俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第156話 歴史的大戦の終戦

 ギャァァァン!!! ドゴォォォォン!!! バゴォォォォン!!! キュウゥゥゥゥゥン!!!

 オリニアントだった場所には爆風と爆音、光線が発射される音、攻撃する音にそれを防ぐ音。それで生じる衝撃波が大地を削り、山を消し飛ばした。

『これはよき戦いだ!』

「全くの同感だ!」

 バルバイストが使う魔法は主に炎系統だから、水の魔法を使おうと思っても炎が強さがおかしすぎて水が蒸発してしまう。

『ここまで、戦いが長引くとはな。やはり、おぬしは好敵手だな。名をなんという。』

「クロイソウヤだ。以後お見知りおきを」

 ソウヤはその言葉の後に魔法陣を千以上展開した。しかも、それぞれ違う種類の魔法陣が展開されている。ちなみにこんな芸当のできるやついない。少し前のソウヤもできなかっただろう。

『ほう、まだ出力を上げてくるか。我もそれに対抗しよう。』

 バルバイストも同じように魔法陣を展開した。数もソウヤと同じくらいでバルバイストも負けてはいない。

「消し飛ばせ!!」 『滅ぼせ!!』

 互いの魔法がぶつかり合い相殺していく。その衝撃は、天を割き、地を消し飛ばした。その時の爆音はこの世の終わりを連想させるものだった。まさに天変地異が起きているような感じだ。

「互角か!?」

『悔しいがそのようだな。』

 ソウヤは空中に浮き、バルバイストから少し離れ間合いを取る。ソウヤはまさかここまで互角の勝負をすると思っていなかった。それはバルバイストも同じようで両者とても楽しそうであった。

「まだまだ、喰らえ!!」

『我もまたくたばってはいないぞ!』

 両者、赤色の血を流し飛び散らしながら距離を近づき接近戦を始めた。魔法では蹴りがつかない。ソウヤの知っている魔法ではバルバイストには勝てない。バルバイストも考えていた、ソウヤの魔法を防ぐくらいの威力の魔法しか発動できない。ならば、接近戦で確実に自分の手で殺せる距離まで接近して相手を殺しに行く方がいいだろう。

「レビール持ってくれよ!」

『人族に負けるわけにはいかん!』

 ソウヤとバルバイストは空気を、空間や時間をも切り裂く戦いが起きている。それた攻撃はそのまま地面を切り裂き天も切り裂く。魔王軍と戦いのときはまだ壊れた廃墟があったのだが、余波のせいですべて粉みじんになっていた。もはやオリニアントという国はなくなってしまった。

「本当に今更だけど、お前でかい図体のくせになんでそんな俊敏な動きができるんだよ!?」

『貴様も我の攻撃を捌いて、しかもカウンターをしかけてくるとは本当に人族か?』

 互いに間合いを取って、距離を開けた。互いの下には赤い血が滴り血の点がいくつもできている。満身創痍。この四字熟語が最も似合う。おそらく次の一撃を当てたほうの勝ち。両者の頭には、確実に倒しに行く攻撃を当てる。それだけが頭の中を支配している。

「武装創造:エンドカノン」

 ソウヤは、今回はエンドカノンをとび道具として使うのではなく近接武器として使うことにした。エンドカノンの力をそのまま近接の攻撃に変換している。

『我は終焉を呼ぶものなり、ならば終焉を纏いて敵を打ち倒そう。』

 バルバイストの身体は黒い炎に包まれた。終焉を炎として現界させたものだ。おそらくバルバイスト以外が触るとおそらくほかのやつが触ると名前の通り存在が終焉する。
 息をするのも忘れるほどの緊張が空気を支配する。時間が止まったかのように感じる。

「『行くぞ!!』」

 二人は同時に間合いを詰める。常人で言うところの瞬きをした瞬間、二人の距離はもう数センチまで迫っている。

「吹っ飛べ!!!!」 『消滅しろ!!!』

 ドゴォォォォォォォォォォン!!!

 両者の攻撃がぶつかり合う。衝撃波は近くにある山を消し飛ばし、爆風ははるか遠くまで届くほど強烈なものだった。


 歴史的大戦の決着がついた。決着の後は戦場は静寂に包まれていた。

『なるほど、これが敗北、というものか。なんとも、不思議な感じだ。体が、満たされる、というのか、魔獣として生を、受けてよかった。満足だ。さぁ、とどめを、刺せ。』

 バルバイストは、力がもう内容で息絶え絶えで話しかけてくる。バルバイストの腕や羽の一部がない。確かに全種族共通の害獣を倒せたら世界にとってうれしいことはないだろう。しかし、ソウヤは

「無理だ、お前の命を奪えるほど力が残っていないんでね。」

 ソウヤはバルバイストに寄っかかるように倒れこんだ。

「どうだ、お前より強い俺に従う気はないか?」

『はぁ?』

 ソウヤはニカッと笑いながらバルバイストは先程までの威厳のある感じの声でなくどこか抜けている感じの声を出した。

『おぬ、いや、ソウヤ、我を従えて何がしたいんだ?』

 ソウヤはバルバイストをぺんぺんと叩きながら話し始めた。

「俺な、今旅してんだけどな。それがあともう少しで終わるんだよ。それでな、その旅が終わったら国を作ろうと思ってるんだ。それで軍事力の底上げがしたいからな、お前の力が欲しいんだよ。」

 バルバイストは、しばらく考え込んだ後答えを出した。

『よかろう、力を貸そう。しかし、今は体これだからな、休眠させてもらう。あぁ、これを渡そう。』

 バルバイストは、体を重重しく上げソウヤに赤黒い結晶を渡した。

「なんだこれは?」

『まぁ、急かすな。これは、我の力を引き出せる結晶だ。』

 あぁ、なんかどこかの魔王軍幹部を思い出したな。

「そういえば、魔王軍幹部のフィーランだっけ?知ってるか?」

『なんだか、勝手に我の力を使いおったからこっちからその力を切らしてもらった。』

 あぁ、通りで弱かったわけだ。

『その結晶があれば、何も不具合なしに我の力が使えるぞ。我は休眠期間に入るがソウヤの呼びかけには応じよう。国作りのときは助太刀しよう。では、しばしのお別れだ。』

 バルバイストは、異空間の扉を開けてその中に入り込んだ。

「さぁ、これはこれは。」

 ソウヤが周りを見ると草も生えてない荒地が広がっている。オリニアントだったところには、廃墟や死骸すら消えていた。

「まぁ、帰ろう」

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