これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣

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少年と登校二日目の朝②

「遅くなってしまったのですよっ」

 バタンと音を立てて扉を開き、ミレイヌさんが入ってきた。

「ミレイヌさん、おはようございます」

「おはようございます」

「おはようございます」

「ミレイヌさん、おはよ~」

「おは……よ」

「みなさんお揃いでしたか。おはようございますですよ」

 僕たちは挨拶を交わす。

「おはようございます、ミレイヌ様。すぐに朝食をご用意いたしますね」

 カランがミレイヌさんに声をかける。

「あ、カランさん。よろしくお願いするのですよ」

 ミレイヌさんが頭を下げる。

「かしこまりました」

 カランはそれに返礼すると、ミレイヌさんを席に座らせてから食事の準備を始めた。

・・・
・・


「今日はみんな一緒に行かない?」

 食事を終えた席で、僕はみんなに提案する。

「ミラとミナはにいさまと一緒がいいです」

「ミナとミラはあにさまと一緒がいいです」

 俺の提案に、真っ先にミラとミナがこたえる。

「わたしもそれでいいよ~」

「さん……せい」

「ミレイヌも賛成なのです」

 続いて三人がこたえる。

「準備したら玄関に集合だよ。先行っちゃダメだからね? それじゃあまた後でね?」

 そう言うと、俺は立って歩き出した。

「はい、にいさま」

「はい、あにさま」

 ミラとミナも席を立つ。

「わかった。それじゃあ玄関でね?」

「玄関でま……つ」

「わかったのですよ。ミレイヌも準備してくるのですよっ」

 三人も席を立った。

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