一度きりの人生、大事にしないとっていう言葉が偉大だと気づく頃は結構歳取ってたりする。

ろぼ

一度裂けた心。綺麗に戻ることってあるのかな…。

中学校3年間。
何十年も生きていく中のたった3年。
でも、私には凄く長い3年だった。

何度も言うが、黄金期の小学生時代。
幼い私は、このまま黄金期が続くと思っていたわけで、なぁ〜んの努力もしなかった。
テストの結果が良好だったのは最初の1回だけ。
そりゃそうだよね、だって、小学生の問題にチラッと毛が生えた程度の問題だったし。
でもね、それがいけなかったわ。
このままでいいと思うきっかけになってしまったよ。
自宅学習なんて小学生の頃にしたことなかったし、慣れないことはやらない主義で…。
だもの、どんどんついていけなくなってた。

ただ一つを除いては…。

唯一、部活だけは違ってたなぁ。
部活しに学校行ってたと言っても過言ではない。
とはいっても、出だしはグダグダだったんだけどね。
体験入部期間…仮入部っていうのかな?
新入生は初めての部活動にワクワクして、色んな部活を見に行く時期。

でもね、私は違ったんです。
夕方のドラマの再放送見たさに、仮入部一切せずに帰宅。
仮入部期間ギリギリまで続けました…そんなところが私らしいっちゃあ私らしいかな。
自分で言うのもあれだけど。

じゃあ、どうやって部活を決めたのか。
小学生時代に一緒にバスケしてた仲間が
「バスケ部楽しかったから、バスケ部に入るよ。一緒に入ろうよ。」
と、言いました。
だから入りました。

はい…とても安易に決めました。

でもね、やり始めたら本気になるのが私でもあるのです!
動き出すまでがダラダラしてるだけで、動き出したら本気出すよ!

小学生時代のバスケ部は、同じバスケとはいえミニバスだから、中学生になるとボールの大きさとかゴールの高さが違ってて、しかも、なんか知らないけど中学生の先輩の動きって、早くてバラエティーにとんでてカッコいく見えるんだよね。

そんなわけで、ハマりました。

そうなったら、自分の大好きなことに関しては誰にも負けたくないのです。
家に帰って走り込みやらシュート練習やら、思いつくこと全部やったんだよね。
本気だったなぁ〜…。
基礎練大っ嫌いだったのに、楽しく感じちゃってたもん。

結果、メキメキと上達して、総勢42名の部員のなかで、唯一の一年生レギュラーとなりました。
めでたしめでたし。

…だったら良かったんだけどね。

ちなみに、負けず嫌いって私の中では2パターンあると思ってて、目に見えて負けたくないオーラ全開のタイプと、めっちゃ練習したくせに冷静にスマートにこなして、私できちゃうんです的に振る舞うタイプに分かれると思うの。
はい、私、後者なんですよね。
イヤな奴ですよ、ほんと。
努力してる姿を見せない方が、カッコイイと思ってまして…。

負けず嫌いと強がりが絡まった面倒くさい性格。

それが全て原因。

分かってるよ。
未だに強がって素直になれない性格が、周りに壁を作ってるんだから。

部活を始めてからは、小学生の頃からのチームメイトと登下校するようになった。
一緒に汗と涙を流して、辛い時も悔しい時も嬉しい時も、全部共有してきたと思ってたし、信頼もしていた。

でもね、
ある日突然、
私は空気になったんだよね。

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