俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第163話 砂漠で戦います

 砂漠、この世界の砂漠も砂ばかりでもう何もない、殺風景な場所。ソウヤもあちぃあちぃと言いながら砂漠を数日間歩いていた。でも、元の世界とは明らかに違うところがある。

「リアン!お前の下にいるぞ!ベルメス!横からくるぞ!オリナリカ!後ろだ!」

「ヴィルナさんはエルンの援護を、エルンさんはベルメスさんを援護、ガルさんは地中にいるやつを出して」

 ソウヤとアストは、前衛と中衛にいるみんなに次々と指示を出していく。そう、ソウヤたちは今戦闘中なのだ。敵は、砂漠の中をまるで水の中を泳ぐようなスピードで移動している。魔獣の名前は、サンドシャーク。サメのような姿だ。こいつの一つの特徴として集団行動している。獲物の周りを高速で回り徐々に弱らせて完全に弱きったところを襲い掛かる。
 ヴィルナたちは指示をもらった通りに動き始める。ヴィルナたちもランク上位の冒険者、ソウヤの足元に及ばなくても並の冒険者よりも強い。さっきまで十数体ものサンドシャークがいたはずなんだがみるみる減っていく。

「これで最後じゃ!」

 リアンの振り下ろしたリヴァインブレイクが地面にぶつかると同時に砂漠の砂を巻き上げる。その中にはサンドシャークの死体と血も混じっていた。

「いや~、意外と時間がかかったね。」

「まぁ~あいつらちょこまかと動くからね~」

「魔法も当てにくいんだよな。」

「拳も当たんないんだよな。」

「私も当てられないんですよ。」

「じゃが、あいつらで作ったフカヒレスープは絶品らしいんじゃよな。」

 皆それぞれの感想を言いながら、ソウヤとアストの元へと戻っていった。リアンだけ、すでにこいつらをどうするかを考えていたようだ。

「そうですね、この魔獣のふかひれは貴族の中でも流行っているようでお酒のつまみとしても行けるそうです。」

「それは本当か!!」

 アストはサンドシャークの死体をソウヤのアイテムボックスの中に入れながら話していた。リアンは嬉しそうにアストのことを見て喜んでいた。

「熱い!そういえば、どれくらい歩けば次の国に行けるの?」

「そうだな、あと一週間ぐらいじゃないか?」

 ソウヤがさらっというと、この世界で一番貧弱な種族と言ったら言い方が悪いが人族のヴィルナがえ~と体をだら~んとさせてソウヤにもたれかかってきた。砂漠の暑さに耐えきれないのだろう。

「熱い!」

「冷たい、ソウヤ冷たいよ。」

 ソウヤは、ヴィルナを引きはがした。ヴィルナは、泣きまねをしてソウヤのことをチラチラ見るがソウヤは顔色一つ変えずに進行方向を見ている。ヴィルナはハァ、とため息をつくといきなり体が涼しくなった。

「ずっとうるさいのも嫌だからな、耐熱の魔法をかけといたぞ。」

「…!ありがとう!」

 ヴィルナは、うれしさのあまりにソウヤに抱き着いた。ソウヤもおそらく人間なので暑いのは苦手だから、ブルンブルンとヴィルナのことをはがそうとしていた。

「妾たちには、無いのか、主人。」

 ヴィルナのことを見ながら、リアンたちがソウヤのことを見ている。しかし、ソウヤは首を横に振った。

「お前たちは、耐えれるだろ。俺たち人族みたいに体のつくりが弱くないんだからな。」

「ソウヤは、人族じゃない。」

「なんだと!!」

 ガルがさらっとソウヤのことを馬鹿にしたことをソウヤはオコになり、ガルのことを追い掛け回した。

「マスター、今は一応人族ですね。そのうち、進化しそうですよね。こればかりは、私でもわかりません。」

 アストがしょぼんとしたようで話していた。しかし、ソウヤのことだから人族でなく神格化しそうだ。

「アストさんでもわからないことがあるんですね。」

「はい、未来予知は私にはできません。予測ならできるんですが、予知の領域には到達できません。」

 アストはさらにしょぼりとさせながら話していた。ヴィルナも驚いて、アストのフォローに入った。神のようなアストも感情があるんだなとソウヤは、ガルを追いかけながらそんなことを思っていた。

「おら、捕まえた!」

「い~や~」

 ソウヤは、ガルを捕まえて抱えて皆のもとへと戻った。ソウヤの肩には、ガルがジタバタともがいていた。

「そういえば、妾たちみたいに人族じゃない組はこの砂漠の暑さに耐えれるんじゃが、主人は、暑くないのか?」

「あ~、俺はそこら辺の人族とは違うからな。鍛え方が違うんだよ。」

 砂漠の気温は70℃くらいだ。これが、前の世界の砂漠と同じだったら夜は絶対寒いだろうな。

「砂漠って言ったら、私的にはサンバインストのイメージが強いんだけどな。」

「あ~、あれだっけ~?砂漠の覇王とか言われているやつだっけ~?」

「そうそう、リアンとかベルメスみたいな世界八大魔獣の一匹。でも、童話とかでしか聞いたことないんだよな。」

 そう、オリナリカが言った通りサンバインストとは、先代勇者との戦いの後から姿を見していない。学者たちは、休眠しているのだと考えているらしい。いつ目覚めるかはいろんな説が出ているが、いまだ結論には至っていない。

「確か~あいつのことを最後に見たのは~、200年くらいは前だからな~。そろそろ、目覚めのときじゃないかな~?」

「妾は、一度も見たことはないな。強いのか?」

 世界八大魔獣の二匹が何やら話し始めた。世界的に見れば、問題なことなんだか、すごい光景がソウヤたちの前で繰り広げられていた。

「そうだね~ソウヤの1/1000000くらい~?それは言いすぎかな~?でも~私よりもリアンよりも~弱いと思うよ~。でも~この砂漠だとさすがに私たちが不利かな~?」

 それを聞いていたソウヤが、下のほうを気にし始めた。

「ならさ、おれがいなくてもそいつとやりあっても大丈夫かな?」

「う~ん、大丈夫じゃないかな~?どうして~?」

「いや~、みんなの力の底上げを図ろうと思って。俺は、死にそうになったら手を出すから、頑張って。」

 ソウヤは、自分の踏んでいた地面にすごい勢いで殴りつけた。そのパンチは、下へ力を流しこむような感じだった。

「え、何をしたんですか?」

 エルンはみんなの気持ちを代弁した。その言葉の直後地面がグラグラと揺れ始めた。

「では、サンバインストのご登場ですよ。」

 ソウヤの言葉と同時に地面からまるでクジラのような魔獣が飛び出してきた。そう、感じで書くなら砂鯨という漢字が一番似合うだろう。

「え、まじ?」

「マジ、じゃ、頑張って。」

 ソウヤは空中に浮きあがった。

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