テイムの力が凄すぎました

クラクラ

6. これって友達?それとも絡まれてるだけ?

「うん?誰かいるの?」

このまま隠れると逆に怪しまれるので大人しく前にでる。

「あれ?ユウッチじゃん。もー、心配して損した〜」

「え、高木さん?」

高木たかきしずく
茶髪のセミロング。スタイル抜群で黒華さんと同じくらいの美貌をもってる。あと、親しみやすい人当たりで人気もある。

本来ならこんな僕と関わりなんてないはずなんだけど…あるひょんな出来事と、自分で言うと悲しいが、僕がいじられキャラの性質を持ってたためなのか目をつけられた。

女子グループと会話してても、僕を見つけると嬉しそうに話しかけてくる。…主にからかうためにだけど。


「全く…あたしのことはし・ず・く、でいいっていつも言ってるのに…。そろそろ変わり時じゃない?」

「いやそれしたらほとんどの男子から敵意向かれるし、そんな名前呼びにする時期とかないからね!?」

やっぱりおもしろ〜いと、楽しそうに笑ってくる。…イジメだと思う。

「話逸れちゃったじゃん、なんで高木さんがここにいたの?」

「特に深い理由はないんだけど、なんか風に当たりたい気分になって…。そんな時ってあるじゃない?」

「否定はしないけど…。僕も眠れなくて外に出たくなって来てしまっただけだし」

というか、相変わらずこの庭広いな。


「…話変わっちゃうけどさ、ユウッチは今後どうするとか決めた?」

「王様が言ってた話かな?それなら和也と相談して最終的にはここを出る方向だよ」

「あたしと同じだー」

「え、てっきり残るものかと。安全だし、欲しいもの手に入るかもしれないよ」

「あはは、相変わらず優しいなぁ。それ言ってたらそっちも同じじゃん。なんか自分を変えられる気がしたし」


結構真剣に考えているんだな。

「そろそろ僕はもう戻るけど」

「うん。こっちもあと少ししたら帰るよ。おやすみ〜。また明日ね」

高木さんと一言交わして別れた。


とりあえず考えを決めたけど、明日大きく展開変わったりしそうで不安だなぁ…。

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