異世界転生で神話級の職業!死の神のチート能力で転生

つくつく

8寒気

ちくしょう!…何でこんな事に?と今となっては遅すぎることを思う。このままじゃ美奈が殺される…

遡ること2日前の夜

ロイ「2日後。それぞれに依頼を任せる。一人一人のレベルから判断して、こっちが勝手に持って来たから。普段訓練してる連中を一グループとする。」
そう言ってロイ団長はタバコを吸いながら、こちらを見渡すと
ロイ「これは実践だ。躊躇はするな。そして、生き残る事だけを考えろ。状況にもよるが戦闘の継続が困難だったり、危険を感じたら直ちに避難すること」
そして、じゃとだけ言って、俺たちを返した。
「おいお前達。」
一「あぁ?誰に向かってお前呼ばわりしてんだぁ?」
突然声をかけられ、はやくも一は威嚇に入ってる。頼むから一を刺激しないでくれと思いながらもそちらを見ると、そこには見慣れない女性がいた。髪の色は銀色で整った顔立ちではあるが、気の強い感じが読み取れた。
その女性は、一を無視すると
「私は魔族殲滅部隊、通称魔隊の副団長を勤めている。レイだ。お前達は、別れて二人行動を取ってもらう。」
一「おい。無視とは、お前いい度胸じゃねぇか?」
一は席を立ち、レイを睨む。
それにレイは睨み返すと
レイ「口の聞き方がなってないようだな成瀬一。お前は私が直々に担当してやろう。感謝しろ」
一「あぁ!やってやろうじゃねぇか、このクソ女!」
一が腰の剣に手を伸ばした時、
冬馬「おい、うるせぇぞ。さっさと席に着け」
それで火種は広がった。その様子を見ていた優は止めることを諦め、美奈の方を見ると
優「美奈よろしくな」
あいつらとはもう関わらないようにしようと思い、美奈と組み別行動を考えた。
美奈「うむ!よろしくだ!」
そこで気づく。周囲の視線に。ゴホンと咳払いをする。
優「じゃ。俺は部屋に戻る」
そう言って立ち上がった時、美奈はっとした顔になると
美奈「そう言えばなんだが。優よ。みんなの前で美奈と呼び捨てにするのは慣れたのか?」
そこで止まる。なるほど。どおりで最近周囲が冷たいと思っていたらそう言う事だったのか。
そんな事を考えていると、背中に寒気が走る。まただ。そして、美奈の顔を見る。美奈は、優が思った通りの顔になっていた。
優は一度深呼吸をすると
優「俺は大丈夫だ。俺はもう寝る」
そう言ってその場を後にする。美奈は余計なことは言うまいとするようにうむとだけ言った。
部屋に戻ると、その瞬間寒気が全身を走る。
あぁ。またあいつが来る。そう思いながら窓を閉め鍵をかけベッドに入り、眠る事に専念し、そこで意識が途切れた。

何か音が聞こえる。やたらと高い音だ。何かを引きずるような嫌な音が聞こえる。その音が少しずつ大きくなる。まるでだれかが近づいて来てるような。
そこで背中を掴まれ、
「ねぇ。苦しいよ」
はっとして慌てて飛び上がる。そこで辺りを見渡す。もう。寒気はなくなっており、背中に誰かがいるわけでもない。
ふぅと息を吐き、布団から出ようとしたところで気づく。
白い布団は汚れ、全身に黒いコートを着ている。そして、締めて寝たはずの窓は全開になっていた。





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