俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第143話 コキュートスって川なんだぜ

 ソウヤはアストの説明を聞いて再び今回殺りあうその魔獣コキュートスを見つめた。体は氷の身体をした四本の脚、背中から生えている八本の翼。ドラゴンのような容姿だが、どこか違うオーラを出している。

「なるほどここにいるはずのない魔獣か…。まぁ、そこまで強くなさそうだな。うーん、一秒かかるか?いや、空間を保護してエンドでぶっ放すのもいいかもしれないな。」

 ソウヤは不敵な笑みを浮かべて不気味な笑い方をしていた。最初はいやいや一人で戦ってきたけど本気で戦えるっていうのは案外気持ちいい。ソウヤはコキュートスをどう調理するかを考えた。

「ソウヤなんか怖いね。」

「まぁ、妾たちは主人がソウヤの戦い方を見るだけじゃ。」

「そうですね、ソウヤの戦い方はなんだか、ストレス発散するための戦いだよね。」

「そうだね~、まぁ、人間離れというか神に近しい存在だからね~最近は相手を殺さないように~戦う感じだったからね~」

「なんだ、魔王幹部を五人一度に殺すほどの力をまだ残していると、考えられるね。」

「私はまだ、そこまでソウヤの力をしっかりと見たことないからな。今回は、結構楽しく見れたよ。」

 皆がソウヤについて話している中ソウヤは、魔力を集中させていた。

「禁忌創造:エンドカノン」

 ソウヤの両手にはエンドカノンがあり、光の粒子が砲口に集まり始めている。

「空間の保護を開始。保護終了後、エンドカノンを発射する。」

 ソウヤのやっていることが危険と察知したのかコキュートスはソウヤの向かい突進してくる。

「グルァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」

 コキュートスの咆哮は空気を揺らして、口の中に魔法陣が出現して絶対零度の近い氷の力を溜め始めた。

キュィィイイイイン!!!!!

 水色の線が地面を凍らしながらソウヤに近づいてくる。が、ソウヤは顔色変えずにそれを見ていた。

(あれにあったたら、やばいかな?)

(問題ありませんが、当たる心配はありません。空間保護が完了しました。)

「了解、エンドカノン、フルバースト!!!」

 ソウヤの叫び声とともに無の波動が放たれた。物質が原子まで分解されて最終的に消滅する。空気も同じように消えていった。波動に飲み込まれたコキュートスもその例にもれず原子まで分解されて消滅していった。そう、悲鳴も出せずに。その波動が通った後に空気がすごい勢いで吸い込まれていった。

「すっきり、これでダンジョン攻略だな。」

 ソウヤは、背伸びをしてリラックスをしていた。

「さぁ、戻ろう。上がるのはめんどくさいから、ゲート開くからもうパッと帰ろう。」

 ソウヤはゲートを開き、みんなはその中に入り地上へと戻っていった。


「いや~、強いのは知ってたんだけど。実際に見ると圧巻だな。」

「そうだよね~、よく私もこんなソウヤと戦ったよ~ソウヤの慈悲で生きているようなもんだからね~」

「そうじゃな、確実に妾も殺されたと思ったんじゃが、生き残れたんじゃな。」

「私も戦うというか威圧で脅されたからな。魔王より魔王らしい圧力だったよ。」

 ソウヤと戦った組の皆様が自分のやったことの恐ろしさを痛感していた。もしかしたら、自分も今まだやってきた魔王軍幹部やさっきのコキュートスのように一歩間違っていたら自分もなっていたかもしれないのだ。

「まぁまぁ、そんな過去よりも今でしょ。俺はそんな人を…いや、意思疎通できる魔獣をむやみやたらに殺したくないからね。」

 ソウヤは頭をポリポリとかきながら、ごまかしていた。実は、仲間にしたかったから殺さなかったや、生き残しとけばあとで面白くなりそうとか言う戦闘狂的な考えから殺さなかったとは言えない。

「とりあえず、今はどこに向かっているの?」

 何かを思い出したかのようにヴィルナがソウヤに聞いてきた。

「あぁ、次はノールマリンに行こうと思ってる。まぁ、この馬車でも結構かかるから、寄り道しながらいけたらいいんじゃないかなと思っている。」

「え、あの学問の国に行くんですか?あそこ、少し行きたくないんですよね。」

 オリナリカがいやそうな顔をしていた。

「どうしたんじゃ、なんかいやなことでもあったのか?」
 
「いや、あそこの学者っておかしな奴ばかりだからさ。」

 ノーマリン、学問の国。多くの魔法はそこで開発され発表されている。魔法に特化しているものたちが集まっている。

「そういえば私が前に攻めた時に~なんか~バカみたいに魔法打ってきたっけ~?でもあれは五十年より前のことだから~もっと面白い魔法開発してるだろうな~」

 ベルメスは懐かしそうに話していたが、内容が魔獣らしい話だった。

「そういえばドラゴンって人族とかエルフ族とか喰うっていう話を聞いたことあるけど、ほんとなんですか?リアン、ベルメス?」

「はっはっは、それは面白い話じゃ。殺すことはあっても食うことはないな!しかも襲うのは妾の領海に侵入した愚かな奴らばかりだからの!」

「そうだよ~まずそうだしさ~私は~牛とか魔獣のほうがおいしそうだもんね~」

 やはり魔獣的な発想だったわ。

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