腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

24話 狂い出す歯車

「貴様は…何者だ?」
「…」
「ユ…ウ…!…ダメよ…」
サラは朦朧とした意識の中優に呼びかける。
「なるほど…貴様は藤山優か。」
「…」
「!」
優は手を前に突き出す。
すると折れて転がっていたレーヴァテインが優の手元に収まった。
「そんなガラクタで何が出来る?」
ブオン!
「!」
ドゴォーン!!
「おっと…。」
優が剣を降ると先程まで破壊神がいた地面がえぐれた。
「そんなおもちゃでこのパワーか…。これは侮れないな。」
「グ…オオオオオオオオォォォォ!!」
優が叫びをあげると体を漆黒の炎が包む。
「来い…!遊んでやる…!」
「…」
ス…
「!」
気づくと優はシバの横にいた。
「いつの間…」
スバッ!
シバばギリギリで躱すが、服の袖が破れた。
「っ!」
その風圧で後ろの岩山が消し飛んだ。
「なんて力だ…!」
「フーッ…」
優の口から漆黒の炎が漏れる。
「ガアァァァァ!!」
ギンッ!
優の剣とシバの剣がぶつかり合い火花を散らす。
「パワーが格段に上がっている…!貴様…何をした?!」
「オオオオオオオオォォォォ!!」
ギンッ!
「なるほど…言葉は通じぬか…。だが所詮ガラクタ…我を切るには脆すぎる。」
「!」
レーヴァテインが灰と化した。
「貴様の力量には耐えきれなかったようだな。武器を失った貴様には何も…がっ!」
気づくとシバの前に移動していた優はみぞおちに蹴りを入れた。
ズドーン!
そのまま壁に激突するシバ。
「馬鹿な…!この力は…!」
「グオアアァァァ!!」
優は炎の中から漆黒の剣を取り出した。
シュン…
「!」
スバッ!
「がっ!」
シバはまた気づかないうちに切られる。
「この速さは…!」
ズバッ!
バシュッ!
「っ…舐めるな!」
ギンッ!
剣で受け止める。
ス…
「!、何?!」
すると優は剣を放す。
そして優の後ろに2本の漆黒の炎の槍が現れる。
「ガアッ!」
「っ!破壊魔法!」
炎の槍は消え失せる。
「我が魔法の前には通じぬ!!」
「…」
「!」
しかし既にシバの周りには数十本の槍が囲んでいた。
「馬鹿な!いつの間…」
ドシュッ!バシュ!
「ぐ…あぁっ!!」
「グ…オオオオオオオオォォォォ!!」
優は剣を作りだしシバを切りつける。
「ぐあっ!っ…馬鹿な…!破壊神である我がたかが魔人ごときに……ふざけるなあぁぁあ!!」
シバの周りを黒い霧が覆う。
「貴様…我を怒らせたな…?死をもって償うが…」
ズバンッ!!
シバの体を脳天から一閃。
「ぎぇ…」
そのままシバは真っ二つに切り裂かれた。
「グアッ!」
ズバッ!
バシュ!
スバン!!
さらに優はシバを細切れに刻んでいく。
「グ…アガアァァァァァ!!!」
そのままシバは切り裂かれ続け残ったのは血溜まりのみだった。
「ユウ…」
「…藤山…くん…」
「藤山…。」
「…」
ゆっくりと優に近づく4人。
「グ…アァァァ!!」
「「「「!!」」」」
ビュッ!
そのまま優は4人の横を抜けどこかに飛び去ってしまった。



タイアリア
「温いですね…復讐神ミーシェ。」
「…」
ソロモンはミーシェの体を槍で貫き上に掲げる。
「ガハッ…う…」
「おや?まだ生きていましたか…。」
ズ…
ソロモンはさらに槍を突き上げ完全にミーシェの体に風穴を開ける。
「!…あ…ああぁ!!」
「あなたを助けるものはもう誰もいない…。」
「っ…う…ユ…ウ…!」
「そろそろ終わらせましょう。」
ドサ…
ソロモンはミーシェの体を降ろす。
ドスッ!
「っ…ああああああああぁぁぁ!!」
「ふははははっ!終わりです!!」

(ユウ…!ユウ…!ごめん…私…もう…



…ダメ…)


スドーン!!
「!」
「グアァ…」
「あなたは…!」
ズダァーン!!
そのままソロモンの体は吹き飛ばされる。
「…シェ?…ミー…シェ…?」
そこで赤く染っていた両目のうち右目が普段の黒目に戻る。
「あ…あぁ…ミーシェ!!」
「…」
しかしミーシェはピクリとも動かない。
「あ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
優の角の先端に巨大なエネルギーが集まる。
「この…魔力は…!ふははは…ははははははっ!!この魔力です!この魔力があれば…!!」
ソロモンはそのまま空に飛び上がる。
「来なさい!私はこちらですよ。」
エネルギーは巨大な炎の塊に変わる。
「ああああああああぁぁぁ!!」
ゴォ…!
「ふははははっ!邪神ハーディスの復活…!あとは頼みましたよ!エト様!!」
そのまま炎はソロモンを飲み込んだ。



数時間前

神界
世界樹
そこでエトは1人の少女が眠る繭を見ていた。
「大丈夫。直ぐに戻れるよ…ハーディス。君は…僕が…



…蘇らせてみせる。」

繭を撫でる。
「50年前のような悲劇はもう起こさない。君は殺させない。封印が解けたら…一緒にこの世界を終わらせよう。始めた時と同じように…


…2人で…!」




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コメント

  • らう

    けん玉マスターさんどうやったらラノベを書くモチベ上がりますかね?

    1
  • らう

    いいねぇ続きが気になりますぅ作者様も体を大事にしてくださいね(*´Д`*)

    1
  • かつあん

    ええ!まさかのエトさん悪側!?それともなにか理由があるのか?

    2
  • ノベルバユーザー208117

    最後のセリフもしかしてハリポタ?

    1
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