始創終焉神の俺、異世界を満喫する!

メコルデグス

異世界での始まり 2戦闘開始

俺は草原を駆け抜け、森林に入ったところで自分の姿を確認してみた。
身長は185cmほどあり、細身な体だが筋肉がしっかりついている。髪は腰ほどまで伸びており、黒髪と白髪が混ざっている。これは終兜達との戦いで消耗したものだろう。それを、結んで束ねている。顔立ちはハッキリしており、日本人の中でもかなりイケメンの部類だろう。
次に服装を見てみた。黒のロングコートの下に白い、胸当てがついた和服を着ている。下は、白と黒で龍の刺繍が入った紫色の袴を着ている。今の姿を他の日本人が見ても、日本人と判断されるであろう。
そして、腰には見覚えのある白と黒の剣が差してあった。

白い剣の名前はラグナロク。刀身は160cmほどで細身な白亜色の造りとなっている。

黒い剣の名前はベルセルク。刀身は2mほどで分厚く、漆黒色の造りとなっている。

この二対の剣は俺が神の時に何度も救われた愛剣。これがここにあるとは、本当に俺は運がいいようだ。

(マスター。装備品についてもステータスを通して詳細確認を行えます。)

「そうなのか。よし、ステータス!」

俺はステータスを開き、更に下の欄に目をやった。
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装備品

名称  影のロングコート  
ランク  神王   分類  神の祝福
説明  影魔法を操ることが出来て、攻撃力と俊敏性上昇。

名称  聖の袴  
ランク  神王   分類  神の祝福
説明  聖魔法を操ることが出来て、魔法耐性と攻撃耐性上昇。

名称 ラグナロク   
ランク  神帝王  分類  始創終焉神の愛剣  神刀
説明  光と始まりを操る。全属性魔法を操れ、新魔法を創造することが出来る。 

名称 ベルセルク   
ランク  神帝王  分類  始創終焉神の愛剣  神刀
説明  闇と終わりを操る。無限に剣を造り出せ圧倒的な破壊力を誇り、全てを無に回帰させる。

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「へぇ、この世界仕様の装備品だな。」

(はい。更に装備品は全てランク最上位の神王レベルです,,ね? あれ?神帝王?なんか更に上のランクがありますね?!)

アテネによると、この世界の武具のレア度はいくつかに分かれているらしい。
下から順に 醜悪<普通<希少<固有<遺物<伝説<覇王<天魔<神王の9種類に分かれているらしい。だが、ラグナロクとベルセルクは神帝王と書いてあった。つまり最上位の武具を越える強さだ。

「(つくづく俺は、運がいいようだ。これなら早々負けないはずだ。)」

するとアテネとは違う二人の声が頭に響いてきた。

(お久しぶりですね、竜鬼さん。再びあなたに振るわれるその時を心待ちにしておりました。)

(久々だな、竜。またお前と共に、敵を凪ぎ払えるとはな。この世界の人間と戦ってみたいぜ!)

1人目の声は、優しい慈愛の持ち主で、聖女のような声だった。
二人目の声は豪快で頼もしい、俺を唯一「竜」と呼ぶ、兄貴のような声だった。

彼らは俺の生み出した剣であり、人格を与えた神刀の「ラグナロクのラナ」「ベルセルクのベルク」である。

「久しぶりだな。ラナ、ベルク。神界では、無双しすぎて振ることが無くなってしまったが、この世界では頼らせてもらうぜ。」

(はい。何なりと、我々は竜鬼さんの矛であり、盾ですから。)

(その通りだ。遠慮せずに、何でも言えよ。)

彼らには、心がある。忠誠心も高いが、しっかり感情で思ったことを言ってくれる。彼らなら、俺の助けになってくれるだろうと、心の中で呟いた。

(マスター、そろそろです。目標位置まであと、3秒、2、1、0、コンタクト!)

俺は木漏れ日の中を駆け抜け、森林を抜けると、そこには無惨な光景が広がっていた。
沢山の兵士が虐殺されていた。その中には女も含まれていたが、ほとんどの死体が五体満足でなく、どこの部位かも判別不可能な程に壊されており、分からなかった。
血と腐敗した匂いが鼻腔を突き抜け、不快に思ったが、先に進んだ。すると、先程の悲鳴の原因と思われる少女が二人、必死に戦っていた。相手にしているのは、、鬼だろうか?だが俺の2倍はありそうな巨体で敵を屠っている。しかも、一体じゃなく、だ。

(マスター。今こそスキル「神眼」を!神眼は相手の能力等、全てを見通せるスキルです。)

「分かった!発動 神眼!!」

その中でも、ボスであろう鬼に神眼を使用した。すると、脳に直接相手の情報が流れ込んできた。
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名前 鬼王 オーガ キングダム ハーツ  LV.180
HP 743200/800000  SP 280000/300000
種族  鬼王

攻撃力  100000
防御力  150000
俊敏性  80000
魔法耐性  35000
攻撃耐性  90000

使用可能魔法  雷ーイカズチ
                          炎ープロミネンス
                          風ーエウロス
スキル 
  エンシェントスキル 
                 鬼ーオーガジェネラル  LV.5                                  
                  
  固有スキル             
                  鬼王の威圧   LV.4
                  鬼神の加護   LV.8                       
  
  アルティメットスキル 
                   帝王魔法 LV.2
                   天魔魔法 LV.2
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「(なんつー力だよ!? 桁違いすぎだろ!!)」

俺はあまりの桁違いな力に思わず心の中で叫んだ。そして、彼女達が戦っている鬼を見てみた。

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名前オーガ 亜種(バリアント) LV.30
HP 1980/50000  SP 0/30000

攻撃力 3000
防御力 4500
俊敏性 3500
魔法耐性 2000
攻撃耐性 5000

使用可能魔法  炎ー豪炎
                          風ー暴風
                          
スキル 
  エンシェントスキル 
                 鬼ーオーガソルジャー  LV.3                               
                  
  固有スキル             
                  鬼の威圧   LV.2
                  鬼神の加護   LV.1                             
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「(これでも強すぎるな?いや、楽しめそうなイベントは全てやらなければ!)」

「アテネ!周辺のオーガの数は?」

(演算完了。鬼王1体、その他の鬼が約100体です。)

予想以上に多かったが、俺はラグナロクとベルセルクを鞘から抜き、一番近くにいた鬼を斬ってみた。すると、一撃で鬼の首が宙を舞った。

「やれる!いくぜ!!」

俺はラグナロクの能力で幾重にも魔法を展開し、ベルセルクの能力で無数の剣を展開した。

「こっからは、俺に任せろ!」

二人の少女に大声で叫んだ。

「さぁ、戦闘の初まりだ!」

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