この度、晴れてお姫様になりました。

KoKoRo83

少し癖のある…(2)

「はー。今日も可愛いね。さらさらな金髪、エメラルドグリーンの瞳、キスしたくなるような唇。さすが僕の娘!」



この少し癖のある人は俺の父親、カリファー。これでも女王様の弟だ。

だから俺は結構偉いポジション。それに加えて実の親がこれほどまでに称賛する美貌。まだ6歳だが、もう少し大きくなったら、もっと綺麗になるだろう。
もし俺が心も女だったら心から楽しめたはず。



「もしもーし?エルちゃん?何トリップしてるの?」
しまった。バカ親父がいるのを忘れていた。
「何もないよ。バカっ…ん。パパ」
   危なかった。
「そう?ならいいけど。パパ仕事無くて暇だから散歩行こ。散歩!」
「えー。疲れるからヤダ。」
「6歳でその発言…。まぁ可愛いからパパ許しちゃうけど!でも少しは動かないとぶーちゃんになっちゃうよ?」
「はあ。分かったよ。行こ」
体を動かすのは嫌いじゃないけど、こいつと一緒なのが、嫌だ。

いやいやついていくと庭の方から男の子の笑い声が聞こえてきた。

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