俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第63話 裁判なう

ソウヤが宿から引きずり出されていき、やっとヴィルナちゃんたちは、何が起こったかを理解した。

「え、え、ソウヤ犯罪者になっちゃうの?!お尋ね者になっちゃうのかな?そしてずっと逃げ回る日々をソウヤとって…少し悪くないかも。」

「いやいや、ソウヤさんはこの街を助けてくれた恩人ですよ!そんな、お尋ね者になるなんて…」

ヴィルナちゃんとエルンは慌て始めたが、リアンはとても落ち着いていた。

「まぁまぁ、二人ともまずは落ち着くのじゃ。そんなお尋ね者になるなんて決まってないのじゃから。とりあえず、妾たちはソウヤを待ってれば良いのじゃ。」

その言葉を聞いた二人は深呼吸をして自分を落ち着かせた。

「そうだね、まだ決まったわけじゃないもんね。」

「すみません、取り乱しました。」

三人は、ソウヤを信じて待つことにした。

「ちゃんと帰ってくるのじゃぞ。」


ソウヤは外の見ることのできない馬車の中でただただボーっと手を動かしていた。
なんか、あの兵士の話ではこの馬車の中では魔法もスキルも発動できないと言っていた。だからか、この馬車の中にはソウヤ一人だけだった。

「スキル使えないって言ってたけどな…」

ソウヤは物質創造のスキルで知恵の輪を作って遊んでいた。だいたい二時間以上は移動しているため知恵の輪を50個は解いてしまった。

(アスト、これどこに行くかわかるか?)

(はい、おそらく最高国家裁判所の一つだと思われます。)

(あらま、まさかの裁判所か。俺そんな悪いことしたのかな?住民は殺してないぞ。)

ソウヤは知恵の輪も飽きて来たので寝ることにした。

ガチャン、ガゴン

ソウヤの手には地球では見たことのない金属の手枷をつけられた。

(アスト、これ何?見たことない金属だけど。)

(これは、魔法金属と言われています。魔法やスキルを使おうとすると魔力が吸われ発動できません。が、マスターなら壊せます。)

(おれ、やっぱチートだな。)

ソウヤはごっついおっさんに連行されている。石レンガで作られている廊下でこれまた外が見えない。灯りは壁についているろうそくのみ。そのため薄暗い。
廊下に足音が響き渡る。少し歩いたところで魔法金属でできた扉があった。その扉は重々しい音を立てながら開けられた。

「うっ…! 」

廊下の薄暗さとは違い、魔石で明るくなっている部屋に通された。部屋は円形になっており中央の机に鎖で繋がれた。

「帝国壊滅事件の参考人として、クロイソウヤを尋問する。」

ソウヤの真正面に裁判員たちがいる。周りをよく見渡すとソウヤを囲むように10人の王と思われる人が座っておりその後ろに数十人のお偉いさん方が座っていた。よく見たらナンデムカの王が座っている。おそらく大陸の王が全員来ているんだろうな。

「クロイソウヤ、まずあなたは————-」

裁判長と思われる人がソウヤに質問を言ってくる。どこから来たか、何が目的なのか、冒険者ランクはどれくらいかなどなど、今までに聞いたことあるような質問ばかり。

「———では、あなたは本当に一人で帝国に攻撃したのですか?」

「はい、事実です。」

やっと本題に入った。そこからは、どうやってやったのか、住民はころしたのか、どのような魔法を使ったのかなどを聞かれて言った。

「———では、ここで質問を終わる。クロイソウヤを目をつぶれ。諸国王は、それぞれ有罪にすべきか無罪にすべきかそれぞれ手を挙げよ。」

「では、有罪だと思うもの手を挙げよ。」

「では、無罪だと思うもの手を挙げよ。」

(うわ、こんなシステムなんかよ。頼むよ、無罪で頼む!)

「以上、では、クロイソウヤ、目を開けよ。
では、判決は————」

心臓の鼓動が聞こえてくる。世界を敵に回すか回さないかがここで決まるのだから。有罪だったら暴れ回る予定なのだから。

「満場一致で無罪となった。」

みんなが拍手をした。

「よかったぁ〜。ここで旅が終わったら嫌だもんな。」

「以上、これで裁判を終わる。クロイソウヤの手枷を外し、解散せよ。」

ソウヤは解放され、無事みんなの元へ帰れることになった。


しばらくすると、ナンデムカのドロニカ王とどこかの王が近くに寄って来た。 

「久しいな、ソウヤ君。」

「お久しぶりです。ドロニカ王。」

前も思ったけど、ドロニカ王意外とフレンドリーだな。

「あ、こちらにいるのはアニマールのカルシテナ王だ。」

「どうも、お初にお目にかかります。クロイソウヤです。」

一応、敬意をもった態度でいたほうがいいなと思ったので、頭を下げた。

「いやいや、頭を挙げてくれ、君には感謝しないとな。バンデースのものを護ってくれてありがとう。」

「いえ、当然のことをしたまでですよ。」

「君は、ドロニカ王に聞いた通り謙虚な人間なんだな。是非、王都にも来てくれもてなそう。」

「ありがとうございます。では、私はこれで。」

ソウヤは、3人の元へ帰ることにした。

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