俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第137話 触手にゅるにゅる

 元々人が住んでいた場所には人はいなく、そこには血がついていて魔王軍が徘徊している。そんなか世界で最も強いと思われる二組のパーティが魔王軍を殺しながら中央にやってくる。
 雷の柱を水の柱を轟音を水蒸気を鳴らしながら確実に中央に集まってくる。それは、魔王軍にとっては恐怖の光景かもしれない。

「ちっ!もう勇者たちが来やがったのか。」

 体は人間とはかけ離れており形をしているが頭には角が生えている、手足はまるでタコの触手のようにうにゃうにゃと蠢いている。触手が誰のとはわからない死体に絡みついてグチャグチャともてあそんでいる。

「援軍を呼べ、我らの技術ならばすぐにつくだろう。私も戦う準備をしよう。」

 血塗られた元王座から立ち上がった。


「おい!!お前ら!!隠密にって言ったよな!なんでお前らはそうバゴンバゴンと爆音を出しながらやってくるからな!隠密のおの字もないよな!」

 ソウヤは王城の近の廃墟中でみんなに怒っていた。ワーニンもあきれた顔でため息交じりに首を横に振っていた。

「いやなぁ、俺たちも静かに戦おうと努力をしようとしたんだよ。」

「そうじゃ、妾に隠密なんて向かぬわ~」

 アレンは少し申し訳なさそうに話していたがリアンは何にも悪いことをしていないという感じではっはっはと笑っている。

「はぁ~、とりあえずもう援軍が来ているだろうからな。ここからはな。」

 ソウヤはもう怒ることはあきらめみんなに次の作戦を伝い始めた。簡単にまとめると、援軍を迎撃する組と幹部を倒す組と分けて効率を上げる作戦だ。円売軍が万単位で来ると予想してソウヤは援軍を倒す組になっている。いや組と言うのは語弊があるだろう。正確に言うと、ソウヤのみが援軍を倒すほうに回っている。ソウヤの巧みな話術でそういう風に仕向けた。ほかの人が幹部を倒す組のほうに行ってもらった。

「じゃぁ、ここから分かれますか。健闘を祈るよ。」

 ソウヤは黒いコートをはためかせ廃墟から出て飛んだ。

「ソウヤ君も頑張れよな。」

 アレンはソウヤのとんだ姿を見上げながら、つぶやいた。

「私たちも行こうか。」

 ヴィルナがそういうとみんなは体を持ち上げ王城のほうへと歩き始めた。

「そういえば、アレンさんたちは今までどれくらい魔王軍幹部を倒してきたんですか。」

 エルンはアレンたちに話しかけた。本当にソウヤのパーティほどシリアスが似合わないところはないだろう。さすがの勇者たちも引いているところがあるらしい。

「お前らはもう緊張感がないな。今から命のやり取りをしに行くんだぞ。」

「全く、ソウヤ君たちはなんとも不思議な人達だよな。」

 そんな無駄話をしていると王城についた。王城に入る扉はボロボロになっており扉としては全く機能していない。よくよく見てみると人間だったものの一部やもはや何だったのかは分からなくなるほどミンチになってしまったものまである。中はあたりがしっかりとは見えないくらい薄暗い。

「くそ、鬼畜共め!」

 アレンはどこか怒りが見える。しかし、冷静さはなくしていないようで怒りの勢いでどこかに飛びついていきそうな感じはしない。

「よく来てくれたね、私の仲間を可愛がってくれてありがとう。今度はこちらから行かしてもらうぞ」

 どこからか耳が腐りそうな不快な声が耳に入ってきた。その声と同時に何かが蠢いているのが見える。

「気をつけろ、みんな離れるな!何か来るぞ!」

 アストの言葉の直後に何かがこちらに近づいてくる音が聞こえてくる。そう、確実にこちらを殺してやろうという殺気を放ちながら。

「グハァッ!」

 クレストの悲痛の叫びが聞こえてきた。クレストは不意を突かれたのではなく人間離れした反射神経と勘で一応防御姿勢に入っていた。しかし、クレストは勢いを殺しきれず壁に吸い込まれるように吹き飛んだ。

「クレスト!」

「アレン!後ろじゃ!」

 アレンは吹き飛ばされたクレストに気が行ってしまい警戒を一瞬怠ってしまった。それが、命取りだった。後ろから薙ぎ払われた触手に吹き飛ばされた。

「なっ!!」

 アレンは壁に叩きつけられ床に落ちた。

「勇者も何かに気を取られれば普通の人間並みなんだな。」

 何かがもとに戻るような音が聞こえる。

「ふっふっ、ようこそ勇者御一行。歓迎しよう。」

 闇の中から何かが引きずられるような音が近づいてきている。その音の方向を見てみると、上半身は人間のような胴と頭、下半身に無数の触手をうごめかしている魔族がいた。

「我が名は、ガワニエル。魔王軍十二天星、水瓶座のガワニエルだ!」

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