世界最強が転生時にさらに強くなったそうです

白狼

魔法学園編 校長からのお願い

 俺は今、校長室にいる。
 1つの机にのところにある椅子に俺は、座っており、その周りには、先生が6人ほどいて、目の前に校長がいた。
 なぜ俺が、ここに呼ばれたかというと・・・



 校長室に呼ばれる数時間前、俺たちは、テストを返却されていた。
 この学園は、1時間目を使って、全部のテストを返される。
 俺は、胃がキリキリする中、全てのテストを受け取った。
 そして、その点数を見ると……
「う、嘘だろ?」
 俺は、そんな声を発していた。
 俺のテストは、なんと!全て100点満点だった。
「ベイル先生!これ!なんですか!?」
「それは、俺が聞きたい方だ。よく、お前こんなテスト全て満点取れたな。」
 俺だって聞きたい!!
 え!?なに!?俺は、ちゃんと出来てたの?
「シン、俺は、お前を疑っているわけでは、ないが、周りには、こんな点数をとるやつを疑うものもいる。だから、今日の放課後、校長室に来て、再テストをしてもらう。いいか?」
「はい、いいですけど、全教科ですか?」
 もし、全教科やるなら、すごい時間がかかると思うんだが。
「いや、一教科だけだ。さすがに、全教科は、時間的に無理だ。」
 まぁ、そうですよね。



 そんなことがあり今、多くの先生からの監視のもと、再テストを受けている。
「終わりました。」
 俺は、テストが終わったことを告げた。
「も、もうか!?早いな!」
 校長は、そう言って驚いていた。
「よし、確認しよう。」
 そう言って、1人の先生が、俺の答案用紙を取り、確認した。
「ま、マジか、本当に満点だぞ。」
 先生は、そう言うと、周りからザワザワと騒いでいる。
「だから、言っただろ?俺の生徒が不正なんかしないって。」
 ベイル先生は、そう言って鼻を高くしていた。
「……確かに、不正をした行為など1つも無かった。……シン、悪かったな、俺ら先生が生徒を疑ってしまって!」
 そう言って、先生は、頭を下げた。
 そして、ほかの先生も一斉に頭を下げた。
「べ、別にいいですよ!俺だって、こんな点数をとるやつを見たら疑いますよ。だから、先生たちが正しいんです。」
 俺がそう言うと、先生たちは、頭を上げた。
「ありがとう、シン。」
 そこまで言うと、校長が前へ出て喋り出した。
「よし、話は、まとまったようだな。それでは、こちらの話をしよう。シン、お前には、色々話すことがある。まずは、1つ目だ。」
 そう言って校長は、人差し指を1本上げた。
「これは、こちらのお願いなのだがシン、お前、魔法もすごいと聞いたから、お前が先生をして、Sクラスのみんなの魔法の腕を上げてくれないか?正直、お前のことを聞くと、どうも、うちの職員では、お前の上を行くやつがいないのだ。」
 そんなこと、本人たちの目の前で言っていいのかよ!?
 俺は、そう思いながら、周りを見ると、先生たち全員が、頷いていた。
 あなたたちには、プライドがないのか!?
 まぁ、Sクラスのみんなやったたら別にいいな。
「別にいいですよ。そのお願いを聞きましょう。」
「そうか!助かるよ!」
 そう言って校長は、中指を上げた。
「2つ目は、君に行ってほしいところがあるんだ。」
「行ってほしいところですか?」
「ああ、そこに行って今いる素材をとってきてほしいんだよ。」
「素材ですか?で、場所はどこですか?」
「この国と隣国の境にある森、【シグルドの森】に行ってきて、そこにいるホワイトウルフの爪の素材を取ってきて欲しいのだが、頼めるかね?」
「はい、いいですよ。いつまでに取ってきた方がいいでしょうか?」
「そうだな、では、来週中には頼めるか?結構急ぎで必要だからな。」
「分かりました、では、明日の休みを使って取りに行きます。」
「おお!そうか!では、最後に3つ目、これが一番重要だ!」
 校長は、薬指を上げた。
「シン、君にこの魔法学園の代表として、世界最強王者決定戦、に出てほしいのだ!」
 世界最強王者決定戦!?なんか、前世でも聞いたことあるような、ないような名前だな!
 まぁ、でも、俺は、こういうのが結構好きだから別にいいけど。
「俺は、大丈夫ですけど、2年や3年が騒ぎませんか?なぜ1年を出すのか!?って?」
「そこは、問題ない。この学園は、強いやつが優遇される。お前は、うちの学園でダントツの強さを持っている。だから、大丈夫だ!」
「そうなんですか。」
「シン、お前に伝えておきたいことがある。」
「伝えておきたいこと、ですか?」
 なんだろう?
「この学園は、毎年世界最強王者決定戦に参加している。だが、ほぼ毎年世界ランキングベスト8止まりなのだ。唯一1回だけ、ベスト4にいったことがあるくらいだ。シン、今年は、優勝したいんだ!その為には、お前の力が必要だ!頼む!」
 そう言って校長、先生たち全員が思いっきり頭を下げる。
「皆さん、頭を上げてください!そんな事しなくても、出ますから!」
「本当か!?」
「ええ、俺、結構こういう大会なのって好きですから。」
「そうか!!ありがとう!!シン!」
 こんなに俺のことを信用してくれているのか。これじゃ勝たないわけには、いかないな!
 でも、この学園って世界でも魔法が優れていると評価されてるのに、なんで、勝てないんだろう?
(マスター、それは、その大会が魔法だけではなく、格闘術や武器も使えるからです。魔法では、どうやっても魔法では、越えられない壁というものがあるのです。)
(そうなのか、まぁ、それなら俺は、大丈夫そうだけどな。)
(マスター、慢心は、いけませんよ。)
(そうだな、それなら、念の為に新しい武器を作ろっかな。だいぶ前に作った刀は、もうだいぶボロくなっているからな。)
(そのほうがいいでしょう。)
 どんな武器にしようかな。まぁ、それは、今後決めればいいか。
「それで、その大会は、いつあるんですか?」
「あと、3ヶ月ほどだ。」
 3ヶ月か、結構時間があるな。
「分かりました、それでは、その大会尽力尽くしたいと思います!」
 俺は、そう宣言した。
「ああ、頼むぞ!あ、あとみんなに魔法を教える件だが、来週くらいに予定しているからな。」
「分かりました、それでは、俺は、これで失礼します。」
 俺は、そう言って一礼し、校長室から出て行った。
「シン様、どうでした?」
「シン君、どうだった?」
 校長室から出ると、シルフィとオリビアが、待っていてくれた。
「なんだ、二人ともこんな時間まで待っていたのか。」
「はい、もちろんです。それで、シン様、再テストは、どうでしたか?」
「ああ、満点だったぞ。」
「そうでしたか!良かったです。」
「良かった。」
 二人とも、安心したように胸をなでおろした。
「さぁ、帰ろうぜ、たぶんみんな、こんな時間にもなって帰ってないから心配してるんじゃないか?」
「それは、大丈夫ですよ。念の為に一応遅くなると、通信機で、言っておきましたから。」
 この世界には、ほとんどが中世時代の作りなのに、なぜか通信機があるのだ。なんでだろう?
「そうなのか、まぁ、でも、早く帰ることに越したことは、ないな。」
「そうですね、帰りましょうか。」
 そう言って俺たちは、屋敷に帰って行った。

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コメント

  • ノベルバユーザー60718

    机に座らず、ちゃんと椅子に座りましょう。

    0
  • Flugel

    無駄な「、」が多くて見てるとイラつきます。もっと少なく出来ないですか?

    2
  • 白狼

    誰かこの作品のイメージ画像を作ってくれると嬉しいです。
    もし、作ってくれるのならTwitterに載せておいてください。

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