命の重さと可能性の重み

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第六十五話

「さて、ゲンナイ君?ゲームの続きをしましょうか?」

「いいですよ。でも今度は、何か賭けませんか?」

「お金とかを賭けるの?それじゃあつまらないわよ?」

「いいえ、お金じゃありません。俺が賭けたいのは、情報です」

「情…報?なんの情報が欲しいの?」

「俺より以前にこの世界に来た存在について……ですかね?」

「!?!?」

「やっぱり、何か知っているんですね?」

「……えぇ、知っているわ。でも、この話はトップシークレットよ?簡単には話したりできないものよ?」

「だからこその賭けなんですよ。賭けごとで負けたっていうのは、理由になるでしょう?」

「わたくしが勝ったら、どんな話が聞けるのかしら?」

「俺の世界の情報を。武器や人々の暮らしなどを……どうです?」

「うーん……確かに少し魅力的ね。…でも、わたくしにメリットはあるのかしら?」

「だったら、今日見せた以外の失われた魔法ロストマジックについて……ではどうです?」

「!?まだあるというの!?……それなら、確かに賭けの対象になるわね」

「それじゃあ、賭けポーカーを始めましょうか?」

「えぇ、始めましょう」

今日のこの日の賭けポーカーの結果で、俺はこの世界に来た意味を少し知れた。
しかし同時に、俺の今後も決まってしまっていたのかもしれない。

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