グンマー2100~群像の精器(マギウス)
第54話 大空のニアミス 後編
主翼の菱形翼と水平尾翼が特徴の戦闘機はF-35B。 乗っているパイロット達は、雲海を飛んでいる。
「アルファ1、グンマー機何処に行った?」
「アルファ2、見えたない。レーダーには?」
「マギウス、その他レーダーにも写っていません」
「アレって旅客機だよな?」
「イヤ、軍用機だろ?」
「だが、赤十字が入っていたぞ」
黒と金色の線に赤十字、最後に見えたのがその光景。 つまり、医療用航空機という事。
「着陸要求はして無いよな?」
「ハイ、呼び出しますか?」
「ああ、そうしてくれ」
「此方、米軍アルファ1、グンマー医療用航空機応答せよ」
『こちら、グンマー119です』
少女の声が、無線に入る。 パイロットは、思わず驚きの声を上げる。
「グンマ119、着陸を求める」
『現在、NEO埼玉へ着陸予定です。到着予定1300です』
「目的は!?」
『少女達の回収です。NEO埼玉司令からの依頼です」
パイロットは、頭を抱える。 手順は合っているが、上から聞いてはいない。
「アルファワ1、どうします」
「アルファ2、司令部に聞いてみる」
パイロットは、司令部に無線で投げかける。
「アルファ2、司令部聞こえるか?」
「司令部、聞こえているどうかしたか?」
「グンマー119が、NEO埼玉に着陸を求めている」
「何故だ?」
「少女達の回収だそうだ、司令官の依頼だそうだ」
「司令官は……聞いてみる」
NEO埼玉司令部は、混乱に包まれている。 司令官は、現在意識を失っている。 司令秘書のオペ子も意識を失っている。
司令官は通信に、秘匿回線を使いグンマーに連絡を入れていた。 その為、司令部はこの事を把握していない。 司令部が、対策に追われ無駄に時間が過ぎる中で事態は急変する。
『こちら、グンマ199!現在、地対空ミサイルの攻撃を受けた』
「アルファ1、なんだと!」
『これより、国連軍との協定に従い。現空域の敵を殲滅する』
雲が、不自然にかき分けられる。 よく見ると不自然に空間が歪んでいる。 米軍のパイロット達は、気がつかない様だ。
『グンマ199、改め群馬警備統合部119攻撃を開始する』
一方的な宣言が伝えられ、何も無い空間からミサイルが発射される。 F-35Bのパリロットは、フレアを出しながら回避行動に映る。
「こちらアルファ1!攻撃を直ちにテイッツ……」
パイロットが言う前に、レーザー光線が操縦席を貫く。
「アルファ1ーーーー」
アルファ2のパイロットが、叫び声を上げる。 パイロットは、脱出する間もなく空の塵と変わる。
「良くも!殺ったな!落として……」
アルファ2のパイロットが、言う前に無数のレーザ光が機体を貫く。 一つは、彼の腹を貫いた様だ。
「一体、何が何処から?」
呻きながら、呟く彼の瞳に映るは漏斗の小さい物体。。
「漏斗?」
『大正解』
少女の声がし、彼の額をレーザ光が貫き機体は爆散する。 グンマー機は何事も無かった様に、高度を下げ始める。
狙うは、地対空ミサイルを撃った連中。 撃った連中は、何をしているのだろう。
「隊長、グンマーの機体を墜とせましたかね?」
「さぁな、最新のステレスを見破るミサイル装置だからな」
隊長と呼ばれた男と部下らしき男が話をしている。 彼等は、国連軍所属の米国陸軍部隊。
最新型の地対空ミサイルを設置しに来たのだ。 まだ、設置だけであって攻撃は許可されていない。
「隊長、勝手に撃って良かったんですか?」
「勝手に侵入した、グンマー機を撃墜したら俺たちは英雄だ」
「そうですが……」
「まぁ、吸って落ち着け」
隊長が、タバコを部下に向ける。 部下は、タバコを受け取り火を付け空を眺める。 そして、上空からパラパラと何かが堕ちて来たのを発見した。
「隊長!上から何かが落ちてきます」
「やったぜ!司令部に連絡だ!此れで英雄だぜ」
「ハイ、隊長!」
部下はウキウキ気分で、通信機で司令部に連絡を入れる。 連絡を入れた後、部下は青ざめた顔で隊長に報告する。
「隊長、先程のは侵入許可を受けた機体の様です」
「そんなの聞いていないぞ、俺に変わ……」
隊長が、変わる事は無かった。 2人は、一陣の風と共に穴あきチーズへと変わった。 最新鋭の地対空ミサイルは、爆炎を上げている。
風は、そのままNEO埼玉の基地へ向かっていく。 やがて、風は巨大な機体に姿を変える。 機体はAn-225、ムリーヤ。 所属は、群馬警備統合部、通称GPU所属119。
NATOコード、GPU-119。 別名、ゴーストストームの異名を持つ機体である。 その機体が、NEO埼玉基地に着陸を始めた。
「アルファ1、グンマー機何処に行った?」
「アルファ2、見えたない。レーダーには?」
「マギウス、その他レーダーにも写っていません」
「アレって旅客機だよな?」
「イヤ、軍用機だろ?」
「だが、赤十字が入っていたぞ」
黒と金色の線に赤十字、最後に見えたのがその光景。 つまり、医療用航空機という事。
「着陸要求はして無いよな?」
「ハイ、呼び出しますか?」
「ああ、そうしてくれ」
「此方、米軍アルファ1、グンマー医療用航空機応答せよ」
『こちら、グンマー119です』
少女の声が、無線に入る。 パイロットは、思わず驚きの声を上げる。
「グンマ119、着陸を求める」
『現在、NEO埼玉へ着陸予定です。到着予定1300です』
「目的は!?」
『少女達の回収です。NEO埼玉司令からの依頼です」
パイロットは、頭を抱える。 手順は合っているが、上から聞いてはいない。
「アルファワ1、どうします」
「アルファ2、司令部に聞いてみる」
パイロットは、司令部に無線で投げかける。
「アルファ2、司令部聞こえるか?」
「司令部、聞こえているどうかしたか?」
「グンマー119が、NEO埼玉に着陸を求めている」
「何故だ?」
「少女達の回収だそうだ、司令官の依頼だそうだ」
「司令官は……聞いてみる」
NEO埼玉司令部は、混乱に包まれている。 司令官は、現在意識を失っている。 司令秘書のオペ子も意識を失っている。
司令官は通信に、秘匿回線を使いグンマーに連絡を入れていた。 その為、司令部はこの事を把握していない。 司令部が、対策に追われ無駄に時間が過ぎる中で事態は急変する。
『こちら、グンマ199!現在、地対空ミサイルの攻撃を受けた』
「アルファ1、なんだと!」
『これより、国連軍との協定に従い。現空域の敵を殲滅する』
雲が、不自然にかき分けられる。 よく見ると不自然に空間が歪んでいる。 米軍のパイロット達は、気がつかない様だ。
『グンマ199、改め群馬警備統合部119攻撃を開始する』
一方的な宣言が伝えられ、何も無い空間からミサイルが発射される。 F-35Bのパリロットは、フレアを出しながら回避行動に映る。
「こちらアルファ1!攻撃を直ちにテイッツ……」
パイロットが言う前に、レーザー光線が操縦席を貫く。
「アルファ1ーーーー」
アルファ2のパイロットが、叫び声を上げる。 パイロットは、脱出する間もなく空の塵と変わる。
「良くも!殺ったな!落として……」
アルファ2のパイロットが、言う前に無数のレーザ光が機体を貫く。 一つは、彼の腹を貫いた様だ。
「一体、何が何処から?」
呻きながら、呟く彼の瞳に映るは漏斗の小さい物体。。
「漏斗?」
『大正解』
少女の声がし、彼の額をレーザ光が貫き機体は爆散する。 グンマー機は何事も無かった様に、高度を下げ始める。
狙うは、地対空ミサイルを撃った連中。 撃った連中は、何をしているのだろう。
「隊長、グンマーの機体を墜とせましたかね?」
「さぁな、最新のステレスを見破るミサイル装置だからな」
隊長と呼ばれた男と部下らしき男が話をしている。 彼等は、国連軍所属の米国陸軍部隊。
最新型の地対空ミサイルを設置しに来たのだ。 まだ、設置だけであって攻撃は許可されていない。
「隊長、勝手に撃って良かったんですか?」
「勝手に侵入した、グンマー機を撃墜したら俺たちは英雄だ」
「そうですが……」
「まぁ、吸って落ち着け」
隊長が、タバコを部下に向ける。 部下は、タバコを受け取り火を付け空を眺める。 そして、上空からパラパラと何かが堕ちて来たのを発見した。
「隊長!上から何かが落ちてきます」
「やったぜ!司令部に連絡だ!此れで英雄だぜ」
「ハイ、隊長!」
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「隊長、先程のは侵入許可を受けた機体の様です」
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隊長が、変わる事は無かった。 2人は、一陣の風と共に穴あきチーズへと変わった。 最新鋭の地対空ミサイルは、爆炎を上げている。
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