腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

4話 代表会議

お待たせしました!
熱が下がったのですが投稿再開致します!
体を気遣ったコメントが沢山あって嬉しかったです。
ご心配おかけしてすいませんでした。



ピルーク王国王城
そこに各国の王、その他代表者が集まっていた。


ロキア帝国皇帝、バリオス・ロキア。
そこに控えるのは騎士団長コフィンである。


スフラン共和国女王、ニーナ・スフラニオン。
控えているのは護衛であり、ニーナとは幼なじみである騎士団長ジレンである。


アーメル王国国王、アクト・アーメル。
そこに控えるのは護衛兵士5人。


ギリース共和国女王、ルリ・ギリース。
そこに控えるのはこの場で唯一の女の騎士団長ハル。


タイアリア連邦皇帝、クレイサンダー・タイアリア。
そこに控えるのは騎士団長ではなく大柄な竜人である。


そしてピルーク王国国王ベリア・ピルーク。
控えるのは騎士団長小宮陸。そして副団長、松山由希だ。

そう、ここに七大大国の内6つの国の代表者が揃ったのである。
「久しいな、バリオスよ。」
ベリアがバリオスに話しかける。
「そうだな…まさか従兄弟であるお前が国王に即位するとは…。」
「事情が事情だからな…。」
「藤山優…。あの忌まわしい少年はまだ捕まって居ないのか…。」
「捕まえたくとも出来ませんわ…。」
スフラン共和国女王のニーナが話に加わる。
「あの少年は恐らく魔神領に居るのでしょう。」
「魔神…。」
ベリアが忌まわしそうに口にする。
「だが…我らは藤山優に助けられた過去があるからな…。」
そう口にしたのはアーメル王国国王アクト。
過去に巨人の襲来の時藤山優が巨人を殲滅した時のことだ。
「しかしもう分かるだろう?藤山優は我らはの敵だ。七大魔王を殺し、ましては仲間である勇者にまで手をかけたのだ…!」
「勇者か…君達も勇者の1人なんだ…。思うこともあるだろう?」
アクトは小宮陸と松山由希の方に視線を送る。
「そうですね…余計な手だしはしない方がいいと思いますよ?藤山の強さは次元が違う。」
小宮は忠告するように告げた。
「ふん!たかが1人の魔族に翻弄されおって…情けないのう…。」
タイアリア連邦皇帝、クレイサンダーが口を開く。
「貴様は勇者なのだろう?…そんな体たらくで勇者だとはな…。」
「…」
「ふん…返す言葉もないか…。手だしするなとは藤山優から手を引くということだろうに…。まあ藤山優に関してはわしがなんとかしてやっても良いぞ?」
「…何を勘違いしているんです?」
「なんじゃと?」
「あなた方がいた所で藤山には勝てない。足でまといだから手出しするなと言ったんですよ。」
「貴様…。もう一度言ってみろ…!」
「何度も言わせるなよ?藤山は僕と由希で倒す。余計な手だしをするな。」
「不敬だぞ…。」
クレイサンダーに控えていた竜人が薙刀を持って立ち上がる。
「ここで戦う気か?言っておくが今の僕はこの国の騎士団長。この国で僕に刃をむけるなら…敵として処理させてもらう…。」
「ほざけ!やれぃ!」
「グアォ!!」
竜人は薙刀を振り下ろした。
「…レイ。」
陸は手を突き出し聖剣を呼び出した。
「…サンクチュアリ。」
剣がぶつかりそうになる瞬間、間に障壁が現れた。
「…陸…落ち着いて。」
「…そうだね…すまない。」
「さてと…クレイサンダーよ。そう怒るな。先にリクにけしかけたのは貴様だろう?」
「…」
「リクも…今のは失礼だ。」
「…ふん…。」
「さて…そろそろ創造神様がお告げされた時間だ。」
全員気を引き締める。

―――各国の国王諸君!



―――待たせたね。

巨大な魔法陣が展開されていく。
そしてその中心に幼い少年が現れた。

「やあ皆!待たせたね〜。」



「あれ?なんだか反応が薄いなぁ…。もしかしてみんな分かってない?僕だよ?創造神エトだよ?」



「ふん…貴様のような汚らわしいガキが創造神なわけあるまい…。この国の騎士団長とやら…つまみ出したらどうじゃ?」
「ちょっと!僕は本当に創造神なんどけど?!」
クレイサンダーのあまりの言い方にエトが反抗する。
「にわか信じ難いな…。」
ベリアも口にする。
「え!嘘?!声とか一緒じゃない?ほら、あーあー。」
「とにかくこの場にこんなガキがいては会議にならん!とっととつまみ出すのじゃ!」
「はぁ〜…分かったよ…。証拠を見せればいいんでしょ?」
エトは手を上にあげる。
するとその場に何本もの槍が現れた。
「これが僕の固有魔法…創造魔法。他にもいろいろ作れるよ?」
「っ…!」
「…どうだい?少しは信じてもらえたかな?」
「貴様が創造神なのは分かった。そうであるならばとっとと話を進めんか!」
「え〜…君が止めたんでしょ…。逆ギレとか無いわ〜…。」
「君が…創造神エト…。」
「やあ、初めましてだね…。小宮陸くん。松山由希さん?」
「…あなたが…私たちをこの世界に導いた張本人…。」
「そうだね、もちろん君たち2人だけじゃなく、ほかの勇者も、もちろん優くんもね。」
「優くん?藤山のことを知っているのか?」
「まあそのことはそろそろ分かるよ…。さて、各国の王諸君。集まってくれてありがとう。今回の会議は…これからの事だよ…。」
「これから?」
「そう、これから恐らく大きな戦争が起きるだろう。」
「戦争…魔神サラと藤山優…ですか?」
ギリース共和国女王、ルリが問う。
「そっか…ギリースは優くんに大きな恩があるもんね。でも優くんの事じゃないよ?一部の人は知ってると思うけど…邪神ハーディスの事さ。」
「…邪神ハーディス…。」
「そう、その邪神を蘇らせようとしてるやからがいてね。ギリースや、アーメル。ピルーク王国なら知ってるんじゃないかな?ハーディス教の存在を。」
「ハーディス教…。回りくど言い方だな…それは。」
小宮が創造神にそういった。
「…陸?どういうこと?」
「ハーディス教、またの名を…血の教団だ。」
「!」
「大人しくしていると思ったら…動き出したわけだね…。」
「別に大人しくしていたわけじゃないさ、活動していた場所が人間界じゃなくて神界だっただけの話。おかげで僕も神界を追い出されちゃった。」
創造神は舌を出しながらちゃっかりと言う。
「そのことで君たちに協力を得ようと思ってね。あ、言っておくけど僕がお告げをした以上拒否権はないよ?」
「そんな勝てるかもわからん戦い誰が…」
「大丈夫。勝つよ。僕もいるしね。」
「ふん!貴様のようなガキに何ができるんじゃ!」
クレイサンダーはエトに突っかかる。
「それに強力な助っ人もいるしね…。」
「助っ人?」
「さてみんな、気づかないかい?ここにある席はあと二つ。つまり国の代表者とその付き添いがもう2人来るってことさ。」
「あと2人?一体どういうことですか?」
ニーナが尋ねる。
「ふふ…入っておいでよ。もう着いてるんだろう?」
会議室の扉が開く。

「!」
「馬鹿な!!」
「創造神様…これは一体…!?」
「言ったろ?僕が集めたのは七大大国の代表者達だ…。もう一国忘れてるよ…。魔王領…いや…今は魔神領だね…。」

扉を開け入ってきたのは魔神サラ、そして闇の勇者、藤山優だった。




ほんとお待たせしてすいません。

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コメント

  • 異世界大好き先生

    代表会議待ってましたー。しかも話の終わりとか次回が楽しみすぎるー。

    1
  • かつあん

    待ってましたー(๑´ω`ノノ゙ぱちぱちぱち✧
    創造神が創造神だと信じてもらえなくて、普通に可哀想wwww
    小宮様とユウがまた再開だー。どうなるか予想もつかない!

    3
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