俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第155話 人間やめました

「A~D班までは王都の建物を守るために街の南南東のほうに集まり防御魔法を展開準備。E~G班はA~D班までのバックアップの準備をせよ。H,I班は王都を巡回警備。J班は王都の住民を各地下空間に避難させ、終わったのちに王都の巡回に回って。」

 王城の敷地の近くの会議棟で各班長がミリタリスの指示を聞いていた。ソウヤたちもその指示を聞いていた。

「ソウヤたちの配置はソウヤに任せます。」

「分かった、ガルはA~D班と同じところに行ってくれ。アストはE~G班と同じところに、ヴィルナ、リアン、ベルメス、オリナリカはH、I班と同じところに行ってくれ。エルンはJ班と同じところに行ってくれ。」

 ソウヤは的確にみんなの配置を決めていった。

「分かりました。では、ソウヤ。いえ、超越者ソウヤ。我が王都を守ってください。」

「なんだ、その超越者ってなんだ?」

 ソウヤは初めて言われたことで、調子が狂った。

「これは各王がソウヤに与えた二つ名。かならず、歴史の文献に乗るだろう。また、世界を変える人になるだろうってね。」

「ははは、では、俺も行くことにするよ。」

 ソウヤは会議棟を出て、王都を出るために歩いて出て行っていた。どうやら、ほとんどの冒険者といってもBランク以上の冒険者も兵士の手伝いをしているようだ。住民の避難も始めているようだ。

「さて、アストってそうか俺から離れているのか。」

 さて、住民が全員避難するのに大体一時間くらいだろう。ソウヤは歩いてオリニアントまで行って時間を稼ぐことにした。
 一時間くらいたった後ソウヤは、ディバインゲートで一気にオリニアントに向かった。

「さて、ではご招待しようか。」

 ソウヤは、世界全体に伝わりそうなほどの殺気を出した。すると、海のほうから鋭い殺気を返された。

「おぉ、こいつは勝てる気がしないな。リミットつけたままならな。
                             リミットブレイク。」

 ソウヤの身体にまとわりついた紫色の鎖がパァンと弾けた。

「いや、こいつはなかなか面白いやつと戦うことになりそうだな。」

 ソウヤの目には漆黒の身体に紅の炎をイメージしそうな模様のドラゴンのような生物。世界に一体しかいないバルバイストという魔獣。

「なんだろうか、ワクワクしてくるな。ライトノベルの主人公みたいなことをしている感じがしてうれしいな。」

 ドゴォォン!!!!

 重たくなんとも怪獣という感じの降り方をした。

『汝、我と同格かそれ以上な力を持っているな。まさか、今回は勇者とベルメテウスダークドラゴン以外と戦うとは思わなかったぞ。しかし、まだ、奥底に眠る力があるようだな。』

 重々しくそれでいて最強たる威厳を放ちながらソウヤに話しかけてくる。クリスタルドラゴンとは全く比べ物にならないほどの力がにじみ出ている。

 ソウヤとバルバイストがいるのはもともとオリニアントといわれていた国だ。そこらへんにはまだ魔獣の死体や魔族の死体が転がっている。まさに死闘の場にふさわしい場所だ。

「さて、お前の目的は俺と戦うことだろ。では、やりましょうか。バルバイスト!」

『死の舞踏を始めよう』

 ソウヤは無詠唱かつ一瞬で魔法陣を百以上展開し一気にバルバイストに向けて光線を発射した。バルバイストは地面をえぐる強さの風で後ろのほうに飛びすべてを交わした。

「まだまだ、行くぞ!」

 ソウヤは魔法陣をさらに増やして、飛んでいるバルバイストに向けて発射した。バルバイストは光線と光線の間を縫うようにして交わしソウヤに近づいてくる。

『頭に乗るなよ!人族の子よ!!』

 バルバイストは翼に魔力を込め羽ばたかせ、その風でソウヤの展開していた魔法陣をすべて壊した。

「でたらめな!」

 バルバイストの翼をよく見てみると、魔法陣がいくつも展開されていた。

『喰らえ!』

 バルバイストはソウヤに向けて赤黒い炎の球を雨のように発射した。

「そういう攻撃なら今まで戦ってきた中でいっぱい見たことがあるわ!」

 ソウヤはそういいながら、腕を横に振ると風の斬撃が飛び出し球をすべて切り裂き爆破させた。その爆風で砂が舞、魔獣や魔族の死骸が吹き飛んでいく。爆炎と土煙で視界が悪くなる。

『どこを見いているんだ?』

 ソウヤの背後に謎の靄ができそこからバルバイストが出現し、横薙ぎの攻撃を喰らいそのまま廃墟にぶち当たった。

「グハァッ!?なんで空間魔法なんか使えるんだよ!?」

『汝らに使えて我に使えない魔法などない』

 確かにそうかもしれない。でも、気配の消し方が尋常じゃない、気配どころか自分の存在もろとも消して忍び寄っていた。

「なら、もっと自分の強さに適用してかないといけないな。」

 ソウヤも空間魔法を使って間合いを取った。

「禁忌創造:エンドアーマー」

 ソウヤの身体に半透明な魔力のようでまた別物の力が覆い始めた。

「ガハァッ!?」

 ソウヤの身体に一気に激痛が走る。エンドアーマーがソウヤの身体と一体化しようとしているためだ。ソウヤの魔力とエンドアーマーの力が共鳴しあう。ソウヤの力が膨れ上がっていく。

「おいおい、これはどういうことだ。」

 手や腕の血管が浮き上がってくる。体が熱くなってく、熱いただ熱い!身体の中から力があふれてくる!!
 ソウヤはもがきながら力を制御しようとしている。

『なんだ。やつの力が膨れ上がっていく?いや、もともとの力が覚醒しようとしているのか?しかし、ここで倒しとかないと面倒くさくなってしまいそうだな』

 バルバイストは、もがいているソウヤのほうへと音速を超えた速度で近づいてくる。ソウヤの周りにクロイ魔法陣が四つ出現し、回転し始めた。

『滅びろ!』

 バルバイストの声とともにソウヤの周りの魔法陣から地獄の業火とも呼べる黒い炎が包み始めた。

『まだ、行くぞ!』

 バルバイストの鋭い爪が空気を空間をも切り裂きソウヤに向かってくる。ソウヤに当たった。確かに当たったと言えようが、全くそのまま振り抜けない。

『なるほど、力を御したか。』

 炎の中から無傷のソウヤが出てきた。ソウヤは、バルバイストの爪を掴んで、いやつまんでいる。バルバイストは手を戻そうとするが戻せない。ソウヤは、大きく振りかぶってバルバイストの胴体を思いっきり殴った。バルバイストはその勢いに乗って吹き飛ぶ。

「いやぁ、これが俺の奥底に眠る力か。」

 ソウヤは完全にエンドアーマーと一体化して力をしっかりと出すことができるようになった。

「人間やめた気がするな。こんな力は人の手じゃ余るが、あいつと戦うならこれくらい必要か。」

 ソウヤは腰に付けたレビールを鞘から抜き取るとレビールもソウヤの力に答えて幾何学的な形状へと変わっていく。ソウヤの周りをぐるぐると回る。

『いい力だ。これは初めて負けるかもしれないが、簡単に負けるつもりはないぞ!』

 バルバイストは加速してソウヤの元までやってくる。なんとなんの魔力も使わず単なる頭突きをしてきた。シンプルがゆえに破壊力もすごい。地を揺らし砕いた。ソウヤは後ろに高く飛びそれを回避した。

『それを待っていた!』

 バルバイストは口を多く開けると空中に飛んでいるソウヤまで魔法陣を展開させ、火の光線を放った。火の光線じゃよくわからないだろうが、例えるものがないので説明ができない。しかし、その火の光線はソウヤに一直線にやってくる。ソウヤは冷静に避けようと思ったが、避けたらノーマリンに被害が出てしまう。

「ちっ!」

 ソウヤはレビールを縦の形状に変化させ、光線を少し上のほうに軌道を修正させた。とっさの判断だからそれくらいしかできなかった。

「戦いというのは楽しいな!」

 ソウヤとバルバイストの実質、世界最強決定戦が行われた。

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コメント

  • ペンギン

    「縦の形状」って「盾の形状」ではないのですか?

    0
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