俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第164話 チームプレイ

 ヴィルナたちの前には、全長60mくらいはありそうな魔獣。砂漠の覇者、サンバインストの姿があった。ソウヤのやらかしたことに唖然としていた。アストは、分かっていたらしくサンバインストのことを見ていた。

「ねぇ、ソウヤのやることってたまに理解不能だよね。」

「まぁ、私たちの力を引き上げるためだよね。」

「マスターは、皆さんの中にあるであろう大罪の力を引き出したいのだと思いますよ。」

 今のところ、ヴィルナが嫉妬、ベルメスが憤怒、ガルが怠惰に目覚めている。あとは、リアン、エルン、オリナリカが目覚めていない。ソウヤの考えがあってれば自分の身近な人に大罪に力が宿っているはず。まぁ、宿ってなかったらその時だよな。

「ソウヤも危ないときは助けてくれるだろうけど、まぁ、そのまえに蹴りをつければいいんでしょ。」

 ヴィルナたちは、自分たちの持ち武器を構えてサンバインストのほうを睨んだ。サンバインストは、自分に何が起きたかわかってはいなかったのかしばらく静止していたが、ようやく何が起きたかわかったようで近くにいる生命体を睨んだ。

『貴様らか、私の眠りを妨げたのは。その罪は大罪。死あるのみ。』

 サンバインストの大きな目がヴィルナたちのことを睨みつけていた。なんというか、目線だけで殺せそうというか、石に穴が開きそうなほどの力がありそうだ。ヴィルナたちは、少しひるんでしまったが、リアン、ベルメスは、ひるまずににらみ返していた。

「全く~なんというか頭が高いよね~」

「同意じゃな。」

 その瞬間、リアンとベルメスの姿は、ヴィルナたちの視界、いやサンバインストの視界からも消えてなくなった。

「主人が起こしたんだが、もう一回」

「眠れ!」

 リアンの振り下ろしたリヴァインブレイク、ベルメスの振り下ろした大鎌がサンバインストの頭を直撃した。サンバインストは起きたばかりなのに全く体が動かせる状況じゃないところに同格の力を持つ二人に頭を思いっ切り強打された。サンバインストは、頭を地面に打ち付けられた。

「わぉ、一瞬だね。」

「いや、まだ気を抜かない方がいいですよ。」

 エルンがサンバインストのことを見ていた。サンバインストは、顔を地面から離した。

『この力、一体はベルメテウスダークドラゴンだな。もう一体は、私と同等の力を持つものか!?』

 ゴロアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

 サンバインストは、天高く咆哮した。その咆哮は空気を震わせて、自分の体を完全に起こそうとしていた。自分を倒した相手、それの仲間を完全に把握した。

『後悔しろ!』

 あらゆる魔獣をも飲み込みそうなほどの大きな口を開けると、その中央に砂が集まり始めた。

「これはやばい~、みんな横に飛んで!!!」

 ベルメスが皆に向かって叫んだ。みんなは、言葉通り思いっ切り横にとんだ。その直後、街一個が消し飛んでもおかしくないようなブレスが放たれた。

「うわ、なんて破壊力。」

「これと戦うのか、ソウヤもやってくれたね。」

 ちなみにソウヤは、空中でみんなのことを見ていた。アストだけは、こっちにしとけばよかったなと思った。ソウヤはずっと空中で戦いを見ていたが、自分が出る幕はないなと思った。

「じゃぁ、ソウヤは抜けたけど陣形をしっかりしようか。」

「そうじゃな、援護は頼んじゃぞ。」

 前衛組がサンバインストの前にそれぞれの武器を構えた。中衛もそれを見て武器を構える。

「では、できる限りの援護はしますので皆さん頑張ってください。」

 アストが皆に基礎能力を上げる付与魔法をかけた。

「行くぞ!」

 リアンの掛け声とともにみんなは飛びいかかった。オリナリカは、サンバインストの目の前で目立つように派手に攻撃を仕掛けた。

「スチーム・エクスプロージョン!」

 オリナリカの一発一発が水蒸気爆発が起きてド派手に煙が出てくる。

『小癪な!』

 サンバインストの巨体がオリナリカのことを睨む。一瞬オリナリカの身体が硬直してしまった。その瞬間、サンバインストの背中から数本の触手が出てきて、オリナリカに向けてスコールのように触手が降り注がれた。その一発一発がオリナリカのように派手な攻撃を仕掛けてきた。オリナリカは、何回かはよけきれたが数回死角からの攻撃に気づけなかったが、中衛の三人がその攻撃を撃破してくれた。しかし、そのほかはかすってしまいそこからは出血している。

「これくらい動けばいいだろう。」

 オリナリカは後ろにバックステップで後ろに下がった。

「完全に死角に回れたな。」

「良い感じだね~」

 今まで、おとなしくタイミングを伺っていたリアンとベルメスが一気に動き始める。死角から死角へと切りつけながら高速移動している。この攻撃を対処するにはサンバインストの体は大きすぎた。リアンとベルメスの攻撃は早すぎてよけきれるものじゃない。

『なんなんだ、お前らが本来の姿で戦わないのはそういうことなのか!ならば、こちらもそうさしてもらおう!』

 サンバインストは、1m先も見れないような砂ぼこりを上げて視界を奪った。さすがのリアンとベルメスもスピードが落ちた。しかし、サンバインストはその瞬間を逃さず触手でリアンとベルメスを横薙ぎの攻撃を繰り出し、ヒットさせた。

「くそぉ、なんということじゃ、まさか一発もらうとは。」

「でも~完全に見失ったわ~存在ごと隠れやがった~」

「はぁはぁ、なんでこんなになったんだろう。」

 前衛三人は少し息を乱していた。さすがの三人でも世界八大魔獣に対してはそこそこの力を出しながら切らなければ傷ひとつつかない。

「逃げたのかな?」

「そういうわけでは、無いと思います。さっきから地面からじりじりと近づく殺気を感じます。」

「確かに。もしかして。」

「そうです。エルンさん三メートル後方に飛んでください。」

 エルンは、アストの忠告通り一気に飛んだ。するとエルンが立っていた場所にドリルの先端のようなものが見えたかと思うと一気にそれが回転し始めた。そこから、人型のなにかが飛び出してきた。

「なるほど、生まれてこの方やったことはないが、良いものだな。動きやすい。」

 そこには、165㎝くらいの女性が立っていた。手には二メートルはあるハンマーとドリルがついた武器を持っている。

「じゃぁ、こっちから反撃さしてもらおうか。」

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