俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第186話 喧嘩だめ、絶対

「これ以上は、二人の命が危ないな。止めるか。さすがに仲間同士で命を懸けた戦いをするなんておかしいからな。」

 ソウヤは、腕をぐるぐると回しながら戦っている二人のもとへ向かっていく。普通の人ならここで、こんな死地に向かうような行為を止めるだろう。しかし、今回止めに入るのはソウヤだ。みんなもソウヤには絶対的な信頼をしているから、止めない。

「くたばれ!!」

「否定、目標を排除」

 そこに普通に立っているだけでも死ねそうな環境だ。ギリギリ目で見える範囲だが、高速で移送しながら超次元な戦闘を行っている。あっちで衝撃波、こっちで斬撃、あっちでも衝撃波でもともとこの辺に建っていたと思われる建物が粉々になっている。なんというか、対バルバイストのときの光景を思い出す。

(そういえば、バルバイストは簡単にドラゴン型の悪魔を倒してたな。)

 ソウヤはいろんなことを考えているといつの間にか二人の間に入っていた。二人は、大技で相手を戦闘不能にしようとしていた。

「ほれほれ、もうおしまいにしな。」

 ソウヤは、両手をそれぞれの方向に伸ばして忠告した。しかし、理性が飛んでいる状態のベルメス、自動戦闘に入っているオリナリカこのいわば、バーサーカー状態の二人のソウヤの言葉が通じるはずがない。ソウヤはため息をついた。

「エンドアーマー部分展開」

 ソウヤの腕にはエンドアーマーの腕の部分だけ装備した。其れのすぐあとぐらいにソウヤに向かいベルメスとオリナリカの拳が襲ってきた。

 ゴォォォオオオオオン!!!!!!!!!!!

 隕石でも落ちてきたのかなというほど爆音と爆風が王都に響き渡る。爆風は、そこらへんに転がっていた瓦礫やまだ崩れずに堪えていた建物を吹き飛ばした。王都の外に避難していた住民や低ランクの冒険者はその音に怯えていた。悪魔と王都の中でまだ戦っている冒険者が激しい戦闘を行っているのだろうと考えているからだ。しかし、実際はソウヤのパーティのメンバーがやっている喧嘩みたいなことなんだが、そんなことわかるはずもない。

「終了だ、二人とも」

 ソウヤは、二人の拳を止めていた、しかし二人はまだ力を込めてくる。ソウヤはさらに深くため息をつき二人を一気に引き寄せた。そしておでこに一発きっついデコピンをくらわした。

「謎の衝撃を検知。エラー、自動戦闘を終了します。」

「いったぁ~」

 オリナリカは、ソウヤのデコピンで自動戦闘が終わりその場に倒れこんだ。ベルメスは、いつもの人族のような姿に戻った。おでこを痛そうに押さえているけど。ソウヤのデコピンは、かなりすごい効力があると考えられる。大罪装備のオリナリカと、完全近接戦闘型のベルメスをたった一発で黙らせるほどの力ある意味仲間に圧倒的な力の差を見せつけたような感じになる。

「ねぇ、アストさん私たちがもしあの二人の間に入るとどうなるの?」

 ヴィルナは、ソウヤのさっきの姿を見てふと思った。もし自分たちがソウヤの代わりに止めに行っていたらどうなっていたのかと。確かに、ヴィルナ以外もそれは気になるようだ。

「皆様の総合力と先程のオリナリカさんとベルメスさんの総合力を考えまして計算しますと、ヴィルナさんは大罪装備嫉妬を使用しても止められないでしょう、リアンさんも同じく大罪装備暴食を使い死ぬ気で止められるでしょう。エルンさんはそもそもの得意分野が遠距離なので止められないですね。ガルさんは、完全武装し大罪装備怠惰を使えば、ギリギリ止められるでしょう。サンバイストさんは、おそらくオリナリカさんだけだったら止められるでしょうが、おそらくベルメスさんにボコボコにされるでしょう。」

 アストは、この後にそれぞれみんなの長所や短所をしゃべった、そのうえでソウヤとは現実的な比較の話をした。また、それぞれのベルメスとオリナリカと比較して優れている部分と劣っている部分を話していた。

アストのわかりやすい話が終わった時くらいにオリナリカが目をさました。

「う、うん…、あれ、ゾルゲルと戦っていて、ほかのやつらのところに行くって…、はぁっ!?ゾルゲルは!うっ…」

「急に動くな、大丈夫だから。いつの間にか反応が消えていたから、死んだんだと思うぞ。」

 ソウヤは自分のコートをオリナリカの下にひいて、膝枕をしていた。オリナリカはソウヤの言葉を聞いて安心したのか、肩の力を抜いていた。

「そうですか、しかしこのあたり一帯がなぜか更地になっているようですが、どうしてでしょうか?」

 どうやら、自動戦闘のときの記憶はないようだ。ソウヤは、オリナリカがどういう状況だったのか事細かく説明をした。ベルメスもオリナリカに説明をしていた。

「え!?いてっ」

 オリナリカは、びっくりしていた。それはそうだろう、知らないうちに自分がベルメスと戦っていて、このあたりを更地にしていたと言われれば誰でも驚くだろう。オリナリカは、みんなに謝っていたが実際に止めたのはソウヤだし、ほかのみんなには被害は全くないからね。

「これからどうしますか?悪魔もういなそうですし。」

「そうだな。今回は俺、全くなんの役に立ってないからな。せめてこの街の復興に協力するかな。」

 いやいやとみんなは否定するがソウヤ自身戦わないと役に立ったと実感できないらしくみんながなんと言おうがソウヤは、役に立っていないと言い張っている。

「さて、住民が戻ってくる前に終わらすかな。」

 ソウヤは、まず初めに王都全体の様子を把握することから始めた。そのあと、それぞれの建物や道の損害状況を確認した。ここまでで大体30秒ほどである。そこからは、ソウヤは建物や道を創造の力で修復を始めた。完全に修復させるまでかかった時間は10秒である。トータルで40秒しか経っていないのにすべての建物や道を完全に修復した。しかも、建物や道を作りたてのようにきれいにするというおまけ付きで。

「こんなもんかな?」

 アストは、凛としていたがほかのみんなは驚いていた。想像してみてほしい、目の前に広がっているとても広い更地。瞬きを三回した瞬間に目の前に大都市が出来上がっているんだよ。分かりにくいか。あれだよ、学生のみんななら誰しも味わったことがあるだろうが、溜まっていたはずの夏休みの宿題が瞬きしたら、全部終わっているくらいの驚き…ではないな。まぁ、ずっと女の子だと思っていたら男の子だったくらいの驚きだと思う。うん。ここまでは、書きたかっただけです。スルーしてもいい。

「ソウヤは、チートだって認識していたけど、今再確認したよね。」

「そうじゃな、これほどのことをするとは、驚きじゃな。」

「まるで、神話だよね。創造神イェータ様みたいですよね。」

 ソウヤは、その言葉を聞いてギクッとした。確かにこの力はイェータのものなんだけどね。もう、何回かしゃべっているけどね。

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