俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第157話 平和

 ディバインゲートでソウヤがノーマリンの会議棟に一気に帰ってきた。

「あぁ、ソウヤ!!よくご無事で!!もう、死んでしまわれてしまったのかと思いました、よ。」

 ミリタリスは、ソウヤの胸元でワンワンと泣き始めた。よほどソウヤのことが心配だったのだろう。ほかの兵士たちも何だか安心したような顔をしていた。
 しばらく泣いていた、ミリタリスはソウヤから離れた後に兵たちに伝言を頼んでいた。

「で、こっちの被害はどれくらいだった?」

 ソウヤは一番気になっていたことを聞いた。

「ぐすん、そうですね。被害は住民に被害はありませんでしたね。でも、防御魔法を張っていた兵士が四分の三くらいけがを負っていましたね。そのうち3割くらいが重症、6割くらいが気絶、1割が擦り傷だね。あと、南南東の建物の少しが崩れましたね。」

「やっぱりか、ひどい戦いだったからね。」

 ソウヤは申し訳ない気持ちがいっぱいなのであとで病棟に向かうことにすることにした。

「ソウヤ~!!!!」

 ヴィルナがソウヤに向かって飛びついてきた。さすがに、いろいろと疲労しているソウヤがヴィルナを受け止められるはずもなくそのまま倒れこんでしまった。

「いてて、ただいま。」

 ソウヤは上に乗っかっているヴィルナに笑顔で言った。

「うわぁ、主人汚いな!」

「そうですね。早くお風呂に行った方がいいですね。」

「本当に勝ったんだ!」

 リアンたちも戻ってきたようだ。ベルメスは、驚いた顔をしていた。

「お前ら、ひどいな。頑張ってきたやつにその言い草は~」

 ソウヤが笑顔でみんなの顔を見ながらじぶんが生きているんだと実感した。実際さっきまでは、実は自分は死んだのかもしれないと感じていた。

「「「「「「おかえり!!!」」」」」」

「あぁ、ただいま。」

 かわいい仲間を持ててソウヤは嬉しい限りだ。でも、その喜びをかみしめるのはもう少しあとになりそうだ。疲労と魔力を大量に使ったって睡魔がソウヤを襲った。ソウヤの目の前が黒くなっていった。

「マスター、おかえりなさいませ。」

 黒い空間にポンと二つの椅子が置いてあった。一つはアストが座っていた。

「あぁ、ただいま。しかし、ここはどこなんだ?」

 ソウヤは、椅子に座りながら周りを見渡した。なんというか、黒一色。椅子は茶色で黒い空間に浮いているように見える。

「ここは、マスターの夢の世界です。皆様には少しマスターの中に戻ると伝えてここに来ました。」

 なるほど、いわば熟睡状態だから黒い空間なのか、深い眠りのときは夢を見ないっていうしな。

「で、ここに来たのはお話をするためです。」

 アストはどこからか紅茶のセットを取り出して、ソウヤと自分の分を用意した。ソウヤはその紅茶を一口飲んだ後アストのほうを向き直した。

「で、話っていうのは。」

「イェータ様より伝言を預かりましたのでそれを伝えようと思いまして。」

 イェータからの伝言?

「なんであいつ本人から言えばいいんじゃないか?」

「なんでも、ここやマスターのいた世界とはまた別の世界の調子が悪いので対策をほかの神も交えて考えているそうです。」

 あいつも神様らしいことしてるんだな。でもなんだろう、なんかいやな予感がするんだよな。

「そのイェータ様の伝言なんですけど、『なんと、私の与えた力の八割は使えるようになったんだね!おめでとう!で、そこまで使えるようになったソウヤ君にある技を解禁します!その技の名前は、纏神。雷神が好いている子のセアン君が使ってたよね。あれより強いのが使えるよ!なんせ私を纏うんだから!じゃぁ、頑張って生きてね、その世界で!』だそうです。」

 アストがイェータの口調でしゃべるとギャップ萌えだな。ソウヤはイェータの言っていた纏神。まさか、禁忌を創造してやっともらえる技とか俺以外だったら、いやイェータの加護をもらっている人間じゃないと会得できないだろう。まぁ、普通に考えたらそうか。

「ありがとうアスト。」

「いえいえ、マスターのためになれて私は嬉しいです。でも、ヴィルナさんたちに遅れをとっている分、ここで補おうかなと思っているので、マスターはじっとしてくださいね。」

 少々ご乱心なアストさん。ソウヤの動きは完全に封じられ、いつの間にか椅子はベッドに変わっていた。

「おいおい、アストさん?どうされたのですか?」

「マスターと旅を共にしていたら私にも感情が生まれまして、そこからマスターへの恋心が芽生えてしまいました。こんな素晴らしい状況は見逃せませんから。」

 そこからは、全年齢対象を目指しているここでは書けませんので、皆様のご想像にお任せします。

 
「うぅ、なんかちゃんと寝れた気がしないな。」

 ソウヤはでかいあくびをしながら寝室から出た。

(あれ、どうやって寝室に来たんだ?俺は、あそこで疲労から寝ちゃって、そこからここまでどうなったんだ?というかいつの間にか、着替えてるし体もきれいになってる。)

 いつの間にかソウヤから抜けている。ソウヤは部屋から出たはいいものもどうしようと考え込んだ。

「あぁ、ソウヤ、おはよう~」

 ヴィルナがソウヤのことを見ながら大きなあくびをしていた。

「ソウヤは寝ててもすごいんだね。」

 ヴィルナはきゃっ、とか言いながら赤くなって顔を手で覆った。

「おいおい、何があったんだよ、昨日は。」

 ソウヤの日常が戻ってきたようだ。

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