異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~

柑橘ゆすら

不自然なグール



 オリヴィアから新たな依頼を受けた悠斗は、エアロバイクを走らせてローナス平原の最北部にまで移動していた。

 風属性の魔法を原動力に動くこのバイクは搭乗者が魔力を流し込むことによりそのスピードを上げることを可能にしている。


 魔力精製 レア度@☆☆☆☆☆☆
(体内の魔力の回復速度を上昇させるスキル)


 以前までは、バイクから降りた時に魔法を使ったことによる疲労感を覚えていたのだが――。
 クリスタルゴーレムから《魔力精製》のスキルを手に入れてからというもの体に疲れを感じない。

 新しく手に入れたスキルのおかげで、以前にも増してスピードを出せるようになっていた。


「ご主人さま! 敵です!」


 グール 脅威LV 24


 バイクから降りて暫くすると、さっそく敵にエンカウントする。

 相手の脅威LVは24。
 ローナス平原に出現する他の魔物と比べると、不自然なまでに戦闘能力は高いようである。 

 数は4体。
 グールという魔物は、人間の腐乱死体がそのままモンスターになったかのような不気味な外見をしていた。

 並んで歩くとそのインパクトは3倍増しである。


「主君。気を付けろ……? あのグール。何かが違う!」


 不吉な予感を覚えたシルフィアは、悠斗に対して注意を促す。

 そのグールは得体の知れないおどろおどろしいオーラを纏っていた。

 通常のグールであれば、束になって襲ってきたところで剣の達人であるシルフィアの敵ではない。

 だがしかし。
 目の前の相手は全力の自分でも勝てるかどうか分からない。

 不死王タナトスによって製造されたグールは、シルフィアにそう思わせるだけのパワーを秘めていた。


「え? なんだって?」


 だがしかし。
 シルフィアが注意を促したその直後。

 4体のグールたちは、悠斗が手にしたロングソードによって頭と胴体が分離されていた。

 一体目の前で何が起こっているのか――。
 悠斗の動きを全く目で追うことが出来なかったシルフィアは、唖然としてその場に立ち尽くしていた。

 決して敵が弱かったというわけではない。
 それどころか目の前の敵は並の冒険者では、到底太刀打ちできない戦闘能力を秘めていたように思える。


(なんてことはない……。我らが主が相手を圧倒するだけの力を持っていたということなのだろうな)


 想定外の事態を受けたシルフィアは、改めて自らの主人の力を思い知ることになるのであった。

 悠斗はそこで自身のステータスを確認する。


 近衛悠斗
 固有能力: 能力略奪 隷属契約 魔眼 透過 警鐘 成長促進 魔力精製
 魔法  : 火魔法 LV4(12/40)
       水魔法 LV6(10/60)
       風魔法 LV5(4/50)
       聖魔法 LV2(5/20)
       呪魔法 LV3(21/30)
 特性  : 火耐性 LV3(19/30)
       水耐性 LV3(0/30)
       風耐性 LV4(6/40)



 呪魔法の項目が(9/30)から(21/30)に上昇していた。

 グールから獲得できるスキルは呪魔法プラス3であるらしい。


(ということは……グールをバンバン倒していけばルードの威力を高めていけるということなのか……!?)


 対象の性的感度を増幅させるルードの魔法は、悠斗にとっては既になくてはならない存在となってた。

 最初にグールのグロテスクな姿を見た時は、依頼に対するモチベーションを下げていた悠斗であったが――。

 今回のことで状況は変わった。

 悠斗は今まで以上に夜の営みを充実させるべく――。
 モチベーションを上げてグールの討伐任務を開始するのであった。



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