俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第95話 皆さん頑張るね

 魔石で灯りがともされた広い空間。その中では金属と金属のぶつかり合う音、矢を射出する音や銃声、魔法が発動する音が響き渡っている。壁にはでかい穴や流れ弾ならぬ流れ斬撃でできた傷跡などができている。

「大丈夫ですか?」

 ソウヤたちが戦っている間にヴィルナとベルメスがはりつけにされている三人を助け出そうとしていた。

「あ、あなたたちは何者ですか?」

 しばりつけられていた男がしゃべりかけてきた。その言葉にはあまり力がこもっていない、何日もしっかり食べていないのだろう。

「カルシテナ王の依頼で助けに来ました。」

「父上の依頼だったのですか。ありがとうございます。」

 その男は安心したのか気を失った。ベルメスは流れ弾や流れ斬撃をはじいていて、ヴィルナは三人の縄をっほどいてやり安全な場所まで運んでいた。

「これで最後の一人。さすがにフル装備の兵士は重いよ。ベルメスもありがとう。おかげで楽に運べたよ。」

「なんてことないさ~」

 ぴらぴらと手を振ってベルメスは笑顔を作った

「それより~暇になっちゃったね~」

「そうだね、ソウヤたちが終わるまで三人に回復魔法かけとくかね」

「だね~」

 ヴィルナとベルメスは、戦いが終わるのを待つことにした。


 リアンとワールンの戦いは力比べ、もっと詳しく言うと筋力比べをしているようだった。スキルや魔法といった魔力を消費させるものは使わないで戦っている。

「ははは、ここまで俺の筋力をフルに使った戦いは久しぶりだ!あのクロイソウヤとやった時は瞬殺されたからな!」

「ハッ!今のお前でも主人には絶対勝てないな!筋力でもな!」

 重い大剣をまるで軽い細剣を持っているかの如く振り回している。その大剣と大剣がぶつかり合うと大気を震わせる。

「ははは、筋肉が喜んでやがる!」

「しゃべる暇があったら身構えたほうがいいぞ!スピードを上げるぞ!」

 リアンはまるで、ガトリングのようなスピードでワールンに攻撃を仕掛けた。

「ははは、俺も瞬発力とスピードに自信があるぞ!」

 目にも留まらぬスピードで物理法則を無視したような攻撃をしている二人。洞窟の天井からパラパラと砂や石が落ちてくる。崩壊するのも時間の問題なのかもしれない。


「あーも、あいつらのせいで髪が汚れる。」

「そうですね、でもよそ見なんてしたら美しい顔や体に傷がつきますよ」

「あらら、そんなことないよ。」

 こちらのエルンとリーザの戦いは人並み外れているというかなんでその至近距離で本来遠距離を攻撃する武器の打ち合いができるのだろうか。
エルンは獣人族特有の種族よりも優れた五感をフル活用して相手の次の一手を読みながら攻撃している。では人であるリーザはどういう風にして攻撃をしているのか。

「あなたは、人族なのに私の攻撃についてこれてますね。何をしているのでしょうか?」

「あぁ、これは習得したスキルの精神一到と先見であなたの攻撃を読みながらさばいているのよ。」

「そうなのですね!」

精神統一で集中をきらせないようにし、先見でエルンの攻撃を先読みする。ということは、この二人の戦いは先に魔力が尽きたほうの負けとなる。

「さっきから空気が揺れて矢がぶれて見当違いのところに行っちゃうな!」

「そうですね。まったくリアンももう少しセーブしてくれませんかね!」

 予測不能の衝撃波のせいで防げる攻撃が防げずあったてしまったり当たるはずの攻撃が当たらなかったりとリアンたちの戦闘のせいでこの二人の戦闘に影響が出ている。


「敵を射抜く、炎を纏いし漆黒の矢。  ファイアント・シャロー。」

「相手の体を切り刻む、風を纏いし水の斬撃。  ウォーター・ウィンドカッター。」

 二つの魔法が衝突し相殺され、綺麗に散っていった。

「なかなかやるな。まぁ、思っていたほどでもないな!魔王も!」

「魔王に対して何たる口の利き方か!俺の闇の炎で消し炭も残らないくらいに燃やしてくれる。」

 ガルの手には紫色の炎を出して怒っていた。自分より下だと思っているやつになめられた口を利かれ怒っているようだ。ガルの手の炎はガルの怒りに比例しているかのように勢いよく揺らめきだす。レオメンゾは、ニヤニヤ笑っている。

「貴様の余裕を根こそぎ奪い取ってくれる!!」

 ガルの手の炎が体全体をつつみこんだ。炎が爆散すると中から歯が鋭くとがり、背中にでかい羽が生え身長や胸も大きくなり完全武装のガルが現れた。

「魔王ガルベート=イルステリア。敵対するものに対し一方的な暴力をふるう。」

「ははは、そんなのインチキだろう?」

 レオメンゾが外れくじを引いたことを本能的に感じ取り最大火力の魔法をガル…いや魔王に対して打ち込もうと魔王に狙いを定めようとしたところ、もう視界には魔王の姿はなかった。

「ど、どこにいた!?」

「ここだ」

 レオメンゾは自分の背後から声がしたことに驚き振り返ろうとしたがその前に蹴り飛ばされてしまった。レオメンゾは数回バウンドしてから地面とキスをしていた。

「お前ごときの力で魔王と一対一で勝てると思ったのが間違いだったな。まだまだ、時刻は続くぞ!」

 そこからはガルは多重に魔法陣を出現させ、無数の魔法の矢や球をレオメンゾ目掛けて撃ち込んでいた。


「みんな頑張っているね~」

「よそ見とはいい度胸だ!」

 ソウヤは完全にバルメイトのことを馬鹿にしているような戦い方をしていた。よそ見をしてリアンたちの戦いぶりを眺め、バルメイトの攻撃を受け流していた。

「ほらすごいぞ、ガルあんなこともできるのか。すごいな。」

「くそう!なんでこんななめられている!今まで死ぬほど努力したんだぞ!」

 バリメイトはさらに魔力を高めソウヤに攻撃を仕掛けるが、ソウヤは顔色変えずに攻撃を受け流している。

「まぁ、なんだろうな。努力してきたやつには悪いけどな。神様とかいうきまぐれな奴に強大な力を授かっちまったんだよ俺は。だからもう少し、そうだなSSSランク冒険者になってからまた挑んだ方がいいかもな。」

 ソウヤは、そういいバルメイトの剣を弾き飛ばした。

「また、力をつけて挑みに来な。まだ時期じゃなかったんだよ。」

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