腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

48話 小宮&松山side 追うもの

(…ここに眠ってるあるものを見つければもしかしたらユウに勝てるかもね…)
「っ…また思い出した…。」
最果ての洞窟をさまよう陸。
その頭の中では魔神サラが言っていたことを思い出していた。
「あるもの…か…。なんのことやら…。」
地獄から帰還してから1週間が経った。
そのあとは魔物を倒して由希を探す毎日だ。
魔物を倒しているからか、結構レベルが上がった。
…ステータスオープン。

小宮陸
人間

Lv176
HP  187000
MP  41000
攻撃  340000
防御  38000
俊敏  58000
魔防  53000
運  10

スキル
鑑定Lv10  幻影魔法Lv10  風属性魔法Lv10  闇属性魔法Lv6
勇者の息吹Lvー
  

称号
真の勇者  召喚されしもの 閻魔のお気に入り
地獄の覇者  恐怖を乗り越えしもの


「40くらい上がったか…。」
陸は自分のステータスを眺めて呟いた。
「はあ…あるもの…か。…由希…君はどこにいるん…だ…。」
陸は気配を消すローブを羽織り、眠りについた。


────…が聞こえ…か?
(なんだ…?、…声?)
────…ぶのは…きさ…か?
(なんだ?はっきり聞こえない…。夢…か?)
────…か?
(うるさい…。静かに寝かせてくれ…。)
陸は深い眠りについた。


目を覚ます。
「…はあ…面倒だな…。」
陸の周りには魔物な集まっていた。
「気配遮断のローブは付けているんだけどな…。」
辺りには気配には気づかないが、匂いで集まってきた魔物がうじゃうじゃいた。
「ちっ…!」
陸は勢いよくローブを取り、飛び上がった。
「グギ!」
「トルネード!」
「キキー!」
「ストームフォース!」
剣に風をまとわせた陸はその場から姿を消す。
「グギ?」
「疾風斬。」
陸はが通り過ぎた所の魔物が息絶えた。
「キシャアァ!!」
「…ブラックホール。」
優がよく使う闇属性魔法だ。
「ふ…この魔法を使うと君のことを嫌でも思い出すな…藤山。」
陸は優のことを忘れるかのように剣を振るう。
そのうち魔物は全て倒していた。
さて…進むか。
陸はさらに奥に歩き始めた。


確かに話し声が聞こえた。
陸はその場に息を潜める。
「ラショウ様…本当に大丈夫なんですか?」
「任せておけ、由希は死なせない。シンデレラ…じゃったかの?心配せず待っておれ。」
「いえ、もうお別れを言いましたので…私達は私達はのことをします。その方が由希も喜びますよ。いつまでも別れを嘆いてては怒られてしまいますし…天国ドンにも怒られちゃいます。」
「そうか…。精進するが良い。」
「はい。」
「!、シンデレラ!伏せろ!」
「!」
ブラッドウルフのシンデレラはその場に伏せる。
ギンッ!
ラショウは爪でその剣を受け止める。
「…由希…と言ったな…。」
「そなたは…。」
シンデレラに斬りかかったのは陸だった。
「…なんじゃ?由希の知り合いか?」
「…知っていることを話せ。」
「なぜじゃ?」
「…由希は僕の仲間だ。教えないのなら…無理にでも聞き出す。」
陸は剣を構える。
「ガルル…」
シンデレラと呼ばれたブラッドウルフは牙をむき出し威嚇する。
「…待ちなさい、シンデレラ。」
「グル…」
「そなたは由希の知り合いなんじゃろ?」
「…それがどうした?」
「わしはラショウ。狼を束ねる…狼神じゃ。」
「神だろうと関係ない。由希に何かしたのなら…殺す。」
「フハハ…落ち着け。儂らは由希に感謝こそすれ襲ってなどいない。」
「…」
「由希は…儂らの恩人じゃよ。」
「…恩人?」
「由希会いたいのなら…少し待ってくれんかの?」
「…生きているのか?」
「当たり前じゃ。」
「…信用…していいのか?」
「それはそなた次第じゃの。」
陸は辺りを見渡す。
「見たところお前に敵意は感じられない。」
「…襲うつもりは無いよ。」
「由希は…無事なんだな?」
「ああ。」
「はあ〜…。」
陸はその場に座り込んだ。
「良かった…。」
「グルル…!」
「これ、威嚇はやめんかシンデレラ。」
「クウン…。」
「儂のために怒ってくれるのはありがたいがの。この場は冷静になるんじゃ。」
「クウ…。」
「…待ってくれとはどう言う意味だ?」
「由希は今儂らのために戦ってくれとる。だから…少し待ってくれ。」
…由希…君は一体…何に首を突っ込んだんだ…?魔物と協力だなんて…。


スペーン共和国難民キャンプ。
一週間前、魔族によって滅ぼされた国スペーン共和国。
そこにはその日スペーン共和国にいなかったスペーン共和国の国民が家をなくし、難民となりテントで暮らしていた。
「…大丈夫ですか?パンをどうぞ。」
「あ、ありがとうございます!あなたは…聖女様…ですか?」
「い、いえ、旅のものです。この辺りに用があって。」
「ありがとうございます…!」
「いいえ。怪我とかされた時は言ってください。しばらくはここに滞在する予定なので…食料もできる限りは援助します。」
「本当ですか?あなたは…天使のようなお方だ…。」
「天使…ですか…。悪魔のような女ですよ?私は。」
「え?」
「い、いえ!なんでもありません。」
(友達を信じずに火球をぶつけるような女が…天使であるはずがない…。)
少女、江ノ島菜々は悲しそうに目を伏せる。
(優くん…今あなたの望みを叶えに行く…。待っててね…優くん…!)




1話しか出せないし間に合わなかった!
すいません…ちょっと忙しくてですね…(言い訳ですが。)
それから質問コーナーですが…質問少ないですね…明日できるかどうか…。
10日まで伸ばしますので質問してくれるとありがたいです!

フォローorコメントよろしくお願いします!

コメント

  • ミズナシアシナシイモリ

    江ノ島氏ね! できる限りの苦痛を味わって死ね

    4
  • かつあん

    小宮様は、次回か、その次に松山さんと合流か?
    あー江ノ島出てきたー...

    3
  • たくあん

    そうです,江ノ島はあk…クズみたいな奴です

    5
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