これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣
少年と選択授業⑤
結論から言うと、料理の授業はけっこうおもしろかった。
この世界では前世の地球のような料理道具が使われているが、動力は基本的に魔法でまかなわれている。
この家庭科室では最新の魔法設備が用いられており、前世とほぼかわりない方法で使うことができた。
もともと料理はやらないが好きな方だったので、十分に楽しめたというわけだ。
……まぁ、とはいっても切ったり炒めたりしたくらいなのだが。
キーンコーンカーンコーン
「はい、ここまでで料理の体験授業は終了です。後片付けは終わっているところまでで大丈夫ですので、これで解散ですっ!」
自分たちで作った料理を食べるというのは、やはり楽しいものだった。
片付けは大丈夫らしいので、僕たちは教室から出ることにした。
・・・
・・
・
「楽しかったねぇ~」
「たのし……かった」
「とても楽しめたのですよっ」
「そうだね。それなりに楽しめたよ」
僕たちは次の教室へと向かいながら、料理の授業の感想を口々に話し合っていた。
「初めて包丁を使ったけど、切るのって楽しいのね。リズムよくトントンってすると、思わず歌いたくなったわ」
「トントン……たしかに」
「炒めるのも楽しかったですのよ? へらを動かすたびにいい匂いがして、自分で作っているという実感がもてましたものっ」
「はははっ、そうだね。炒めていた時は早く食べたくてうずうずしたよ」
僕たちは会話を楽しむ。
「ところで、次はどこに行くんだい? 今日はサラとレイトさんに付き合うけど、ミレイヌさんも同じ予定……じゃないよね?」
「ミレイヌは次はお掃除ですの。教室は第1家庭科室ですの」
「わぁっ! 私たちと一緒だね」
「私たち……も、次は、お掃除……」
「そうなのか? なら次も一緒なのか。これは良い偶然だね?」
「そうなのですっ! とても良い偶然なのですよっ!」
「もしかしてなんだけど…………その次はお裁縫だったりしない?」
「家庭科関係、三連……ぞく」
「当たりなのですよっ! 今日はとことん家庭科スキル! なのですよ?」
「うわぁっ! そうなんだ! ならお昼も一緒に食べられるよね?」
「みんなで、わいわい?」
「それは楽しそうですのっ! ぜひご一緒したいですの!」
「はははっ。なら午前中は一緒に行動だね。次のお掃除は家庭科室Aだったよね?」
「そうですの。もうすぐそこですの」
「家庭科室は、同じ階層だからね」
「移動がかん……たん」
「そうだね……っと、言ってる間についたね。中に入ろうか」
僕たちは次の掃除の体験授業が行われる、家庭科室Aへと入った。
この世界では前世の地球のような料理道具が使われているが、動力は基本的に魔法でまかなわれている。
この家庭科室では最新の魔法設備が用いられており、前世とほぼかわりない方法で使うことができた。
もともと料理はやらないが好きな方だったので、十分に楽しめたというわけだ。
……まぁ、とはいっても切ったり炒めたりしたくらいなのだが。
キーンコーンカーンコーン
「はい、ここまでで料理の体験授業は終了です。後片付けは終わっているところまでで大丈夫ですので、これで解散ですっ!」
自分たちで作った料理を食べるというのは、やはり楽しいものだった。
片付けは大丈夫らしいので、僕たちは教室から出ることにした。
・・・
・・
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「楽しかったねぇ~」
「たのし……かった」
「とても楽しめたのですよっ」
「そうだね。それなりに楽しめたよ」
僕たちは次の教室へと向かいながら、料理の授業の感想を口々に話し合っていた。
「初めて包丁を使ったけど、切るのって楽しいのね。リズムよくトントンってすると、思わず歌いたくなったわ」
「トントン……たしかに」
「炒めるのも楽しかったですのよ? へらを動かすたびにいい匂いがして、自分で作っているという実感がもてましたものっ」
「はははっ、そうだね。炒めていた時は早く食べたくてうずうずしたよ」
僕たちは会話を楽しむ。
「ところで、次はどこに行くんだい? 今日はサラとレイトさんに付き合うけど、ミレイヌさんも同じ予定……じゃないよね?」
「ミレイヌは次はお掃除ですの。教室は第1家庭科室ですの」
「わぁっ! 私たちと一緒だね」
「私たち……も、次は、お掃除……」
「そうなのか? なら次も一緒なのか。これは良い偶然だね?」
「そうなのですっ! とても良い偶然なのですよっ!」
「もしかしてなんだけど…………その次はお裁縫だったりしない?」
「家庭科関係、三連……ぞく」
「当たりなのですよっ! 今日はとことん家庭科スキル! なのですよ?」
「うわぁっ! そうなんだ! ならお昼も一緒に食べられるよね?」
「みんなで、わいわい?」
「それは楽しそうですのっ! ぜひご一緒したいですの!」
「はははっ。なら午前中は一緒に行動だね。次のお掃除は家庭科室Aだったよね?」
「そうですの。もうすぐそこですの」
「家庭科室は、同じ階層だからね」
「移動がかん……たん」
「そうだね……っと、言ってる間についたね。中に入ろうか」
僕たちは次の掃除の体験授業が行われる、家庭科室Aへと入った。
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