世界最強が転生時にさらに強くなったそうです

白狼

魔法学園編 加護

 さて、どうするかな?
 このままじゃ勝ち目はないな。
「「「「「行くよ、シン!」」」」」
「っ!」
 カーリー5人は、それぞれ別々な行動をとり俺に迫ってくる。
「くっ!はっ!ぐはっ!」
 はぁはぁ、やはり分が悪すぎる。
「まだまだ行くよ!」
 ったく、まだ来るか!
 なにか、なにか、策はないか。
「何考え事してるの!そんな暇ないよ!!」
「かはっ!」
 さすがにこれはヤバイ。
「ふふ、これでトドメをさす!オリジナル火魔法【炎獄放火】!!」
 渦を巻いている炎が俺に向かってくる。
 あ、ヤバイ。
 俺の意識は、そこで途絶えた。





「……うぶ?……じょうぶ?……大丈夫?」
「……ん…あ?」
 俺が目を覚ますとそこは、真っ白い空間だった。
「あ、起きたのね!」
「なんだ、俺、また死んだのか?」
「死んでないから!生きてるから!」
「……え?じゃあここはどこだ?」
「ここは私が作った空間よ。あなたが炎の渦を受けた時に作り出してあなたを連れてきたの。」
 俺にそう告げて来る人物は、いや、人物じゃない。女性の声をした光の玉だ。
「あんたは、誰だ?」
「自己紹介がまだだったね。私は、この世界にある世界樹の妖精、リムっていうの!」
「リムさん?」
「呼び捨てでいいわ。それに敬語もいらないわよ。」
「分かった。それで、なんで俺を呼び出したんだ?俺、試合中なんだけど?」
「あ、時間なら気にしなくていいよ。ここの空間は時間が止まっているから。」
「そうなんだ、良かったよ。」
「それであなたを呼び出した理由なんだけど、あなた世界樹まで来て私を連れ出してほしいの。」
「リムを連れ出す?」
「うん!」
「でもなんで?」
「だってね、世界樹にいるだけじゃ暇なんだもん!」
「じゃあリムから出ればいいんじゃないか?」
「そうもいかないのよね。私、世界樹のところに封印されちゃってるのよね。」
「封印?なんで?」
「私の力を恐れた人間が封印してきたのよね。寝ていて私の力が一時的に衰える時間にあの人間が来たのよ。」
「でも、俺封印なんか解けるのか?」
「大丈夫よ、あなたの解呪スキルがあればね。」
「ああ、そういえばそんなスキルがあったな。でも、別に今呼び出さなくていいんじゃないか?」
「ふふ、あなた私がここに呼ばなければ今頃負けてたのよ。」
「うっ!確かにそうだが…」
「それに私の加護もあげる!」
「加護?」
「そう!これであの娘に引けを取らないはずよ。」
「おぉ!」
「でも約束よ!私の加護をあげる代わりにちゃんと助けてちょうだいね!」
「ああ、分かった。すぐに行ってやる。」
「待ってるわよ。それじゃ私の加護をあげるよ。」
 俺の体が薄く光る。
「はい、これで私の加護をあげたわ。」
「ありがとう。」
「そろそろ時間ね。それじゃちゃんと来なさいよ。」
「ああ、分かったよ。」
 そこまで言うとこの空間が眩く光る。



「………っ!」
 元の場所に戻ってきたようだな。
 さて、リムから貰った加護は、どんな効果があるのかな?

 世界樹の加護・・・その時のステータスが10倍まで跳ね上がる。一時的に相手の動きを止めることが出来る。

 相手の動きを一時的に止めるか。
 これならいけそうだな。
 まだ煙がまっていてカーリーからは、俺の姿を確認していないようだな。
 それじゃカーリーが油断しているところを先制攻撃させてもらう!
 あ、卑怯とか言わないでね。
「くっ!!」
 よし!当たった!だけどまだ完全に倒したわけじゃないしそれにまだあと4人もいるし。
「な、なに!?なぜ、シンがまだ立っていられるの!?」
「まぁ、ちょっとあってな。さぁ、勝負の続きをしようか!」

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