男の娘でも可愛ければいいよね!

煮干

17.母の策略

やっとお風呂に入れる...。
にしても誠あがるの早かったな、そんなに気を使わなくてもいいのに。
とりあえずまあ、遠慮...!
「け、健太様!?」
「ごめん!すぐあがる!」
母上め...諮りやがったな。
「よ、よろしければ一緒に入りません...か...?」
この照れる顔が見れるのは誠だけだよな。
「そうだな、男同士なんだしな。気にすることないよな。」
嘘ですめちゃくちゃドキドキしてます。
「はい。あの、お背中流させてください。」
「いいよ、別に自分でやるし。」
「やらせてください!お願いします!」
珍しくひかないな。
「分かった、じゃあ頼むよ。」
めちゃくちゃいい笑顔だ。
誠って三人の中で一番可愛いしまともだよな。


なんてうまさだ...
こんなの生まれて初めてだ..。
「あ、あの背中に文字を書くので当ててみてください。」
「お!いいよ!俺得意なんだ。」
ん...たぶんすかな。
あ、分かった。
「すき。」
あ、今思ったけどこれで間違えたら恥じゃん!
あってて!どうか答えがあってますように!
「違います...」
違った...めちゃくちゃ恥やん...。
「だいすきです...。」
嘘つけぇ!絶対にすから始めた!
「僕は二人と違って積極的じゃありません。けれど健太様のことが大好きです。せめて二人の時は...甘えさせてください...。」
ダメ!頭を背中にのせないで!
泡だらけだし、そのセリフの後だとドキッとしちゃう!
「せめてもう少し...一緒にいさせてください...。」


「フフフ、計画通りね。あの子の秘める健太への思い一番強いからね。二人で楽しんでるかしら。」

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