俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第135話 進軍開始だ!

 ソウヤの出したディバイン・ゲートを潜り抜けるとそこにはボロボロになった廃屋などがソウヤたちの前に現れた。空気はよどみきっていて。なんだか生臭い匂いが充満している。

「く、くそう。生存者はいないのか!?」

 アレンはなんだか取り乱している様子で、今アレンの前に魔獣が出てきたらすぐに飛びつきそうな勢いだ。よく見てみるとアレンだけでなくパーティ全員が少し冷静さを失っているようだった。この状態で戦闘になったらすぐにやられてしまいそうだ。比べてソウヤたちは全く取り乱す様子もなく落ち着いて現在の状況を確認している。

「アレンさんたち落ち着いてください、生存者の確認はソウヤがやってくれるから少し落ち着いてください。」

 エルンは取り乱した勇者たちを落ち着くように促した。アレンたちは一応落ち着きを取り戻した。しかし、サンベリカはその場で膝をついて崩れ落ちてしまった。

「とうさん、かあさん。そこにいるの…」

「もしかしてお前はここ出身なのか。」

 ソウヤは、心配そうにサンベリカのことを見た後にサーチを使って近くにいる生命反応を確認したが魔獣以外の反応が見当たらない。サンベリカの両親もおそらく。

「残念だが、ここら辺一体の反応は調べたが生きている人はいない。ここに留まっていても見つかってしまう。少し様子見をしてみるか。」

「いや、だめ。こんなことをした魔王軍には死んでもらわないといけない。」

 サンベリカはユラユラと立ち上がった。

「やめといた方がいいと思うよ~。今回の数は、すごいよぉ。もう、私たちでもこの数は骨が折れると思うよ。」

「そうじゃな、今回はいつもの魔獣の寄せ集めとかじゃないの。しっかりと統率のとれた魔族たち。」

 ベルメスとリアンがサンベリカのことを止めた。しかし、サンベリカは聞く耳持たずという感じでそのまま、魔王軍がいそうな場所に行こうとしている。しかし、アレンがサンベリカの肩をつかみ静止させた。

「人には時には冷静にならないといけないと気がある。俺たちみたいな冒険者なんかは冷静さがなくなれば、その分危険が大きくなるぞ。」

 アレンの言葉が効いたのかようやく落ち着きを取り戻した。

「そうだねアレン。ごめん、ベルメスさんガルさん私たちはどうすればいいんですか?」

 ベルメスとガルはソウヤのほうを向いた。

「さて、それは私たちのリーダーソウヤさんにきこうか~」:

「じゃな、で、主人はなにか案あるじゃろ?」

 ソウヤはいきなり話を振られて少し慌てていた。

「いや~、魔獣の数まで数えようと思わなかったからな、少し待ってくれちょっと考えるからな。」

 ソウヤは座り込み熟考した。確かにこのまま正面から突っ込むのも悪くわないと思う。しかし、それではあまりにもスマートではない。ソウヤたちといえど、なかなかの数を相手しないといけないから全滅させるまでに時間がかかってしまう。しかも、その間に魔王軍の援軍が来てしまうかもしれない。

「う~ん、どうしたもんかな。」

 ソウヤは考え込んだが特にいい案は思いつかない。無駄に時間だけが進んでいく。みんなもじっとしているのも嫌なのか、外を見たり探知ができるやつらは魔王軍の動きを確認していたりしていた。ソウヤも、頭を動かすのがめんどくさくなってきて大きな声を出して立ち上がった。

「あ~も!めんどい!正面から見つけ次第倒していく!これしか思いつかん!」

 ソウヤの発言に対して少しがっかりした気持ちとソウヤらしい考えだなと思った。

「ははは、なんとも脳筋な考えだしかし変に考え込むよりいいか!」

 アレンは嬉しそうに笑った。つられてみんなも「そうかもね!」と笑い始めた。これでいいのかとソウヤは内心不安に思ったが、みんながいいならそれでいいかとソウヤは考えるのをやめた。

「じゃぁ、魔王軍がどこにいるのか探知してみんなに見せるからな。」

 ソウヤはそういって手を前に突き出すとみんなの前に王都全体のマップを表示させた。

「いやいや、こんなことできるとはな。もう何かおかしなことをしても驚かないぞ。」

 ニーベルがソウヤに対して突っ込みを入れた。

「まぁまぁ。で、この地域が…」

 王都全体のマップに指させながらどこから攻め込むか、何人組でどこを攻め込むか最終的にどこで集合するのかを話し合った。

「まぁ、最終的には魔王軍幹部の前に集合するんだろうな。とりあえず、幹部とあっても絶対みんなが集まってから本格的に攻撃をするように。じゃぁ、各自指定の場所に移動開始!」

 ソウヤたちは、それぞれの場所に移動した。

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