異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

魔族の罠



 それから。
 無事にシルフィア&ラッセンによる内輪揉めを解決した悠斗はオスワンから依頼されているコインを求めてミミズクの鉱山の奥に進んで行く。

 暫く歩いたところでステータスを確認。


 近衛悠斗
 固有能力: 能力略奪 隷属契約 魔眼 透過 警鐘 成長促進 魔力精製 魂創造
 魔法  : 火魔法 LV4(12/40)
       水魔法 LV6(10/60)
       風魔法 LV5(4/50)
       聖魔法 LV3(12/30)
       呪魔法 LV6(3/60)
 特性  : 火耐性 LV3(19/30)
       水耐性 LV3(0/30)
       風耐性 LV4(6/40)


 聖魔法 LV3
 使用可能魔法 ヒール フラッシュライト

 フラッシュライト
(聖なる光で周囲を照らす魔法)


 聖魔法のLVが上昇したことによって新しい魔法が追加されていた。

 新しく覚えた《フラッシュライト》の魔法は、今まさに悠斗が欲していた効果を有していた。
 これまでは魔石を使って周囲を明るくしていたのだが、《フラッシュライト》を取得したことによって道具に頼る必要がなくなった。


「この奥に行けば鉱山の最深部に到着するよ。この辺りから出現する魔物のレベルも上がっているから気を引き締めていくように」


 ラッセンに案内されるがままに歩いていくと、悠斗はそこで開けた空間に辿り着くことになった。


「クハハハハ! ようこそ! 俺っちの城へ!」


 耳障りな男の声が鉱山の中に木霊する。

 気がつくと、囲まれていた。
 悠斗の周囲を取り囲んでいたのは、マモンの部下であるアマルダが率いる軍勢である。

 その異様な風貌から周囲にいる存在が普通の人間ではないということは直ぐに分かった。


「魔族だと……!? どうして魔族が此処に!?」


 ラッセンは戦慄する。
 冒険者としてそれなりにキャリアのあるラッセンにして、魔族と遭遇するのは初めてのことであった。

 魔族たちは人類との戦争に敗れた後、各地に身を潜め人間との接点を断っている。
 稀に人間に接触をして悪事を働く者もいるが、そういう存在は極めて少数派であった。


「教えてやろう。お嬢ちゃん。俺らの目的はズバリ……そこにいる男をぶっ殺すことにあるんだわ!」


 素早い身のこなしで岩壁から飛び降りながらもアマルダは続ける。


「コノエ・ユートと言ったか。お前にはこれから俺っちが用意するゲームに付き合ってもらうことにする」

「ゲームだと……?」

「ああ。俺らの世界ではお前はちょっとした有名人なんだわ。ここに集まった魔族は、みなお前を倒して名を上げたいと考えている奴らばかりよ。
 だから俺っちは……お前に1対1での戦いを提案する! ただしお前の勝利条件はこの場にいる魔族を全て倒すことだけどな」

「滅茶苦茶だ……」


 アマルダの提案を受けたシルフィアは絶望する。

 少なく見積もっても鉱山に集まった魔族たちの数は30を超えていた。

 魔族と人間では生まれ持った身体能力も魔力量も違う。
 その上、数の上でも不利となれば状況は絶望的であった。


「う~ん。付き合ってもいいけどさ。そのゲームに勝ったら俺に何かメリットでもあるのか?」

「キヒヒ。んなもんあるわけねーだろ! お前は此処で死ぬんだからな!」 


 耳障りな笑声を漏らしながらもアマルダは続ける。


「ただまぁ、そっちの方がモチベーションが上がるっていうなら何か用意してやってもいいぜ? こっちとしても本気のお前を倒した方が箔が付くからな」

「そうか。んじゃあ、俺が勝ったら何でも1つだけ俺の質問に正直に答えてくれ」

「おいおい。そんな条件でいいのか!? どうせならそこはもっと夢のある報酬を提案しろよ」

「……必要ない。そんじゃまぁ、約束は守ってもらうからな」


 アマルダの出した条件は、悠斗にとって色々と好都合なものであった。

 悠斗は魔族の行方を追っていた。

 中でもマモンという魔族は、《召喚の魔石》に関する情報を握っている最重要人物であり――。
 悠斗は以前からその存在を追っていたのであった。


「それで最初の相手は誰なんだ? 沢山いるんだから早く戦いたいんだが」

「……ちょっと待ってろ。戦う順番は今からカードで決めるからよぉ」


 アマルダは下卑た笑みを浮かべながらも、仲間たちの元に走っていく。


「主君。大丈夫なのか? 相手は魔族で……あれだけの数だぞ!? 流石の主君でも今回は分が悪いのではないだろうか……」

「大丈夫。このゲームには必勝法があるんだ」


 悠斗から心強い言葉を受けたシルフィアはパァッと表情を輝かせる。


「恐れ入ったぞ! 簡単に敵の提案を受け入れたから不思議に思っていたのだが……キチンと作戦を考えていたのだな。ちなみにその必勝法とやらの内容を聞いても良いだろうか?」

「ああ。要するにここにいる魔族たちをぶっ飛ばせばいいんだろ? 出てくる魔物を臨機応変にケースバイケースで倒していけば絶対に負けないっていう寸法よ!」

「何も考えていなかった!?」


 悠斗の作戦を耳にしたシルフィアは、胸の中の不安を倍増させていく。


 マッドロブスター
 種族:魚人
 職業:なし
 固有能力:なし


「ヒャッハッー! 最初の相手は俺様だー!」


 それから数分後。
 悠斗の前に現れたのは巨大なエビの化物であった。


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