10年間修行した反動で好き勝手するけど何か問題ある?
68
私は五星特別陸戦部隊所属ヨルムンガルド外壁警護1班所属のゴブリンジェネラルだ。 部下の皆は私を班長と呼ぶ。 歴戦を生き抜いてきた事を評され、私は89式突撃銃の使用許可を頂いている。 いかなる時も強く厳しくをモットーに外壁を死守する所存である。
「班長ー!!班長ー!!街道から白旗を掲げた帝国の軍勢が来ました!!」
「なにぃ??帝国だとぉ!?各班に緊急要請を出せ!!蜂の巣にしてくれる」
緊急事態である。 私が警護についてからは良く帝国が攻めに来る。 あれだけやられたのにも関わらずだ。
「何用か!!腐れ帝国兵が!!」
「また貴様か!!こちらの白旗が見えぬか?使者として来ている!!代表の者に取り繋げ!!」
「我らの主は貴様らのような死者など相手にせぬわ!!!」
「班長!!発砲準備整いました!!」
「例の物も出せ!!」
「はっ!!此方にご用意しております!!」
我らは主に特別に手配された秘密兵器がある。 それが戦闘機用の機関銃である。
相手が此方へ魔法を撃ってくる場合には迷わず使えと許可をいただいておるのだ。
『撃ち方よーい!!放てーー!!!!!』
守護と弾丸と帝国の血、これを持って正義を貫く。
「冥府へ帰るが良い!!死者共よ!!!この鉛玉で貫き成仏してくれる!!」
「我らが手を出さぬ事をいい事に!!」
「だまれ外道が!!かせ!戦闘機用の機関銃を斉射するのだ!!」
「はい班長ぉぉ!!!」
よく現れる死者の代表と宣言する赤弓のジジイの頭を貫くと帝国軍は瓦解し壊滅する。
「他愛ない。」
あまりにも私達の猛攻が圧倒的過ぎて死んだ事に気付けていない哀れな帝国軍共よ。 何度でも私の弾丸で貴様らを貫き極楽浄土へ送ってくれる。 それがせめてもの慈悲である。
ーーーーーーーーーーーーーー
幾度なる使者の壊滅を受けて、狂い乱れる男がいた。
「休戦どころの話しでは無いではないか!!いったいどうやってそのような外壁をこの短期間で……」
皇帝イグニス・ブラド・カルディアンは焦りからか泣き事を吐き続け、かの覇気が消え失せていた。 髪の毛を掻き毟り、テーブルを叩き癇癪を起こす。 その繰り返しだ。
全てが順調であったはず、4000の人外たる連中を取り込んだにも関わらずにこの事態。 追跡者達がChapterをクリアする事によって大いなる力を手に入れると口を揃えて言うものだから簡単に出軍許可を出した矢先、圧倒的なまでの武力で壊滅に追いやられた。 3000万の全帝国領に生きる民、選りすぐりの30万の帝国兵。 そのうちの10万を此の度の戦で失った意味は大きい。
「何か…何か手は無いのか…」
そこに、突如黒い影が落ちる。
「お困りですか?皇帝陛下」
「なんだ…貴様は…」
床に水溜まりのように広がり蠢く黒い影は次第に人型を象っていく。 黒い全身鎧を身につけたような黒い影が揺らめきながらにもイグニスに一礼をする。
「救世主…とでも呼んでいただければ。」
「メシアだと?貴様のような面妖な術師が何を救ってくれるのだ?」
揺らめく影は小さく鼻で笑う。
「何を救うでは無く、如何に救って欲しいか…お前達は小さな輪の中で盛り上がっているがもっと広く見た方がいい。世界融合はこんなに小さい規模ではないのだぞ?」
徐々に怒気を孕む黒い影の言葉にイグニス・ブラド・カルディアンは脂汗を垂らす。
「何を言っている?」
黒い全身鎧の男は揺らめく影の剣を抜き、切っ先をイグニスへ向ける。
「力が欲しいのか、欲しくないのか。俺様が聞いてるのはそれだけだ」
「願って手に入る物ではないだろう!!力が欲しいか?当たり前だろう!!力が欲しいに決まっている!!」
「いい心の叫びだ」
黒い影はその剣でイグニスを切り裂くと、イグニスを着込み傷を閉じた。
「ならば力を与えよう。この俺様が全てを喰らってやる」
だが、かろうじて意識を残すイグニスは必死に抗う。
「俺を…奪う気か……」
「人聞きの悪い、共にあろう。力を与えてやるよ」
深層に黒い影が潜るとイグニスは全身から汗を吹き出して地に膝をついた。
「はぁ、はぁ、なんだったんだ…」
「班長ー!!班長ー!!街道から白旗を掲げた帝国の軍勢が来ました!!」
「なにぃ??帝国だとぉ!?各班に緊急要請を出せ!!蜂の巣にしてくれる」
緊急事態である。 私が警護についてからは良く帝国が攻めに来る。 あれだけやられたのにも関わらずだ。
「何用か!!腐れ帝国兵が!!」
「また貴様か!!こちらの白旗が見えぬか?使者として来ている!!代表の者に取り繋げ!!」
「我らの主は貴様らのような死者など相手にせぬわ!!!」
「班長!!発砲準備整いました!!」
「例の物も出せ!!」
「はっ!!此方にご用意しております!!」
我らは主に特別に手配された秘密兵器がある。 それが戦闘機用の機関銃である。
相手が此方へ魔法を撃ってくる場合には迷わず使えと許可をいただいておるのだ。
『撃ち方よーい!!放てーー!!!!!』
守護と弾丸と帝国の血、これを持って正義を貫く。
「冥府へ帰るが良い!!死者共よ!!!この鉛玉で貫き成仏してくれる!!」
「我らが手を出さぬ事をいい事に!!」
「だまれ外道が!!かせ!戦闘機用の機関銃を斉射するのだ!!」
「はい班長ぉぉ!!!」
よく現れる死者の代表と宣言する赤弓のジジイの頭を貫くと帝国軍は瓦解し壊滅する。
「他愛ない。」
あまりにも私達の猛攻が圧倒的過ぎて死んだ事に気付けていない哀れな帝国軍共よ。 何度でも私の弾丸で貴様らを貫き極楽浄土へ送ってくれる。 それがせめてもの慈悲である。
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幾度なる使者の壊滅を受けて、狂い乱れる男がいた。
「休戦どころの話しでは無いではないか!!いったいどうやってそのような外壁をこの短期間で……」
皇帝イグニス・ブラド・カルディアンは焦りからか泣き事を吐き続け、かの覇気が消え失せていた。 髪の毛を掻き毟り、テーブルを叩き癇癪を起こす。 その繰り返しだ。
全てが順調であったはず、4000の人外たる連中を取り込んだにも関わらずにこの事態。 追跡者達がChapterをクリアする事によって大いなる力を手に入れると口を揃えて言うものだから簡単に出軍許可を出した矢先、圧倒的なまでの武力で壊滅に追いやられた。 3000万の全帝国領に生きる民、選りすぐりの30万の帝国兵。 そのうちの10万を此の度の戦で失った意味は大きい。
「何か…何か手は無いのか…」
そこに、突如黒い影が落ちる。
「お困りですか?皇帝陛下」
「なんだ…貴様は…」
床に水溜まりのように広がり蠢く黒い影は次第に人型を象っていく。 黒い全身鎧を身につけたような黒い影が揺らめきながらにもイグニスに一礼をする。
「救世主…とでも呼んでいただければ。」
「メシアだと?貴様のような面妖な術師が何を救ってくれるのだ?」
揺らめく影は小さく鼻で笑う。
「何を救うでは無く、如何に救って欲しいか…お前達は小さな輪の中で盛り上がっているがもっと広く見た方がいい。世界融合はこんなに小さい規模ではないのだぞ?」
徐々に怒気を孕む黒い影の言葉にイグニス・ブラド・カルディアンは脂汗を垂らす。
「何を言っている?」
黒い全身鎧の男は揺らめく影の剣を抜き、切っ先をイグニスへ向ける。
「力が欲しいのか、欲しくないのか。俺様が聞いてるのはそれだけだ」
「願って手に入る物ではないだろう!!力が欲しいか?当たり前だろう!!力が欲しいに決まっている!!」
「いい心の叫びだ」
黒い影はその剣でイグニスを切り裂くと、イグニスを着込み傷を閉じた。
「ならば力を与えよう。この俺様が全てを喰らってやる」
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かオース⤴︎
「使者」が「死者」っw