テイムの力が凄すぎました

クラクラ

11. とても都合のいいアイテム

ポチとじゃれあうのが習慣になってきそうなある日、

「優樹様、1つよろしいですか?」

「うん?なにかな?」

「黒華様の時はしょうがありませんでしたが、これ以上ポチが他の方々にバレるのは手数を見せているのと同じなのでよろしくないかと。今のような気を許せる時や戦う時だけ姿を現すべきではないでしょうか」

「うーん、考えてはいたんだけど、どうしたらいいか思い浮かばなくて…」

でも確かにこのままってわけにはいかないよね…

「そこで…優樹様、『召喚』というスキルをお持ちですか?」

召喚?あー、使い方がよくわからなくてとりあえずスルーしてたな…。

「確かあったと思うけど」

「それなら都合が良いです。これをお受け取りください」

何故か綺麗な紫色のダイヤが詰まってるペンダントを渡される。

「…これをどう使えと?」

「これは自分がテイムしているモンスターをこのペンダントにしまえ、召喚を使うことでそこから出せることもできます。つまり、召喚のスキルを持った優樹様にとても役立つ道具なのです」

な、なんでそんなすごい代物を…

「たまたま手に入れただけです」


…僕しゃべったっけ?

それにしても、すごく便利だ。1匹だけがしまえるのかな?


「テイムのレベル値で違いますが、lv5で、今後も上がるであろう優樹様ならたくさん入れられますよ」

「さらっと心読んで会話しないで!?」

「流石のわたくしでも人の心理を操ることはできませんよ」


…僕って顔に出やすいのかな。

「ま、まぁとりあえずやってみるよ」

「しまう対象にペンダントの中に戻るように念じればペンダントが吸収します。出したい時は対象の名前と召喚を言えば逆に出すことができます」


ポチに集中してみる。

「クゥーン?」

かわいいな…じゃなくて、ペンダントに入ってみてくれ。

するとペンダントの結晶が光り出してその光がポチに当たる。
そして本当にポチはペンダントに吸い込まれていった。

…できちゃったよ。


「ちなみに結晶の中は、延々と広いベッドのようになっており、生き物の心が和らぐ香りが含まれているので、ストレスを感じません。あと中に入れた状態だと治癒効果があります」


そんなチートアイテム、絶対にたまたまじゃ拾えないでしょ…。

本当にミュートがすごい冒険者だったのだと思い知らされた。



せっかくこんな凄いアイテムもらったし、
これからどんどん仲間を増やせるといいなぁ…

「テイムの力が凄すぎました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く