俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第146話 特別製のソウヤ

 ソウヤがイェータの世界から戻ってくるともう朝になっていた。

(マスター、おはようございます。イェータ様は元気でしたか?)

(あぁ、なんか会うたびにめんどうくささが増している気がするよ。しかし、あいつのおかげでこういう生活ができてるからな、感謝はしている。)

 ソウヤはそういいながら体を起こした。ソウヤは遠くのほうから多くの敵意をむき出してこちらに向かってくる集団が確実にこちらに向かってきている。が、よく見たらワイバーンの群れだったからもう少し見逃していても大丈夫かと無視した。

「さて、物騒な魔獣が来てるけどそんなものは置いといて。みんなを起こすか。」

 ソウヤはみんなのことを起こした。オリナリカとエルンはソウヤが起きる前にすでに起きていたらしく壁外に出て朝の鍛錬をしているらしい。みんなが大きなあくびとともに起き上がる。なんとも、萌えですね。

「主人よ…、なんか魔獣がこっちに来てる気がするんじゃが、これはあえて無視してんのか?」

「ほんとだ、うん?これは、気のせいかな?」

 ガルはなんだか、気になるものを察知したようだがスルーしたようだ。

「よし、ほらみんな支度して、エルンとオリナリカが戻ってきたら街に出かけよう。ここはなんだかおもしろいものが見れそうな気がする。」

 ソウヤは子供のように目を輝かせながらみんなのことを急かした。

「こういうところはソウヤも子供っぽいよね。」

「そうじゃな。」

「こういうの、見てると~普通な感じがするから~安心するよね~」

 あははは、と笑いながら談笑しながら準備をしてエルンとオリナリカの帰りを待っていた。


「ただいま~。なんか外でみんな何かを待ってるような感じだったよ。」

「有名人、が来るのかな?」

 エルンとオリナリカがかえって来ると同時に外の状況を話し始めた。先程から外が騒がしいなと思っていたがそういうことなのか。

「もしかしたら、あれじゃないソウヤの言ってたあの~神聖剣のどうたらこうたらの人が来るんじゃない?」

「それだったら、うれしいな。ちょっと俺先に見に行ってくるわ。」

 ソウヤはいつもの黒いマントを羽織って外に飛び出した。外にはエルンとオリナリカが言っていた通り多くの人が門の前に集まっていた。ソウヤは人の間を割っていき前列まで入るこむことができた。
 しかし、ソウヤの目に見えたのは人間ではなく大きな羽が生えた蛇のようなものからあともう少しでドラゴンに進化しそうなものあと、ワイバーンの希少種。まぁ、普通の人間やエルフとかにはワイバーンの群れとしか認識ができるだけだ。

「お、おい、あれはワイバーンじゃねえか!!」

「ほんとだ!!早く衛兵を呼べ!!に、逃げろぉぉぉ!!!」

 集まっていた住人や低ランクの冒険者は、街の中央に避難し始めた。ソウヤはただぼ~ッとワイバーンの群れのことを見ていた。すると、壁の上のほうから詠唱が聞こえてきた。

「防御魔法展開!!!」

 壁の上に魔法使いたちが十数人集まり魔法で形成された壁が展開された。

「さすが、魔法の国だな。俺も少しは手伝ってやるかな。」

 ソウヤは壁の向こう側に立ちワイバーンの群れを迎え撃つ準備をした。ソウヤのほかにも勇気のある冒険者が迎え撃つ準備をしていた。

「おっと、準備したけど大丈夫みたいだな。」

 ソウヤは抜いていたレビールをさやに収めた。ワイバーンの群れの後ろからかなり強いやつが来ているのがソウヤには見えた。

「お、おいなんだあれは、光が見えるぞ!」

 どこかの冒険者が叫んでいる。確かに光が見える。なんというか、神々しい。おそらく光属性、というよりかは聖属性だろう。

「あぁ、なるほど。あれが昨日見た、神聖剣なのか。これは、勇者に匹敵する力だな。」

 光がワイバーンたちを包み込み殲滅した。

「おぉ!!あれは、わが町の英雄!マサムネだ!」

 ぐわっと街のほうから歓声が沸いた。どうやら、命知らずの街の住民が野次馬根性で見に来ていたらしくマサムネがやっとと知って盛り上がっているらしい。
 マサムネが歩いて街のほうにやってきている。

「縮地」

「はぁ?」

 約一キロは離れていたはずのマサムネがソウヤが瞬きをした瞬間に目の前に現れた。

「どうもこんにちは、クロイソウヤ。これはほんの挨拶だよ。」

 マサムネは神聖剣を鞘から抜き取り、ソウヤの喉目掛けて切りかかってきた。その構えと動作から考えると、

「居合か!」

 ソウヤは無詠唱かつ素早く防御魔法を展開して刃をはじいた。

「おいおい、神聖剣って普通そんな形はしてないだろう!」

 そう、マサムネの持っている神聖剣の形状が西洋風の剣というイメージがあるだろう。むしろアニメとか見ている人ならそうイメージするはずだろう。しかし、実際持っている神聖剣がどこからどう見ても日本の刀に酷似している。

「あ、これはな、俺が持ったらなぜかこの形に変わったんだよ。」

 マサムネは間合いを取り神聖剣をさやにしまった。

「剣條流皆伝 雷電の一線改!!」

 神聖剣の刃が金色に輝き剣先がまったく見えないほどの速さでソウヤの腹めがけてやってくる。というか、目に見えないスピードというのは一般的にみると全く見えないわけであってソウヤから見れば、

「まだ避けられる速さだな。」

キィィィイイイン!!!

 ソウヤはバク転でその剣をよかして、ついでにソウヤを蹴りで神聖剣をはじいた。

「なるほどやるな、噂通りだな。ソウヤ。しかし、甘いな!」

 マサムネは、何も持っていない状態で上から下に切り裂くように振りかぶろうとしているが剣を持っていないのに何をするんだと、少し油断してしまった。

「隙あり!!」

 マサムネの手元が少し揺らめぎ、神聖剣がいつの間にか手に持っていた。

「グアッ!!」

 ソウヤの胸から腹にかけて血しぶきが上がった。もしかしたら初めて人間に切られたかもしれない。鋭い痛みと鈍い痛みがソウヤの身体に駆け巡るが、ソウヤは膝を地面につけることはなかった。

「なるほど、イェータめ、嘘つきやがったな!」

 ソウヤの切られた傷がふさがり始めていた。

「おいおい、お前がもらった力は何なんだ?」

「ちょっと俺は特別らしくてな。お前らよりは強い力を持っているぞ。
    禁忌創造:エンドカノン」

 マサムネは、ソウヤの持っているエンドカノンの力を感じ取ったらしく、両手を挙げて降参した。

「なるほどな。イェータ様が言っていたのはお前だったのか。」

「うん?」

 後ろのほうからは、ワイバーンのときよりも大きな拍手と歓声が沸き上がっていた。

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