俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第150話 鉱山なう

 クエストを受けて一日が経った。予定よりも早く着いたことに驚いていたが、とりあえずノルガタン鉱山の中へと入っていった。

「なんだか、鉱山というよりかは洞窟みたいだね。」

 ヴィルナは周りを見渡しながらつぶやいていた。なんというか、ソウヤも全くの同感だった。なんでだろうかと考えようとした瞬間、ソウヤの前が眩しく輝き光の粒子が集まり始めた。

「なんだ、敵か!?ならば先手必勝!」

 驚いたオリナリカは構えて光の粒子にむかい走り始めた。ソウヤはなんだかデジャブを感じたので少し思い出した。

「お、おい、そいつは!」

 ソウヤの声は遅くオリナリカは殴るモーションに入っていた。

「喰らえ!」

 オリナリカはナックルに力を込めて光の粒子に殴り掛かった。が、拳は光の粒子から出てきた人に止められてしまった。

「お初にお目にかかります。私の名前はアスト。マスターのアシスタントをしております。」

 アストが礼儀正しくオリナリカに自己紹介をし、ぺこりとお辞儀をした。

「それは、ご丁寧にどうも。じゃなくて、ソウヤ!この人だれ!?」

「あ、あぁ、そいつは俺がよくお世話になってるやつで俺の辞書みたいなもんだ。頼りになるやつなんだ。」

 皆もうんうんとうなずいていた。

「みんなもこのアストさん知ってたの?というか、どこにいたの?」

「基本的にマスターの中にいたのですが暇になってきたので現界した次第です。」

 アストはスカートの裾をつまんでお辞儀をした。

「そうだな、確かに最近アストに聞くってことも少なくなってきたもんな。確かにこっちに来てもしゃーないな。」

 ソウヤもうんうんとうなずきながらあすとのことを見ていた。

「ちなみにアストさんは戦えるの?」

「私のことは気軽にアストでいいですよ。私は戦えますけど、どちらかというと支援系のほうが得意ですよ。」

 アストはにこっと笑いながらヴィルナに答えた。

「なるほどな、というかアストが加わればもう負けることないだろうこのパーティで。」

「そうだね~パーティにいなかった支援系が加わったからね~」

 アストを加えたソウヤたち、八人は奥のほうへと向かうことにした。

「そういえば、なんでこの鉱山は洞窟みたいなの?」

 ヴィルナは、思い出したかのようにアストに聞いていた。実際ソウヤも聞きたかったことだった。

「それはですね、鉱山に人工的な洞窟を作ったんですよ。それで効率よく鉱石や魔石を取っていたのですが、知っての通りクリスタルドラゴンがここを根城にしてしまったので、安全な範囲で取りつくしてしまったらしいんですよね。そしたらそのまま、ただの洞窟になってしまったらしいんですよね。」

 アストは、まるで学校の先生のように話し始めていた。みんなも飽きずに興味ありげにしっかりと聞いていた。話し上手というのはこういうことを言うのだろうか?

「マスターこの先にクリスタルドラゴンがいると思われます。あちらは、眠っているようですね。」

 アストの声とともにソウヤたちは動きを止めた。ちょうどソウヤたちは鉱山の奥深くまで潜っていた。今回の目的の魔石はちょうどクリスタルドラゴンの寝ているところにあるらしい。そのため高報酬のクエストになっている。

「どうするソウヤ?クリスタルドラゴンは倒すの?」

 ヴィルナはこちらを向いて話しかけてきた。その顔はいつものワクワクしている顔ではなくどこか心配そうな顔をしていた。

「あぁ、倒さなくてもいいんじゃないか。今回のクエストはそいつを倒すクエストではないからな。」

 ソウヤがそういうと、どこかしら安心したような顔をしていた。

「そうだよね~かわいそうだよね。ソウヤならそういってくれると信じていたよ。」

 ベルメスはどこかいやそうな顔をしていた。

「なんだ~痛めつけて遊ぼうと思ったのに~」

 ちぇ、とベルメスは頬を膨れさせていた。リアンは、別にそんな様子はなかった。

「そういえば、今回のクリスタルドラゴンと会えば、リアン、ベルメス、ドリベディットにあってるから、世界八大魔獣のうち四体にあってることになりますよね。」

「おいおい、生きてるうちに一体でも見れれば奇跡といわれる魔獣にそんなにあってるのかよ。」

 エルンの言葉に驚くオリナリカはとても面白いものだ。最後に加わったオリナリカはわからないことが多いから驚くのも仕方がないか。

「あぁ、あとだいぶ前に戦ったフィーランとかがよくわからん魔法使って、バルバイストを自分に憑依させていたな。」

「あぁ~、あいつか、あいつは昔からそういう魔法を得意としてたからね。」

「というか~あいつの力を使うって~無茶すぎるよ~私も勝てるかどうかわからないからさ~いつも避けて飛んでたんだよね~」

 なんかこういう、話をしてると多種族パーティなんだなと実感することができる。なんというか、異世界を楽しんでるんだなとうれしくなってしまう。

「まぁ、その話はさておき、そろそろ進むか。」

 話が脱線してしまい、少し時間を食ってしまった。ソウヤたちは、再び歩き始めた。一応陣形もしっかりしておいた。前衛にリアン、ベルメス、オリナリカ、中衛にヴィルナ、エルン、ガル、後衛にソウヤ、アストという感じに分かれていた。
 ソウヤたちはまるで野球場のような空間に出た。その真ん中にでかいいびきをかきながら寝ている小さな鉱山がある。

「おぉ、こいつがクリスタルドラゴンか。こいつはなんで世界八大魔獣なんだ?」

 ソウヤの考えはもっともなことだった。クリスタルドラゴンは魔法攻撃に対しては絶対の防御を誇っているが物理攻撃は喰らう、ではそこまで強くないんじゃないのか?

「主人の質問に実際に見せよう。」

 リアンは、リヴァインブレイクでクリスタルドラゴンを切りかかった。が、甲高い金属音とともにはじかれてしまった。クリスタルドラゴンは全く反応を示さず寝ているままだった。

「主人のような力を持っているものや、最低でも勇者や英雄と呼ばれるものくらいじゃないと物理攻撃もそこまでダメージは与えられないんじゃ。」

「なるほど、魔法攻撃は絶対の防御といわれているけど、物理攻撃もほかの魔獣よりも高いんだな。」

 ソウヤは、レビールを杖の形態にして一応構えておいた。

「あ、魔法攻撃が効かないんだっけな。」

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