俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第142話 ソウヤの本気

 ダンジョンの近くには例によって例のごとくで店やら宿がいっぱい並んでいた。しかし、この前行ったダンジョンより知名度が低いのか前と比べて人が少なかった。そういっても、かなりいるんだが。

「ソウヤ、ここのダンジョンは洞窟みたいになってるよ。」

「そうだな、地中に入るのはあんまり好きじゃないんだよな。」

 ソウヤたち以外の冒険者はみんなピリピリしながら支度しているのにソウヤたちはまるでピクニックに行くような陽気さが見える。

「みんな真剣に挑んでるんだから、少しはピリピリしないとだめなんじゃないかな?」

 エルンが周りの視線を気にし始めたのか、みんなに注意し始めた。ソウヤたちも周りを見ていた。

「いや、エルンよ。そんな周りの空気を読むなんて、めんどうくさいからしなくていいのじゃ。妾たちには妾たちなりの挑み方があるんじゃぞ。」

 リアンが周りの目を全く気にしない感じだ。全くかなりがさつというか人、魔獣ができているというのか。

「いや、郷に入っては郷に従えという言葉があるだろリアン。」

 オリナリカはソウヤに対して突っ込んだ。しかし、なんで異世界なのにそんな言葉があるんだよと突っ込みを入れたソウヤだが、どうやって本気を出すか考えていた。

「じゃぁ、入るか。」

 おそらく一番緊張感のないパーティだろう。


「ソウヤ、一振りで終わりにするのをやめよう。」

「だって、本気出せって言ったのはお前たちだろ。これでもまだ本気は出せてないぞ。」

 ソウヤは一振りで魔獣の群れを両断していた。ソウヤも空間ごと切ってしまいそうになるから出力を下げながら切っている。本気を出すときはしっかりと空間保護を行って本気を出す。

「全く、しかも突っ込むのが遅いだろう。もう、四層は下にもぐってるだろう。もう少し早めに行ってほしかったな。じゃぁ、次は一体ずつ切るよ。」

 ソウヤは、魔獣の血を浴びたレビールを持ち直し次の魔獣の群れを睨みつけていた。ソウヤは軽くスキップをしてから群れの中に入り込んだ。ソウヤとすれ違う魔獣の身体は両断されていく。ソウヤのレビールの剣先は肉眼では見えないほど高速いや、光速に到達するほどの速さで捌いている。

「全く、これやるのって若干疲れるんだよね。敵の弱点を見つけてそこを正確に切るっていうのは意外と精神的に疲れるんだよ。」

 ソウヤは魔獣の返り血を払いながらみんなものもとへと戻っていった。ソウヤのその姿は勇者というよりもどちらかというと魔王に近しいものを感じた。

「いや~すごいね~ソウヤは。私と戦った時よりも~数倍以上につよくなってるよね~」

「まぁ、俺も成長してるからな。」

 ソウヤたちは笑いながら次なる層へと向かっている。ソウヤの後から冒険者たちはソウヤのやった後の残骸を見ていろいろと噂が飛び交っていた。

「いやぁ、しかしこの戦いは精神的にめんどうくさいけど気持ちいな。爽快!」

 ソウヤはそんなことを叫びながら、また魔獣の群れの中へと飛び込んでいった。次は断つというよりも爆ぜるという感じが正しい気がする。なぜなら、ソウヤが切った後の魔獣は上半身が弾けて消えてしまっているからである。

「うん、お遊び程度ならこういうことしても面白いな。」

 ソウヤは自分の成果を見て満足していた。ヴィルナたちはまるで動物園やショッピングを楽しむ感じで、飲み物片手にソウヤの戦う姿を見ていた。

「あ、この飲み物おいしいね。ダンジョンの中少し寒いからいい感じだよ。」

「あ、それはココアっていう飲み物だ。甘くておいしいだろう。」

 ソウヤはまたやってきた魔獣と戦いながらヴィルナに説明していた。ほかのみんなも愛しそうに飲んでいた。しかし、確かにダンジョンの下に行くにつれて寒くなっていく。

「次の階層あたりで氷の魔獣が頻繁に出てきそうだな。」

 ソウヤは、レビールについた魔獣の血を払い鞘に納めた。

「物質創造:劫火の炎戦斧」

 焼けつくような紅色の戦斧。見たらわかる、炎属性の武器である。氷タイプには、やっぱり炎でしょということでソウヤはこの武器を創造した。

「うっしゃ、ちょうど下の階に通じる階段見つけたから行こうか。」

 ソウヤの予感が的中してその階から氷の魔獣が出てきた。それどころか、層自体が氷に覆われていた。ソウヤは、自分の予感が的中したのがうれしくて踊る様に切り始めた。ソウヤの剣先の軌道が炎の残像のように残りそれはとてもきれいなものだった。しかし、ソウヤの周りの氷や石材が解け始めている。ヴィルナたちは、ソウヤの防御魔法をかけているから無事。しかし、ほかの冒険者は暑くてソウヤたちのところまで来れないだろうが。
 ソウヤは順調に最終層、ボス部屋の前まで来れた。

「このダンジョンって多分こんなあっさりここまで来れるところじゃないと思うんだが。」

「まぁ、ソウヤは世界最強を名乗っても大丈夫だと思うほど強いからな。」

「それは、世界から最恐といわれている~私が保証するよ~」

 後ろにいたみんなが口々に話し始めているがソウヤはなんの反応もせずに最終層の扉を開けた。この中にはこのダンジョンのラスボスがいる。

「おぉ、これはこの魔獣の名前はコキュートスではないでしょうか?」

(その通りです、マスター。あの魔獣の名前はコキュートス。氷属性最強の魔獣で、このような魔獣は本来このようなダンジョンにいる魔獣ではないのですが。)

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