俺チート能力で異世界楽しむわ

みこじゃ@小説家になろう(誤字脱字常習犯)

第56話 ソウヤさんのお帰りだぁ!

ソウヤがバンデースに着いた時はもう完全に昼になっていた。あそこから少し走ったりしたがめんどくさくなり歩いていたからかなり遅くなった。

「やっと着いたー!走ってもこれは流石に遠くない。」

壊された壁は修復作業が始まっていた。ムッキムッキの獣人が壁を修復している。

「立ち直りがすごいな。さすが獣人いや、人もそんなもんか。」

そんなこと言いながら、街の中に入った。来たばかりの時は感じなかったが、建物がすごい。螺旋状のものや六角形のもの、球体のものなど人間の建物ではまず見ない建物が多く見られた。

「すごいな、文化の違い?それとも性質の違いか?」

感心しつつ、ヴィルナちゃんやリアンを探そうと思った瞬間。

「ソーウーヤー!!!」

ヴィルナちゃんがソウヤの横から突進してくる。ソウヤはそれに気づくのがわずかに遅れ、ヴィルナちゃんの突進をもろ受けてしまった。ソウヤそのまま押し倒されるような形で倒れ込んだ。

「おい!ヴィルナちゃん、もう少し考え——」

ソウヤはヴィルナちゃんを注意しようと思ったらヴィルナちゃんの顔は涙を流していた。

「ソウヤ!遅いよもう!心配したんだから!」

ヴィルナちゃんは、ソウヤのことだから大丈夫だと思っていたのだが、時間になっても戻ってこなかったから死んでしまったのかとずっと心配していたのだ。

「悪かったな。ヴィルナちゃん。少し遅れた。」

ソウヤはヴィルナちゃんの頭を優しく撫でてあげた。リアンもヴィルナちゃんの後を追って走って来ていた。

「おぉ、主人!無事だったか。」

「あぁ!ただいまリアン!」 


流石にこの状態は、誤解を生んでしまうかもしれないのでギルドに向かうことにした。
ギルドの席で今までのことをソウヤはヴィルナちゃんとリアンに全て話した。

「ということは帝国はもう滅んだんだね。」

「あぁ、おそらくは。多分ナンデムカの騎士団が来てたから、住民のこれからの衣食住は大丈夫だろう。」

「しかし、主人。一人で一国を潰してしまたんじゃ。これから狙われる可能性もあるじゃろうな。」

「それは考えすぎじゃないか?」

そういいつつそのことはずっと考えていた。ソウヤの力を手に入れたさに刺客を送ってくる国があるかもしれない。これから気をつけなければならない。

「そうだ、ソウヤ。あの、獣人の人のえっとー、あ!ゾルゲンさんがなんか戻ってきたら呼んでほしいって言ってた。」

「そうなのか、じゃあ今から行きますか。」

ソウヤたちはヴィルナちゃんの案内でゾルゲンのいる、衛兵の基地のバルセンナへと向かった。


「ハッ!ヤッ!ダァーッ!」
「ハッ!ヤッ!ダァーッ!」
「ハッ!ヤッ!ダァーッ!」

「まだまだキレが足りねぇぞ!そんなんじゃ、戦場で真っ先に死ぬぞ!」

衛兵たちが訓練を行っているようだ。

「なんかすごいな。」

「だねぇ。」

ソウヤたちはバルセンナに入り受付らしきところまで歩いた。受付には犬耳の女性と猫耳の女性がいた。かわいいなぁ。

「すみません。ゾルゲンさんに用があり来ました。」

「すみません、お名前をよろしいでしょうか。」

「クロイ ソウヤと申します。」

「では、少しお待ちください。」

受付の犬耳の方が奥へと行った。しばらくたち犬耳の人が戻ってきた。

「では、こちらへどうぞ。」

建物の奥へと導かれ、応接間らしき部屋に通された。部屋の中には人をダメにしそうなほど柔らかい椅子が置いてありそれに腰かけた。

「ヤベェ、この椅子寝そう。」

「そうじゃな。少し眠とぉなってきたのじゃ。」

「ダメだよ!寝ちゃ!」

そんなことしてると、ガチャっとゾルゲンさんが入ってきた。よく見たらこの人は、狼の獣人だな。カッコいい。汗を流しているところを見ると、さっきの声はゾルゲンさんかと納得した。

「昨日は本当にありがとうございました。この街の代表して礼を言います。今、街長が不在なんです。」

「どういたしまして。で、今日呼ばれた理由とはなんでしょうか?」

「単刀直入に聞きます。ソウヤ、あんた本当に帝国とやりやってきたんかい?俺にはそれが気になって仕方がない。」

確かに、ヴィルナちゃんやリアン以外は、疑うだろう。一人で一国とやりあうなんて、普通ならありえない。しかし、ソウヤは普通ではない。

「あぁ、やり合ってきたし、勝った。」

「なんとなく予感はしてたがほんとうにやってきたんかい。」

「信じるのか?」

「あぁ、まぁ、嘘つく意味ないしな。嘘だとしたらすぐわかる。嘘だとしてもすぐわかるからな。」

よかった。ゾルゲンが物分かりのいい人で、性格のひん曲がった人とかだったらめんどくさいからな。

「とりあえず、お礼として、そこのヴィルナさんとリアンさんには泊まってもらってるけどこの街で一番の宿に招待しますわ。あと、これが今回の礼金だ。受け取ってくれ。」

ドンッと麻袋が出された。あぁ、デジャヴ。

「じゃぁ、有り難く頂戴します。」

「あぁ、この街の恩人たちやからこれくらいでも足りんくらいだ。本当に恩に着る。」

「いえいえ、これからこの街に滞在する予定なので何かあればなんでも言ってください。手伝いますよ。」


そこからバルセンナから出てその宿へと向かった。その宿は、螺旋状になっておりソウヤは目が点になった。

「やっぱ、最初はこうなるよね。」

ヴィルナちゃんが少し笑いながら言った。
ソウヤたちが宿に入ろうとすると後ろから、

「あ、あの—————」

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