一度きりの人生、大事にしないとっていう言葉が偉大だと気づく頃は結構歳取ってたりする。

ろぼ

生きがいがないと生きる気力も湧かないよね。でもさ、そもそも生きがいって何?

生きがいとは…
『人生の意味や価値など、人の生を鼓舞し、その人の生を根拠づけるものを広く指す。
〈生きていく上でのはりあい〉といった消極的な生きがいから〈人生とはいかに生くべきか〉といった根源的な問いへの〈解〉としての、より積極的な生きがいに至るまで、広がりがある』

私はこれまで好きなこととか興味のあることを選んでやってきたと思う。
まぁ、多少人に流されもしたけどね。
習い事は、あれやりたい・これやりたいって少しずつ手を出した。
仕事は、見た目やイメージで憧れで選んだ。
そんなだから、以前から書いている通り極めたものが無くて、今の私の手持ちの札はカスばっかりなんだけどね。

そんなわけで、今までやってきた中には生きがいを見出せなかった私は、未だに生きがいを持っていません。

久しぶりに会った友達は、
「子供の成長しか生きがいがなくて、自分の時間なんてないし、旦那は手伝ってくれないし、独身が羨ましいよ〜。」
なんて言ってる割に、愚痴ってる口元は、薄っすら笑ってて嬉しそう。
で、最終的には

「結婚しないの?」

…あぁ、それが言いたかったわけか。
そんな時の友人は、勝ち誇った顔をしているように見える。
なので、あえて私は負けを選ぶ。

「結婚したくてもできないんだよね〜。私から見たら、幸せそうな悩みじゃん!」

この回答が正解かどうかは分からない。
でも、嬉しそうに謙遜するから正解なんだろう。
本音を言えば、正直結婚とか全く考えてないし、私には今のところ必要ないと考えている。
だって、自分のことに必死で、家事とか家族とか大事なものやら大事なことやら増えるなんて、今の私にはムリすぎる…。

そして、私は思う。

幸せの形も生きがいも、人によって違って当たり前だよ。
君の思う幸せや、君の思う生きがいが、必ずしもみんなが君と同じく感じるわけではないのですよ。

とはいうものの、友人には友人の幸せの形があるのも事実なわけで。
諸々考えた結果、羨ましいそぶりだけして気持ちよく帰ってもらえたらいいのかなと思う。
きっと、口にはできない重い悩みを持ってる子もいるはずだし。
ただ自慢したいだけの奴もいるけど…。
そんな時は、自分より不幸そうな人を見たり、他人から幸せそうという言葉をもらうことで、自分の幸せを確認するのではないでしょうか。
そして、自信を持ちたいのではないでしょうか。
以上、私的な解釈でした。

生きがいを持ってる人も、意外と不安定なのかも知れないね。
そして、それが当たり前になると、新しい生きがいが欲しくなる。
満足するって、なかなか難しいわけだ。

そんな事を考えながら、色んな人の話を聞けば、私の生きがいも見えてくるかな…なんて思う。
今は生きがいが欲しいなら、まずは生きがいを探すことを生きがいにすればいいとすら思っているよ。

なんて、少しだけカッコ良さげに言ってみても、絶賛休職中で引き込もりがち。おまけにパニック障害っていう、なかなかな人生の谷間にいる私。
生きがいよりも、この谷間をどう這い上がるか考えるのが日課です。
…ということは、今のところ、これが生きがいになってんのかもね。

小さくてもいいんだよね。
普通のことが普通じゃない私にとっては、普通に生きてることが生きがいでもいいとすら思えるよ。

それでいいや。

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