テイムの力が凄すぎました

クラクラ

20. 実力発揮?

モモ先生の説明が終わり、お昼休みとなった。

「優樹、高木と黒華が一緒に昼食を屋上で食べないかってさ。ガイルもどうだ?」

「おう!全然いいぜ!」

「あー、ちょっと待ってもう1人誘いたいん人がいるんだけどいいかな?」

「別に構わんぞ。じゃあガイルと先に行っておくぞ」

「うん、すぐ来るから」





…え〜と、…あ、いた。

「アレン〜、もしよかったら僕たちと一緒に屋上で食べない?」

「え、いいんですか!?こんな自分なんかと…」

「友達でしょ?」

「…そ、そうでした!友達…え、えへへ。僕にも友達が…えへへへへへへ……」

「お、お〜い、アレンくん…?」

…どうしよう、変な世界に入っちゃったよ。



 

しばらくして…

ガチャッ

「ここが屋上で合ってる?」

「多分そのはずですが」

「おーい!こっちだぞー!」

ガイルがブンブンと大きく手を振ってる。

「やけに遅かったな」

「うん。元の世界に戻すのに手間取って…じゃなかった、えーと、こちら新しくできた友達のアレンです」

「よ、よろしくお願いしましゅ…します!」

「おー、最後の最後で噛んじゃったね〜。あははは」

高木さん、人の自己紹介で揚げ足取らなくていいから…

「雫!余計なこと言わなくていいの。ごめんなさい。黒華 麗奈と言います、こっちは高木 雫です」

「よろしく〜」

「水上和也だ。これからよろしく」

「ガイルだ!よろしくな!」

「はい!お願いします!」

「それじゃ、昼食に入ろっか」









「そういえば、ユウキはフェンリルと契約してるんでしたよね」

「ムゴムゴ…ゴクッ、そうだけど?」

「そういえば、アレンくんだけ見たことないんじゃない〜?」

確かに…あの時一緒じゃなかったし。

「で、できたらなんですが…見せてもらえせんか!」

「え!? ここで!?」

「いいんじゃないか、ここには俺達以外いないし」

「正直、私も見たいかな…なーんて」

黒華さんまで…。

「…わかった。いいよ」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「ふぅ。いくよ。ポチを召喚、でてきて!」

ペンダントが強く反応する。そして…


「ワン!ワン!」

「うわ!はは、ち、ちょっとくすぐったいよ。しばらく遊んでないのは悪かったから」

いきなりポチに舐められて顔がベトベトだ。

「おぉ、これが…!」

「…また大きくなってないか?」

「そのことは僕にもよくわからないんだよね」

どのくらい経てば大人かもわからないし。




「そういえばだけど、他の動物とは契約しないの〜?」

「したいのは山々だけど、まず簡単には出てこないからね…。早くポチみたいな良い子と契約したいなー」

「あ、そういえば!」

急にアレンがバッグの中を漁り始める。

「どうしたの?」

「あった、これです」

見せてきたのは大きな古い本だった。

「これがどうしたのか?」

「これは召喚の書といって、実はこの本の内容にある、自分が契約したいモンスターだったり、本人にあったモンスターを契約とは別ですが召喚することができる代物なんです」

…これって、ミュートの時と同じじゃないか?

「なんでまた、そんな大それたもんを持ってるんだぁ?」

「いえ、これは僕のおばあちゃんからもらったものなんです。読むのは好きなんですが、僕には召喚の才能はないので…このままより優樹くんに渡した方がいいと思って」

「そ、そんな大事なもの受け取れないよ!」

なんで僕に来るのは凄い道具ばかりなんだ…。
…多分、豪運の能力だと思うけど。


「それじゃあ、今から1度、ここで何かを召喚するところを見せてください。それでチャラにしましょう」

「上手くいくとも分かんないのに!?」

「優樹なら大丈夫だと思うけどな」

「他人事のように言わないでよ…」



召喚っていう特殊能力があった気がしたから、失敗はしにくいと思うけど…

「…どうなっても知らないよ」

「いや、責任は全部ゆうっちでしょ?」

「庇う人だれもいない!?」

本当に起こりそうだからやめてよ…。








「じゃあ、始めるね…」

コメント

  • クラクラ

    コメントありがとうございます!
    うーん、できれば出していきたいなとは考えています。今はフェンリルやこれから契約する魔物を平等に引き立てたいのと、学園生活を描くのにてこずってしまいそっち優先だったりするので、まだ未定ですが…。
    希望としてはいきなり主人公が最強というより、契約した動物、友人とともに少しずつ成長させていく感じですかね。
    長文ですみません。これからも読んでいただけると幸いです!

    3
  • ☆ひじき☆

    クラーケンとかケルベロスとかフェニックスが召喚できたとしても色々と大変そうな職だなーって何となく思うんですけど、この作品ではそういう伝説上の生き物って現れたり召喚できたりしますかー?

    1
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