俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第165話 決着はすぐに来る

 サンバインストの巨体は隠れている間に人型に変化していた。おそらくリアンやベルメスみたいな能力なんだろう。しかし、ただ人型になっただけでないこれはスピードの強化されている。

「じゃぁ、こっちから反撃さしてもらおうか。」

 サンバイストの姿が消えた。素早い動きで体が見えなくなったのだろうと考えたがどうやら違うらしい。サンバイストのいたところに穴が開いていた。

「どこに行った!?」

「下だね~、でも正確な位置までわからないね~」

 皆下のほうを向いてサンバイストの姿を探る。しかし、気配を感じ取れないから全くどこにいるのかが検討もつかない。ソウヤはニヤニヤしながら、アストを除くみんながアワアワしている姿を見ている。全く悪趣味だ。

「こちらを狙ってきましたか。」

 アストは自分の下に防御の魔法陣を張るとその直後に下からサンバイストが出てこようとしていたが、魔法陣に阻まれて地上に出ることができなかった。すると、ポイントを変えて地上に出てきた。

「なぜ、ばれた。しかし、これならどうだ。」

 サンバインストの周りに砂で形成された球が出現し、アストたちに向かって放たれた。しかも、たちが悪いことに周りにある球だけでなく、無くなると次から次へと作り出してはアストたちに放たれる。アストとガルは防御魔法で防ぎ、リアン、ベルメス、オリナリカは球が飛んで来たら切り落としたり殴り飛ばしたりで迎撃していた。ヴィルナ、エルンは、球を撃ち落としていた。

「まだまだ、行くぞ!」

 球が消えては作られて、消えては作られての繰り返しでマシンガンの弾のように放たれる。アストやガルは別として、ヴィルナたちは球を見てから狙いをつけてから対処する。それが、長引けば当然、

「くっ!?」

 精神もすり減っていき次第にサンバイストの攻撃に当たってしまう。リアンは、さばききれず方に球がかすってしまった。そこからは、かすり傷程度なのだが、出血している。

「ははは、やっと当たったか!」

「調子に乗りおって!おぬしをぶっ飛ばす!そして、酒を飲む!最高のプランじゃ!」

 リアンがそういうと青白いオーラがリアンの身体の周りを包み始めた。この感じは、知っている。

「やっと来たか。次はリアンか。」

 ソウヤは、上のほうで嬉しそうに笑っていた。

「暴食の力を検知。大罪装備:暴食の才を展開する。」

 リアンから聞こえてきたんだが、リアンの声ではない声が聞こえてきた。リアンのリヴァインブレイクに青白い触手のようなものが絡みつき始めた、しかもその触手は、リアンの手にも絡みついた。不気味なオーラを出しながらそれは、リアンの手に収まっている。

「ほうほう、これがアストや主人が言っていた大罪装備か。これは良いが、さっきから魔力がこいつに吸われていってるな。なるほど、確かに暴食じゃな。」

 リアンの手についた触手がリアンの魔力をリヴァインブレイクが吸っているのが肉眼でもしっかりと見える。

「ほう~リアンは暴食か~」

「私は、嫉妬だったけ?」

「私は、怠惰だったな。」

 ヴィルナは嫉妬、ベルメスは憤怒、ガルは怠惰、そして今回の戦いでリアンが暴食。ソウヤの思惑通りに目覚めてくれた。サンバイストも、なんだか驚いた様子でリアンのことをみていた。

「なんだ、その力は。今までに見たことがないぞ!」

 サンバイストは、驚いて焦ったのかリアンのほうにとびかかってきた。

「ははは、吹き飛べ!」

 リアンはとびかかってくるサンバイストに向かって、リヴァインブレイクを振り下ろした。リヴァインブレイクから青白い衝撃波がサンバインストに向かって飛んでいく。

「あれ?なんじゃこれは?」

「くそっ!!」

 サンバイストは、野生の勘いや、長年世界八大魔獣として君臨してきた勘がこれに当たったらまずいと脳と体に電撃のような信号を送った。サンバイストはその攻撃の射線上から抜けた。それは、非常に正しい選択でもしぶつかってたら。


「これは、死ぬな。」

 サンバイストの目の前にあったはずの砂漠の砂がごっそりなくなっていた。蒸発とか吹き飛んだじゃなくてこれは、

「喰われたのか?」

 サンバイストは驚いたようにそこを見ていた。そう、そこはなんとも形容しがたい状態になっていた。そのまま、砂が消失している。峡谷のような感じになっていた。なんで、こうなったのだろうとリアンたちも理解ができていないらしい。

「まぁ、これが妾の力か。おもしろい、面白いぞ!」

 リアンは、面食らっているサンバイストに向かって切りかかった。

「調子に乗るな!」

 サンバイストの武器とリアンの武器がぶつかり金属音が周りに響き渡る。力に自慢のあるリアンと同じ力を持っているサンバイストは評価に値するものだろう。

「まだまだ!」

「はっ!!」

 リアンとサンバイストの力くらべは数十分も長く続いた。しかし、見ているやつらからしたら何時間もその戦いを見ているような感じだった。まぁ、どんなものにも始まりがあれば、終わりが必ず訪れる。今回の負けてしまったのは、

「くっ!やっぱりだめじゃったか。こんな、もの長時間もふりまわしてたらこうなるのは、仕方がないんじゃな。」

 リアンの暴食の力も消えていき、リヴァインブレイクを地面に突き刺し息を切らしていた。サンバイストは価値を確信したように自分の武器をぐるぐる回しながらリアンに歩いてくる。

「ヤバイ、リアンがやられちゃう!」

「そうだね~、でもしっかりと助かるよ~今から私たちが向かっても間に合わないよ~でも、一人忘れてるよね~」

 ベルメスは、笑顔で指を上に向けた。みんなも納得したようでなんだか緊張感をなくしたようだ。

「これで終わりだ!」

 サンバイストは自分の武器を上に上げて殺そうとしていた。リアンも死を覚悟をしていたが、どこか大丈夫なんじゃないかと安心している部分があった。まぁ、その勘みたいなものは見事に的中リアンの前には黒いマントを着た男、ソウヤがたっていた。

「もう、終わりにしといてもらえないか。目的も達成したからな。」

 ソウヤが、サンバイストの武器を片手で止めていた。サンバイストは驚いた様子で、武器を自分のところに戻そうとしているが、全く動かないようでもとに戻せない。

「何者なんだ、貴様。もしかして、我の眠りを妨げたものか!」

「そうだよ。本当に悪いと思っている。で、何かお詫びができればいいんだけど。」

 ソウヤはポンッとサンバイストの武器を離すとサンバイストは後ろのほうによろけてしまった。サンバイストはソウヤを睨んだ。

「貴様の罪は万死に値する。死ね!」

 サンバイストはリアンには見せなかった殺気を漂わせながらソウヤに近づいていった。ソウヤと手を伸ばせば届く距離まで近づくと目にも留まらぬスピードで殴りかかってきた。

「まぁ、その望みはかなえられないな。」

 ソウヤは、サンバイストの拳を受け止めていた。サンバイストは二度も自分の攻撃が止められて少し腹が立ったのか次は蹴りを繰り出そうとしたが、ソウヤはその足を自分の足で押さえつけている。

「お前は、本当に人族なのか?」

「多分そうだと思うけど、まぁ、お前よりは強いよ。」

 ソウヤは空いている手に力を込めてサンバイストの顔面目掛けて殴り掛かった。そう、ソウヤにとっては単なる殴り、魔力も力以外のものは何も込めないで殴り掛かっただけ。しかし、サンバイストにはまるで隕石が顔に飛んできているような錯覚にしてしまうほど迫力のある拳だった。

「なっ!ここまでか!」

 サンバイストは自分の頭が吹っ飛んでいってしまうと錯覚をして、泡を吹いて倒れそうになっている。

「おっと」

 ソウヤは、サンバイストの身体を支えてあげた。ソウヤの腕の中で気絶しているサンバイストの姿は、まるで人族の女の子って感じで本当に世界八大魔獣には見えない。

「これでようやく終わったようだな。お疲れ皆。」

 ソウヤは、みんなのもとへ戻っていった。当然サンバイストを抱え込んで。

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