腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

25話 ユウ&ミーシェside ツンはどこ?

次の日の朝。
ユウはミーシェの部屋に泊めてもらっていた。
「ユウ、おはよう。」
ミーシェはまだ寝ている、ねぼすけユウを起こす。
「ミーシェ…おはよう。」
「あのさ、この後城下町に遊びに行かない?」
「城下町?なんかあるのか?」
「ううん。私が案内したいの。」
「いいよ。行こう。」
「やった!じゃあ私がお弁当作ってくね。」
「え?どっかで食えば良くね?」
「ううん。私が作る。」
「分かったよ。」
「決まりだね!あ、朝ごはんできてるよ。お姉ちゃん達にあいさつしてきて。」
「ああ…」


「おはよう、ユウさん。随分ゆっくりなのね。」
「ベル…。まあな。ちょっと夜更かししてたんだ。」
「夜更かし?あなたまさか…またミーシェと…」
「ちげえよ。書庫で本を読んでただけだ。」
「そう。ならいいけど…私は完全に認めた訳じゃないからね?」
「へいへい。」
「昨日は楽しめた?ユウ。」
サラが茶化してくる。
「だから違うっつってんだろ?」
「ふーん…。」
「ミーシェ、なにか手伝うことある?スープぐらいよそうわよ?」
「ありがとうベルちゃん。でも座ってて?お皿が無駄になっちゃうから。」
「そう?ならいいけど…。」
ぷっ…あいつ遠回しにからかわれてるw
「あ、お姉ちゃん。この後私たち城下町行ってくるね。」
「いいけど…行くところなんてあるの?」
「別にないけど…ユウを案内してあげたくて。」
「ふーん。いいんじゃない?行ってらっしゃい。」
「うん。」
「そう言えば…バトラーの姿が見えないがどうしたんだ?」
「ああそれなら今ロキアにいるわよ。」
「ロキア?なんでまたそんな所に…」
「私一昨日まで最果ての洞窟に行ってたのよ。その時一緒についてきたんだけどなんでもロキアに知り合いがいるって言うから…ちょっとした休暇をあげたのよ。」
「ふーん…。」
「ごちそうさま!待っててね、ユウ?今お弁当作るから!」
「おう。」


「よし!ユウ、準備はいい?」
「ああ。ていうか特に持ってく物ないだろ?」
「そ、そうだね。」
「どうする?マシュマロは持ってくか?ていうかマシュマロは?」
「マシュマロはベルちゃんと遊んでるよ。」
ミーシェの視線の先にはマシュマロとじゃれあっているベルフェゴールがいた。
「ならいいか。」
「だね、お姉ちゃーん!いってきまーす!」
「「行ってらっしゃい。」」


「さて、まずは服屋に行くよ!」
「おお…魔神領にある服屋か…楽しみだな。」
「でしょでしょー?こっちだよー。」
優はミーシェに手を引かれ、服屋へと向かった。

「これなんてユウに似合うんじゃない?」
「紺色か…いいかもな。ちょっと着てくる。」
「うん。」

「どうだ?」
「うん!かっこいいよ!ユウ。」
「ありがとな。これ買うよ。」
「うん。今度は私の選んで?」
「ああ。やっぱりミーシェは黒だよな…。」
「このワンピースなんていいんじゃないか?」
「ちょっと着てくるね。」
「おう。」

「ど、どお?」
「ああ、可愛いよ。」
「っ…!」
「ん?どうした?顔赤らめて…。」
「だ、だってユウが…可愛いなんて言うから…。ツンデレのユウはどこに行ったの?」
「何の話だよ…別に。ただ可愛いと思ったから正直に言っただけだよ。」
「あ、ありがとう。」

おかしい…ユウが…可愛いって素直に言うなんて…。


その後も優の調子はおかしかった。
屋台の唐揚げを食べた時も…
「ユウ〜、この唐揚げ美味しいよ!」
「美味しそうだな。」
「でしょ?…食べないの?」
「…」
ユウは何も言わずに口を広げている。
「え?あ、あーん?」
優はコクコクと頷く。
「はい、あーん。」
「…うん…美味いな。」
「だよねー。」
「…まあミーシェの唐揚げには劣るけどな。」
「え?あ、ありがとう。」


そのまま色んなお店を回ったあと、ユウとミーシェは大きな公園に来た。
子供達が駆け回ったりして遊んでいる。
「ふふふ…いい陽気だね〜。」
「そうだな〜…。腹減った。」
「あ、今お弁当用意するね。」
「いただきます…!」
「沢山あるからどんどん食べてね?」
「ああ!うめぇ…。」
「良かったあ…。私も…と。うん!よく出来てる。」
「…ミーシェ、マヨネーズ付いてる。」
「え?」
ユウはミーシェの口元に付いたマヨネーズを指で取り舐めた。
「あ、うん。ありがとう…。」
「それにしても、さすがミーシェ。美味すぎだろ。」
「…ありがとう。」

んん?!ユウ…熱でもあるのかな?


「ごちそうさま。はぁ…食った食った…。美味すぎだろ。」
「ふふふ…良かった。」
「ふあぁ…それにしてもいい陽気だな…。」
「だねぇ…」
コテン…
ユウはミーシェの膝に頭を置く。
「ユウ?」
「ダメか?」
「う、ううん。全然いいよ!」
「ふう…このいい陽気の中ミーシェの膝枕…俺は幸せ者だな。」
「ふふふ…今日はどうしたの?ツンがないよ?」
「いいだろ…たまには。」
「うん!」
ミーシェはユウの頭に手を置く。
「ふあぁ…。くー…くー…」
「寝ちゃった。」
なんか今日のユウ…可愛すぎる…!
「むにゃ…ミーシェ〜…」
「っ〜…!」
これがユウの言っていたギャップ萌えってやつだよね!
「ふふ…ふふふ…。」
そうだ!
「このままユウをずっとデレモードにしておけば…私はずっと…。」

よーし!題してミーシェのユウ、デレデレ大作戦!

―――――――――――――――――――――――――――――――
ついにやってやったぜ…。

祝!日間ランキング1位!!

いやぁ…ここまで長かったですよ…。一時期ランキングからこの作品が消えたこともありましたからね。
でも無事復活し、念願の1位獲得です!
これも全て読者の皆様のおかげです!本当にありがとうございました!
そしてこれからも「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが」をよろしくお願いします!ついでに特別編、「美少女転校生と始める学園生活」もよろしくお願いします!

フォローorコメントよろしくお願いします!


コメント

  • ノベルバユーザー206269

    ㊗️日間一位おめでとうございます!これからも頑張ってください!

    1
  • 勝長

    やっば見るの遅れた!すみません!
    1位おめでとうございます!㊗️この小説はノベルバお気に入り1位なのでこれからも楽しませてもらいます!頑張ってください!でも無理はしないでくださいね?

    1
  • ノベルバユーザー239382

    おめでとうございます!これからも頑張って!!

    2
  • たくあん

    イツマデモ一着いてくヨゥ☆ヽ(´Д`(~ー~*)ゝポッ

    5
  • 花屋敷

    おめでとうございます❗

    2
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