腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

2話 創造神のお願い

「し、神界に行く?!」
「またかよ…。てかミーシェ達も関係あるのか?」
「そうそう。つべこべ言わずに行くよ〜!」
視界が白く染った。


「…ここは…。」
景色が変わったため、ミーシェがキョロキョロと困惑する。
「サラ姉さん、どうなってるの?」
「エトくんの仕業よ。」
「で?何の用だよ?」
呼び出された、優、ミーシェ、サラ、ベルは状況が飲めず困惑する。
「急に呼んでごめんね〜。」
そんな4人の前に創造神が姿を見せる。
「あなたが…」
「創造神エト…。」
ミーシェとベルは初対面である。
「久しぶりだな…創造神。」
「むー…優くん、エトでいいよ?」
「考えとくよ。」
「久しぶりね…エトくん。また相手して欲しいのかしら?」
「冗談はよしてよサラ。僕次は死んじゃうって。」
「ま、ミーシェやユウ、ベルに何もしないなら私も何もしないわ。」
「…それにしても…神界ってこんな洞窟の中だったか?」
以前来た時とは違い、呼び出された場所は洞窟の中だった。
「ごめんね…安全な場所がここしかなくて…。」
「…まさかハーディス教の仕業かしら?」
「ハーディス教?」
「何それ?」
「さすがサラ…その通りだよ。」
「…ハーディス教、別の名は血の教団よ。」
「「「!」」」
「邪神ハーディスを蘇らせんとする集団ね…。」
「最近見ねーなとは思ってたが…まさか神界にまで進出してたとはな…。」
「それもそうさ…今のリーダーは破壊神シバだからね…。」
「聞いたことある名だな…。」
「破壊神は有名だからね…。」
「エトくん…。」
サラが話をとめ、話しかける。
「ユウやミーシェは巻き込まないでっていったはずだけど?」
「っ…」
サラは優でも怯むほどの魔力を放つ。
「…分かっているさ…。だから…これはお願いなんだ…。」
「お願い?」
「僕は確かに優くんを巻き込めば楽しくなると思ってた。でも約束だからね…君に負けた時点で優くんのことは別にいいと思った。でも…僕達がこんな狭い洞窟に追いやられるほど強力なんだ…血の教団は…。」
「つまり…助けてくれと?」
「恥ずかしい話だけどそうなるね…。優くん、サラ、魔王ベルフェゴール、それからミーシェちゃん。どうか力を貸して欲しい。神界を…いや、この世界を救うために。」
「…でも、ユウには関係の無い話しよ?」
サラが切り出す。
「俺はやるよ。」
「「「「!」」」」
「ユウ…関係の無いことなのよ?この世界の人間じゃないあなたには。」
「でも俺が今いるのはこの世界だ。ミーシェや、ベル義姉さん、姉貴だってこの世界にいる。放っておけない。それに…友達の頼みだしな。」
そう言って優はエトの方を見る。
「優くん…。」
「私も手伝うよ!」
ミーシェも優に続いて賛同する。
「私は…ユウについてくもん。」
「ミーシェ…。」
「はぁ…たく…しょうがないわね…。」
サラが呆れるように言う。
「て言うかエトくん…これが狙いだったんじゃないでしょうね?」
「なんの事ー?」
「もういいわ…。この世界がなくなるのは困るしね…。」
「まあサラならこの世界がなくなっても生きていけそうだけどね…。」
「手伝うわよ…。あなたの仲間になってあげる。どうせそこらじゅう敵だらけなんでしょ?」
「そうだね…。味方の神はサラ、君と優くん、ミーシェちゃんだけだね…。人間界に行けばまだいるかもしれないけど…。」
「ほとんど敵じゃない…あなた何したのよ…?」
「シバに言ってくれよ。僕だって迷惑してるんだよ…。」
「…で?未だに私はついていけてないんだけど?」
ベルが話す。
「じ、実は私もよくわかんない。」
「俺もよく分からないな。」
ミーシェと優も切り出した。
「たく…分からずに賛同したのね…。」
「えへへ…。」
「そうだね…ザドキエル。」
エトがそう言うと1人の天使が現れた。
「はい…。皆さん、私はザドキエルというものです。」
「天使長ザドキエル…。懐かしい顔ね…。」
「お久しぶりです…魔神様…。」
「…天使…。ルシファーの知り合いか?」
優がザドキエルに尋ねる。
「…ルシファーは反逆の天使です。私の前では構いませんがほかの天使の前ではあまり名を出さない方が懸命かと。」
「それは悪かった。」
「それでは私の方から説明させてもらいますね。」



神界  破壊神領

「シバ様…創造神エトを見失いました。」
「そうか…。やはりやつは一筋縄では行かないな…。」
「いかが致しましょうか?」
「とにかくこのまま捜索を続けてくれ。神界から推し出せたのならば好都合なだけの話だがらな。」
「は!」

「ククク…計画通りだ。後はハーディス様の意思に従い動くだけ…おお…邪神ハーディスよ!我らの魂は貴方様と共にあり!今しばらく…今しばらくお待ちください…直ぐに貴方様を永遠の呪縛から解き放ってみせます!それまで…どうか…!」




少し短めです。すいません。
別作品、「クレイジークラスルーム」ですが、昨日から投稿再開致しました。ぜひお読みください。長らくお待たせしてすいませんでした。

コメント

  • にせまんじゅう

    エト君も好き!

    0
  • らう

    サラ怖い(゚ω゚)

    1
  • かつあん

    お?創造神久々だな〜。ていうか血の教団のことすっかり忘れてた...wそしてユウカッコイイ!
    でももしこの1年間で力が落ちていたら大変ですなー


    サラさんは相手にしない方がいいな。(ボソッ

    1
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