一度きりの人生、大事にしないとっていう言葉が偉大だと気づく頃は結構歳取ってたりする。

ろぼ

強がりは弱いの類義語だと思っているのは、私だけじゃないはず。

とにかく自由に自分が思うままに振舞っていた小学生時代。
そんなだから、嫌われているだろうって分かってた。
ま、誰に聞いたわけじゃないから、勝手に思ってたんだけどね。
だって、私ならそんなのと一緒にいたくないもんね。
更に残念なことに、小学校4年生の時にショートカットにしてから、男子からはゴリラの略語、ゴリって呼ばれるようになった。
…うん…まぁ…ありがち?
そりゃ自分よりデカくて強くて黒くて口が悪けりゃそう呼びたくもなるわ。
それでも、野球とかケイドロとかして、よく一緒に遊んでた。
正面から悪口言ってくる男子とは遊びやすかった。

そんな中、時折行われる音楽の授業の班別発表で『自由にグループを作る』という過酷なミッションを課せられた。
男子はこういう時は女子の私を混ぜてくれない。かといって、嫌われてると思っていた私は、自分から女子のグループに混ざりたいって言えなかった。
なにより、強気な私が頼み事なんてしたくなかった。

…本音は、断られるのが怖かったんだけどね。

本気で先生に対して空気読めねぇなって思った。
仲間外れが出ることを考えないバカ教師。今なら大問題ですよ。
とはいえ、仲間外れだと思われたくないし、このまま終わるはずがないのが、小学生という黄金期な私。
5歳から習っていたピアノを弾くことで事なきを得たのでした。

人間の根本的な性格って、小さい頃に出来上がってるんだね。
だって、今もさほど変化なし!
私だけかな?
あら?未だに中身小学生?
いや、逆に大人びた考え方する小学生だったのかな?…て思うことにしよう。

周りの目を気にしたり、他人にどう思われてるかを考え始めたのも小学生。
ここで冒頭の嫌われてるって思ってた話。
自分が大好きで仲良しだと思った友達に嫌いって言われるより、最初から嫌われてるって思っていた方が傷が浅いって自然と覚えた。
野生の本能かな?ゴリだけに…。

それでも悲観せずに、しっかり自分を持って前を向いていられたし、間違ってないって思ってた。嫌われてる自分も自分だから、それでいいんだって思えた。
でもそれは、勉強も運動も出来て、代表に選ばれたっていう自信があったからなんだろうね。

今の私は根本は変わってないけど、なんの武器も持ってないから自信もない。

本当に強かった小学生の頃の私。

小さくなって震える自分を必死に隠して強く見せようとする今の私。
でもそれは、ただの強がりであって強くはない。むしろ弱いからこそ強く見せようとしてるだけなんだろうね。
強がることは、悪くないけど良くもない。

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