けが終わった。最初見た時に、ステータスシートがすごい事になっていた。表示をキャンセル出来るようになっていたので、”支配”項目を全部表示から外した。新たに取得したスキルなどは後で検証を兼ねて整理する事にした。その時には気にしなかったが、進化はまだ終わっていない者も存在する、今度暫くは新しいスキルが増える事になる。まずは、皆を連れて、マガラ神殿に転移した。そこで、マヤの加護を与える事になった。マヤが言うには、僕に眷属が増えて、マヤがそれに加護を与える事でも魔素が消費されるとの事だ。そして、出来るようなら、眷属には、マガラ神殿で暮らしていて欲しいとの事だ。今、ドラウとマヤが話をしている。それに、イリメリが加わっている。僕はいつものように話には参加出来ないようだ。いいんだけどね楽できるから....。
眷属たちは、素材を集めに行ったり護衛任務につく実行部隊・神殿と魔物の里を管理する管理部隊・僕とマヤに従う初期眷属にわかれた。また、眷属の中には、生産系のスキルに目覚めた者も居るために、タシアナ・カルーネ・アルマールの下で生産や研究を行う事が出来る。戦闘系のスキルに目覚めた者は、カエサル達がそうであったように、イスラ大森林の最奥部辺りのフィールドボスでもチームで挑めば倒せる程度に進化してしまっている。ほぼ90名のチート部隊である。そんな眷属のチート部隊がイスラ大森林やスネーク山の魔物や素材を集めに行ったら、それこそ狩り尽くしてしまう可能性がある。そこで、魔物や素材の把握を先に行うように指示をした。それ以降は、必要な物以外は狩りをしないように厳命した。鍛錬が必要だと言う事だったが、鍛錬を行える場所を神殿内に用意する事を約束した。
眷属からは不満は出なかったが、「我らにも何かご命じ下さい」と言う事だ。生産系の眷属は、そのまま生産を行ってもらう。ドラウは、魔物の里に居てもらって、連絡係や相談役になってもらう。ヒューマに関しては、ドラウの傍らに居てもらう事になった。
戦闘系の眷属には、マガラ神殿の管理をしてもらう事にした。人が増えて、それらの人間を別途契約できるまでの暫定的処置だ。眷属には、やはり戦闘をやって欲しいが、今の所明確な敵であるアゾレム家だったら、多分初期眷属と僕だけで蹂躙出来る自信がある。
まずは、マガラ神殿を少し変える事にした。皆からは、教会上層地区に関しては、高級宿や教会関係者の居住区にしてはどうかと言う案が提示されている。ここは、ミヤナック家やコンラート家と言う所謂いいところの家の意見を聞いてからにしようと言う事になった。僕に一任丸投げされた形になった。スパに関しては、女性陣の強い要望脅迫で、スパ1とスパ2に分ける事になった。スパ1の隣の書庫を潰して、スパ1もスパ2と同等の大きさにした。内装は、スパ1と2で同じ物にした。このあたりは、アルマールが後でどうにかしてくれると思っている。スパ1やスパ2など施設のバックヤードを眷属が担当する事になった。
これらの作業を終えた所で眷属たちは、3つのグループにわかれた。初期眷属は、里には帰らずに、神殿を拠点にする事が決まった。それ以外は、仕事を行うときには、神殿を拠点にそれ以外は里に戻っても良いと言う事になった。
人手の問題も少しだけ改善出来た。

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