俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第153話 パーティ

 もう何回もくれば王城というものも慣れてくるものだ。その国王や王女の性格、国の雰囲気によって王城の様子も変わってくる。

「こちらにどうぞ。」

 ソウヤたちは応接間に通された。部屋の角にはメイドさんが待機していた。

「では、ソウヤさんたちをおたずねした理由なのですがね、一つはランクの昇格を伝えようと思いまして。」

「それは、普通その地域のギルドマスターが伝えるのでは?」

「そうなんだけど、ソウヤさんもね、ランクの昇格候補に挙がったということも伝えたいと思いまして。」

 一同少し動きが止まった。ソウヤのランクが上がるということは、SSSランクの上EXランクになるということ。史上初のEXランクになるかもしれない。

「だからね、ソウヤ君の情報はブロックしとかないとソウヤ君が狙われてしまうかもしれない。あと、ソウヤ君は魔王軍をもう一回撃退もしくは、倒せば確実にランクアップです。」

 ソウヤは何というか実感がわかないから何ともリアクションが取れなかった。

「で、ですね、ほかの皆様は、ヴィルナさんがSランクに、リアンさんがSSSランクに、エルンさんがSSランクに、ベルメスさんがSSSランクに、オリナリカさんはSランクになります。」

 ガルとアストは冒険者登録していない。ガルは魔王だから、アストは本人が望んでいないから。まぁ、そういうのを除いて考えれば、ソウヤのパーティは全員がSランク越えの冒険者になりおそらく最強のパーティの完成だろう。

「はい、この話は終了です!」

 王女はパンと手を叩いてソウヤのほうを見てにこっと笑った。

「ここからが、本題なのですけどソウヤさん。あなたにバルバイストの討伐依頼を出したいのです。」

 ソウヤはその名前を聞いてソウヤたちの表情は真剣になった。

「情報ならもう開示されていますが、バルバイストが活動を開始しました。すでに、襲われた王都もあります。最初はナンデムカ、次にアニマール、クリストリアンと襲われて、まだ公表されていないところだとスリニアも攻撃を受けたそうです。」

 ソウヤは今の順番を聞いて、また頭の中にひっかかるところがあった。

「まって、もしかしてなんだけど、でも、そんなはずないよね…、え、でもそんなことがあったら、」

 ヴィルナは何かわかってしまったようで慌てながら自問自答を繰り返している。

「ヴィルナさん、おそらくヴィルナさんの考えは間違ってはいません私も同じことを考えました。」

 アストはヴィルナの肩をポンポンとして落ち着かしてあげた。アストはソウヤのほうを見て、話し始めた。

「マスター、私は知識はありますが全知全能というわけではございません。ここから話すのはあくまで憶測になりますが、このバルバイストの狙いはマスターです。」

 アストが真剣な表情で話し始めた。ソウヤはアストの話を聞いた瞬間引っ掛かりが取れた。

「なるほどな、そういうことか、バルバイストの襲った順番は俺が王都に行った順番だ。しかし、なんでだ?」

 ソウヤはアイテムボックスから地図を出して自分たちの旅の道順を記し、ミリタリスが知っているバルバイストの目撃情報のあったところを順番に線で結んだ。襲撃されたのは王都のみ、しかし目撃された場所は公表されていないだけでかなりあった。しかし、ソウヤとヴィルナ、アストの考えは憶測から確信へと変わった。

「バルバイストの習性として世界で一番強いものに挑みに行くというものがあります。歴史を見る限りでも、先代の勇者やベルメスさんとの戦いが記されています。そこから見ても、この習性はあっているでしょう。」

 アストはアイテムボックスからいくつか歴史の本を出してそれぞれ見してくれた。しかも、魔獣図鑑も出して丁寧に説明してくれた。

「さらにこちらの文献には、強い者の道標が見えるらしくそれをたどってきます。おそらくマスターが魔王幹部のときに見せた本気を出したときに少し起こしてしまって、クリスタルドラゴンに見せた殺気で完全に覚醒したんだと思われます。」

「あ、俺のせい?」

 ソウヤはアストの言葉を聞いて罪悪感を持った。でも、そういうことが飽きるなら最初に言わないと分からないじゃんとか言いながらソウヤは拗ねてしまった。

「で、バルバイストによる被害者はどれくらいなのですか?」

 エルンがそう聞くとミリタリスはメイドに報告書を持ってこさせた。

「えっと死傷者が、ナンデムカで民間人が500、兵士が1000、冒険者が600。アニマールで民間人が300、兵士が850、冒険者が400。クリストリアンで民間人が700、兵士が1200、冒険者が550。スリニアで民間人が200、兵士が800、冒険者500。ですかね、負傷者は、これの二倍近くいます。」

 ソウヤはそれを聞いてまた小さくなり罪悪感に押しつぶされていた。

「で、建物とかの被害はあったのか?」

「ナンデムカが25%焼失、アニマールが21%焼失、クリストリアンが32%焼失、スリニアが19%焼失。ていう感じですね。一応、わが国の兵も3割程度を被害のあった国に派遣しています。」

「では、6割を国の防衛に残り一割を住民の避難に割り当てといたほうがいいだろう。」

 いつの間にか復活したソウヤがミリタリスは意外そうな顔をしていた。

「ソウヤさんは戦いに参加されないのですか?」

「いや、参加するからこそだ。戦闘の余波がノーマリンまで来ない保証はできない。兵士の中にも魔法使いみたいなのがいるだろう、それでできる限りその余波を防いでくれ。魔法使いをいるだけ全員をつぎ込んで。」

 ソウヤの言ったことに対してミリタリスは同意したらしく軍の配置のをソウヤの助言をもらいながら考えていた。

「ところで、アスト。バルバイストはいつここまで到達するのはどれくらいだ?」

 アストは目をつぶり、しばらくすると目を開けて話し始めた。

「今、バルバイストがいるのがこの海らへんです。少し迷いながら、オリニアントに向かっているようでここに到達するのはあと7日後くらいでしょうか。」

 残り一週間でソウヤはともかくノーマリンの防御をしっかりさせないといけない。いや、

「俺が単騎でバルバイストを倒すというのはどうだ?」

「ソウヤ~それはちょっと~無謀なんじゃないかな~?」

 ベルメスは冷静な声でソウヤを止めた。

「一応~世界的にみると~私たち世界八大魔獣と呼ばれている魔獣の中で~一番強いのが悔しいけど~あいつなんだよ~」

 ベルメスは何度か戦ったことがあるから、こそ止めたのだった。少し、ベルメスは震えていた。

「俺は負けないぞ。なんてったって俺だからな、負けるはずがないだろう。」

 ソウヤは胸を張ってみんなに向かっていった。

「まぁ、ソウヤが負けるところって見たことないもんね。」

「しかし、なぜ私たちを連れて行くという選択肢がないんだ?」

 オリナリカはソウヤにどうして自分たちを連れて行かないのかと少し怒っているらしい。戦闘狂なやつなら、自分よりも圧倒的に強いやつとは戦ってみたいと思うことだろう。だから、オリナリカもソウヤについていって戦ってみたいと思っているのだろう。

「それは、おそらくオリナリカでも余波で死んでしまうかもしれないからだよ。実力がないと言っているわけではない。俺のせいで殺されてほしくないんだよ。」

 そういいながらオリナリカの頭をなでてあげると、嬉しそうに耳をピクピクさせて喜んでいた。

「というわけで、ヴィルナたちには兵士たちの援護をしてほしいんだよ。」

 ヴィルナたちは異論がないらしくうんとうなずいていた。

「じゃぁ、この話は終了だね。」

 ミリタリスはパンと手を叩いて話を終わらした。

「では、こちらで部屋を用意しますから、お泊りください。」

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